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カテゴリ:サキのあゆみ
おはようございます
先日の怪我の後遺症が予想していた以上に重く、今日まで日記の更新や訪問ができませんでした 娘のサキ(中1)は、まだ寝ています。 昨日、無事中間テストが終わりました。 数日前から「中間テスト」という”特別な行事”に向けて神経が昂ぶっていたので、終わったとたんにドッと疲れが出てしまい、昨夜は少し熱が出ていました。これも私としては予想していたことですから、今日はゆっくり寝かせてあげることにします。 さて、先週のヒデキの柔道デビュー戦の日に、実はサキの取材もありました。 取材に来てくださったのは、JAPAN TIMESという新聞社の英国人記者。通訳の方と一緒に、都内から南足柄にあるセトハル君の家まで来てくださいました。 3月に開かれた東京国際アニメフェアで『メロンパンの一日』というオンラインゲームを出展していた私たちのブースを見つけてくださり、「ぜひ取材をしたい」と、連絡先を交換していたのですが、まさか本当に取材になるとは 私ももちろん同席したかったのですが、身体はひとつ。セトハル君やセトママさん、韓国人のひーちゃんたちに取材の方はお願いすることにしたのでした。 いつ記事になるのか、どんな形で掲載されるのか、されないのか、まだわかりませんが、また決まったらみなさんにも報告させてくださいね。 取材のあとでサキに、 「どんな質問があったの?」 と尋ねてみると、 「”絵が先に決まって、それからストーリーを創るのか、ストーリーが出来てからそれに合う絵を描くのか?”とかね」 「へぇ~。 それはどっちなの?」 「絵だよ。 まずは絵が頭に浮かんで、もしもその絵が自分の思ったとおりに描けたら、自然にお話ができる、って感じ」 「そうなんだ。 他にも何か聞かれた?」 「う~~ん… ”どのくらい絵を描きますか?” とかね」 「どのくらいって、量のこと? 絵なら、毎日たくさん描いてるよね~」 「うん、だからそれはハル(セトハル)君が、 ”うちにサキちゃんが泊まりに来るときは、まず紙を用意しなくちゃいけません。 これくらい用意しておけば十分だろう、というくらい用意しておいても、あっという間に半分くらいになっていたりします” って、答えてくれてたよ♪」 そうなんです。 サキは毎日、気がつくと絵(イラスト)を描いています。 うちにもサキ用のコピー用紙と色のつくペンがいつも束で買ってあります。 (スケッチブックなどでは、お金がいくらあっても足りません) 今のサキは、いろんなキャラクターを、湧き出る泉のようにどんどこどんどこデザインしては描いています。 例えば、先日も私の仕事で、ほうれん草の絵を描く必要に迫られたとき、絵が下手な私が困り果てて 「サキ、ほうれん草のキャラクター、何か描いてみてくれない?」 と言ったところ、ほんの数十秒でこんな絵を描いてくれました。 続いて、こんな絵を描き、 「これはね、このほうれん草のスピナちゃんが、勉強をするために人間界に降りてきたときの人間に変身した姿だよ♪」 こんな風に、子どもたちの苦手な野菜シリーズ(ニンジン、ピーマン、あと何だっけ?)のキャラクターとそれぞれが変身した少女なども描いていました。 セトハル君の家に泊まりに行くのは、サキもヒデキも大好きです。 家にない新しいゲームがいっぱい しかも、50インチの大きな画面でやり放題だし、瀬戸家3兄弟それぞれのお友だちが集まってワイワイ遊んでいたり、顔の広いセトママさんや両国のご隠居さんのお仕事(JPS出版局)の関係で、全国あちこちから訪ねてこられる人たちと、庭でバーベキューをしていたり、とにかくいつでも人がいっぱいでパーティーをしているような楽しいお家だからです。 セトママさんの弾けるような笑顔と朗らかな笑い声が響く中で、気がつくとハル君がパソコンに向かっていたり、サキが絵を描いていたり、疲れ果てたヒデキが寝ていたり… とにかく自由。そしてそのHAPPYの中で、作品が生まれていく不思議な空間です。 「ママ、サキの就職先が決まったよ」 「えっ? 就職先?」 「そう、高校生になったらハル君の会社で雇ってもらえるんだよ」 「本当に!? ハル君たち(ハル君が代表。副社長はセトママさん)がいい、って?」 「うん キャラクターのデザイナーっていう仕事があってね、 サキが考えたキャラクターを気に入って買ってくれる会社や人がいたら、それで仕事になるんだって」 「そっか~。 すごいね 中学生のうちから就職先が決まっている人なんて、そうそういないんじゃない?」 サキはこれまで、 「高校生になったらミ○タードーナツでドーナツを作るアルバイトをしたい」 「近所のスーパーでレジをやってみたい」 などと気軽に言っていましたが、親の私から見ると、時計とはまったく別の”自分の時間”で生きているようなこの娘が、一般企業で仕事が出来る日が来るとは、到底思えませんでした。 だから、私にとって最大のテーマは ”サキの自立(就職)” ということでした。 ところが、去年偶然出逢ったセトハル君が、サキとあまりにもタイプが似ている人で、しかも自分で会社の代表として立派にクリエイターとして自立されている姿を見て、希望の光を見たような気がしました。 お母さんのセトママさんも本当に素敵な方で、いつでも私に、 「とにかくサキちゃんを自由に、楽しくさせてあげてね。 楽しいところからでないと、 楽しい作品なんて生まれてこないから」 と、言ってくださるのです。 一歩外に出ると、 「子どもを甘やかしすぎているのでは?」 「そんなことでは、社会では生きていけないよ」 と言われることもある一方で、 「楽しく仕事ができないなら、楽しく仕事ができる会社を自分たちでつくればいいのよね」 とあっさり言い切り、それを見事に実現させてしまっている人たちに出逢えたことは、サキはもちろん、私にとっても本当に幸せなことでした 「ハル君の家が会社なら、サキは住み込みで働きたいでしょ? この際、家族みんなで行っちゃおっか?笑」 「さんせ~~い!! オレもハル君たちと暮らしたい♪」 と、ヒデキ。 深夜になると、サキが描いたイラストをCGにしてくれるハル君。 その作業を飽きることなく見ているサキ。 「サキはね、いつかハル君みたいに、自分の頭に浮かんだ絵を自由にパソコンで描けるようになりたいんだ」 「ハル君がね、 ”サキちゃん、どんどん絵が上手になっていくね” って言ってくれたんだよ~」 ハル君は、サキの憧れの先輩なんですね サキがサキらしく生きていける道が見つかれば、 私も幸せです 今回のJAPAN TIMESの取材に合わせて、ひーちゃんが『メロンパンの一日』の英語版、韓国語版の翻訳を、ハル君はエンディングをリニューアルしてくださいました。 そのエンディングを見せてもらったとき、改めて「サキとハル君とは運命の出逢いだった」と感じました。見ているうちに、自然に私の頭の中で、以前サキが創った童話『村の信号』が浮かんできたのです。その信号の光と、画面に映っている光とが、ぴったり一致したのでした。 『メロンパンの一日』は、とにかくサキが創った作品を大切に、絵も文字もそのままパソコンに取り込んでくれたハル君ですが、エンディングでは”瀬戸晴生ワールド”が見事に展開されています。 いつでも見る人の心を優しく包み込んでくれる温かい作品。 そんな「優しい作品を世に送り出したい」という彼の想いが、じんわりと伝わってきて、思わず涙が溢れました。まだクリエイター瀬戸晴生さんと出逢われていないみなさんは、ぜひぜひ、このエンディングを見てみてください (ゲームを最後までクリアしてくださいね~) (ゲームのやり方がわからない方は「メロンパンの一日のすすめかた」を参考に、素敵なエンディングまでたどり着いてくださいね~!) 『メロンパンの一日』には、まだ音が入ったり、これからも少しずつ手を加えていく予定だそうです。 どうぞお楽しみに♪ ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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