ひねもす日記

さてもさても。


学校が始まって４日目の昨日。

Ｂの担任先生から夕方に電話があった。
宿題は一応全部提出できているはずやけど？と思いながら、
すわ何ごとぞ、と。

聞けば、名札のつけはずしの事で。



うちの小学校では、不審者から名前を知られないために名札を学校で
朝つけて、下校時に学校で外して帰るという対策をとっておられるんだけど、
なにぶん、手先の不器用なＢ。
これはかなりの難関で、４月入学当初に相談させてもらって、洋服に
ボタンをつけ、名札にボタンホールの付いた生地をつけさせてもらって、
それで自分でつけ外しをさせてもらおうとした。

ところが先生が言うには、
「他にも自分でつけられない子たちもいます。つけられる子たちもいて、
　その子たちが“お手伝い”と称して、つけられない子の名札を
　つけてあげてるんですよ」

というお話だったので、それならお任せしますということで放置していたんだけど、
それが、

「実は今日気がついたんですが。
　Ｂくん、自分で名札をつけようとしています。
　つけられる日もあります。
　つけられない日もあるんですが、そんな日も５分くらい自分でがんばって
　それでもダメな時は、自分で私たち（先生）のところへやって来て、
　“つけてください”　って、言うんですよー！」


不意打ちです、先生。

涙腺ブシュッ！って噴出しましたがな。



すぐに　“ムリ。Ｂ、できひんー”　って泣いてたのに。

しかも、自分でお願いできずにいっつも、目で『困ってますオーラ』を
出すだけだったのに。

『自分でがんばってみて、出来ないので助けを求める』なんてスゴイやん！



その場を想像しただけで、喉の奥がキューっとなって、涙が。
嘘みたいやけど、ほんとう。




聞く人が聞けば、そんな当たり前の事でー？と笑われるかもしれない事も
わかっているつもりやけど。

たしかに、当たり前に難なくこなしていく子も多いけど。

それでも思うね。当たり前の成長なんてない。

そういう風に見えてしまうけど、成長は成長。
１回で出来る子も、１０回で出来る子も、成長は当たり前なんかとちゃうなー。

おもえば、何もかも当たり前の事なんてないのかもしれへん。
そう、しみじみ思った。

でもって、当たり前に感じる幸福も思った。


どっちも幸せな事だなー。
幸福にきづかない幸福。　小さな幸福にも感謝できる幸福。
きっと違いってのはその程度の事。





どっとはらいー