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テーマ:小学生ママの日記(28656)
カテゴリ:ヒデキのあゆみ
昨夜、息子のヒデキ(小3)と2人で車に乗っていたときのこと。
車の中に流れていたのは、珍しく由紀さおり&安田祥子姉妹の童謡CDでした。 実はヒデキは、テンポの良い流行の歌も好きですが、音楽の教科書に出ているような曲も好きで、お散歩のときには一緒に歌いながら歩くことがよくあります。 (ヒデキの一番のお気に入りは”浜辺のうた”です) 何曲目かに「里の秋」が始まりました。 しずかなしずかな里の秋 お背戸に木の実のおちる夜は ああ母さんとただふたり 栗の実にてます いろり端 明るい明るい星の夜 なきなき夜鴨のわたる夜は ああ父さんのあの笑顔 栗の実食べては想いだす 私はふと、2年前に亡くなった父のことを思い出しました。私は幼い頃から父のことが大好きだったので、今でも毎日のように父のことは思うのですが、 (きっと、天国から私たちを応援しながら見守ってくれている) と思えるので、悲しい涙を流すようなことはもうほとんどありません。 でもこの歌の中の、 「ああ父さんのあの笑顔」 という歌詞を聞いたとたんに、父の笑顔が浮かんできて、次には (お父さんが生きていたら、東京国際アニメフェアにもきっと、車を飛ばして来てくれただろうな~) (「わしゃ、こういうのは知らん」とか言いながらも、きっとニコニコしながらゲームをやってくれただろうな) (せめてもうちょっと長く生きていてくれたら…) なんて思ううちに無性に父に会いたくなってしまって、ポロポロ涙を流してしまいました。 「ママ? ママ、どうしたの?」 ヒデキが泣きそうな顔をして、私を見ています。 ヒデキは私の涙を見ることがキライです。 たまにドラマや映画で感動して泣いてしまっても、 「ママ、泣いちゃダメ!」 と、飛んできます。 「ごめん、ごめん ママはじいじのことが大好きだったからね、 ”父さんのあの笑顔”っていうのを聞いたら、じいじの笑顔を思い出して、じいじに会いたくなっちゃって…」 (ダメだなぁ~。 こんなことでメソメソしてちゃ、お父さんに叱られるなぁ…) と思ったそのとき、 「オレがじいじになる」 ヒデキの大きな声が…。 ビックリしてヒデキの顔を見ると、まゆ毛をつり上げて、前方をにらみつけながら、唇をかみしめています。 滅多に見たことのない、ヒデキの真剣な表情です。 「えっ、ヒデキが?」 「うん。 オレがじいじみたいに、 絶対にラグビーか柔道で金メダルをとるから」 (あ、父は大学時代、ラグビー大学選抜ベスト15のメンバーでしたが、金メダリストではありません。念のため。笑) 私は、一人の人間として父のことが大好きでした。 今でも父のようになりたい!と思うところがたくさんあります。 どうしてヒデキの頭の中で、 「じいじになる=金メダル」 になっちゃったのか、可笑しくて仕方ないのですが、ヒデキが私の涙を止めるために必死でしてくれた決心です。 「ヒデキ、ありがとう あはは♪今度は嬉し涙が出ちゃうじゃないの~」 私の笑う声を聞いて、ようやくホッとするヒデキ。 ヒデキ、 ヒデキは気づいていないみたいだけど、 ヒデキはもう立派に”じいじ”になっているんだよ。 そういう男らしいところ、じいじにソックリなんだから (私のお気に入りのヒデキの写真です) こんな息子の一言を、 私はいつまでも忘れずにいたいと思いました。 ひなたまさみ 娘サキ(小6)の絵本『メロンパンの一日』が、オンラインゲームになりました。触って、動く絵本、ほのぼのとしたストーリーの読み聞かせゲームです。現在、フリーで公開中!ぜひ、見てやってくださいね。 (ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングの曲までたどり着いてくださいね~!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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