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ひなたまさみとひなたぼっこ

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2005年11月27日
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カテゴリ:私の日常
みなさん、こんばんは☆真夜中の更新です♪(これ、朝の3時頃に書いたのですが、メンテナンスでアップできませんでした)

実は、ここしばらく、またまた娘のサキ(小5)が昼夜逆転の生活になってしまっています。精神的にもとても過敏になっているので、薬も飲めず、真夜中には寂しさと不安でワーワー泣いてしまいます。

私には息子ヒデキ(小2)もいるので、サキだけのママとして生活するわけにはいきません。
私は一体どんな毎日を送っているか?

例えば昨日一日は、、、

朝、ヒデキの学校で絵本を読み聞かせし、家に戻って自宅で仕事。午後からはヒデキの授業参観のため再び小学校へ行き、目を覚まして泣きながら電話してきたサキのいる家へ戻り、サキの食事を用意したらすぐに、約束していた市の教育相談所へ。サキの今後の相談をし、買い物をすませ、みんなで夕食、ヒデキとお風呂、仕事のインタビューを電話ですませ、22時前にヒデキを寝かしつけながら一緒に眠る。そして2時頃泣きながら「お腹すいた」と言うサキにご飯を作り、一緒に食べてサキとお風呂。4時頃からサキに本を読み、5時過ぎに一緒に就寝。8時にヒデキをサッカーへ送り、9時からサキをとりあえず車に乗せて、仕事へ、、、。

こまぎれの睡眠しかとれない生活は、乳飲み子を抱えていた時以来です。10年くらい前の私は今より10歳若かったので、まだ体力もあったのですが、今は正直ヨレヨレです。睡眠が十分にとれないと、精神的に不安定になるのは大人も同じですね。いつご飯を食べ、いつ寝ているのか、意識が朦朧としているような毎日の中では、もともと楽観的な私でさえ、つい悲観的になってしまいます。
赤ちゃんや、病気の子供を抱え、疲れ果てているママたちの大変さが、今の私には改めてよくわかります。娘を見ていると、不眠症の人たちの辛さも見えてきます。

でも、涙でいっぱいの娘の顔が、曇りの無い笑顔に変わると、本当にほっとします。子供のためだから頑張れる、ってこともありますね。

親は強し!
みんな、がんばりましょうね~♪


今夜は、先月ある公募に出したエッセイを載せてみたいと思います。

これはいくつかテーマが与えられていた中から、兄弟・姉妹を選んで書いた作品です。このブログでも書いたことのある内容ですが、限られた文字数でまとめる、というのは一つの挑戦でしたし、ヒデキとサキの今の様子を残しておきたかったので。

たくさんの作品の中から受賞するというのは本当に「狭き門」ですから、私はこれは選に漏れるだろうと思っています。それでもせっかくまとめたものなので、皆さんには読んでいただきたいな、と思い、ここに載せてみることにしました。

************************

オレのお姉ちゃん
                  ひなたまさみ

 (なんだ、つまんないな)
 もう夕方になるのに、お姉ちゃんは眠ったまま。5年生のお姉ちゃんは、もう長い間学校を休んでいる。ママはお姉ちゃんのことを「スイミンショウガイといって、昼と夜が反対になる病気なのよ」と言うけど、オレが家にいる時は、パジャマも着ないでいつも元気いっぱいだ。2年生のオレだって毎日頑張って学校へ行って、宿題もちゃんとやっているのに。昨日の夜お姉ちゃんとケンカした時、
「お姉ちゃんばっかり学校休んでズルイよ!オレだって学校休みたいんだぞ!」
って叫んだら、ママは悲しい目をして、
「それじゃ、明日はヒデキも休みなさい」
って言ったんだ。
(やったあ!)オレはすごく嬉しくて、今日は学校を休んで、朝からゲームをしたり、ビデオを見たりしてたけど、やっぱりお姉ちゃんが起きてくれないとつまらない。お姉ちゃんは本当にずっと寝たまんまだった。オレは、(もう明日からは、ちゃんと学校へ行こう)と思った。
 その夜、眠っている時に大きな声がして目が覚めた。となりの部屋でお姉ちゃんが泣いている。時計を見ると4時すぎだった。
「ママ、頭が痛いよ!お腹も痛いよ!どうして薬を飲んでも治らないの?」
 そっと部屋をのぞいてみると、ママがお姉ちゃんの背中をさすっている。お姉ちゃんもママも泣いていた。オレは慌てて自分の布団にもぐりこんだ。
「ヒデキ、朝だよ。起きなさい!」
 いつの間に寝ちゃったんだろう。次に大きな声で目を開けた時には、朝の7時になっていた。リビングへ行くと、そこらじゅうに大きな画用紙や絵の具が散らばっていた。(オレが寝ている間に、お姉ちゃんが描いたんだ)
「ヒデキおはよう!朝ごはん、しっかり食べなさい」
 エプロンをつけたお姉ちゃんが、ニコニコしながらキッチンから顔を出した。テーブルの上には、ソーセージ、目玉焼き、味噌汁、ご飯が並んでいる。
「ママは?」
「寝てるよ」
「これ、全部お姉ちゃんが作ったの?」
「そうだよ。ヒデキの学校の支度もしたし、鉛筆もちゃんと削っておいたからね。はい、これが着替え!」
お姉ちゃんの朝ごはんは、炊きたて、出来たてのほっかほか。おかずはどれも美味しかった。(すっげえ!お姉ちゃん、ママよりすげえや!)
「ママの嘘つき!今日の朝は、オレのクラスで絵本を読んでくれる、って約束してたのに」
「ヒデキ、ママはお姉ちゃんと朝までずっと起きていてくれたの。お願い、今日はゆっくり寝かせてあげて。ママのこと、“嘘つき”なんて言わないでね」
 オレは夜中に目を覚ました時のことを思い出した。泣いていたママのことが可哀想に思えてきた。
「うん、わかったよ」
「行ってきます!」
 家を出ると、お姉ちゃんが傘を手に、慌てて追いかけて来た。
「天気予報で、今日は午後から雨だって!」
 夕方、学校から帰る途中、本当に雨が降ってきた。(お姉ちゃん、やっぱりすげえや!)
その時、後ろからお姉ちゃんのクラスの男子が声をかけてきた。
「お前の姉ちゃん、ズル休みしてるだろ?」
「違うよ!お姉ちゃんは病気なんだぞ」
「じゃ、何の病気だよ?」
「朝まで眠れなくて、ずっと泣いていて、お姉ちゃんは可哀想なんだ!絶対にズル休みなんて言うな!」
 大きな声で叫びながら、オレは泣きそうになった。でも、「泣くのはカッコ悪いぞ」っていつもお姉ちゃんが言うから、オレは慌てて駆け出した。(早くお姉ちゃんに会いたい!)
 家に着くと、やっぱりお姉ちゃんは寝ていた。でもお姉ちゃんの穏やかな寝顔を見ると、さっきのイヤな気持ちが吹き飛んだ。オレはお姉ちゃんの耳元に顔を近づけ、起こさないようにちっちゃな声で囁いた。
「お姉ちゃん、ただいま。朝はありがとうね」







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最終更新日  2005年11月27日 07時28分56秒
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