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カフェ・ヒラカワ店主軽薄

カフェ・ヒラカワ店主軽薄

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2007.02.27
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カテゴリ:ヒラカワの日常

中島販売部チョー、いや、
いまや株式会社140Bの社長である中島さんから
お電話。
「東京にきてるんやけど、会えまへんか」
ということで、早めに仕事を終わらせて
新橋に下車。
かれのご案内で、
銀座八丁目の山形の銘酒をふるまう「樽平」の
のれんをくぐる。
ビールで乾杯ののち、


おれは冷で、中島さんは熱燗で
はまちのカマをつつきながらちびちびとやる。
「菜の花と、たけのこちょーだい」と
顔に似合わぬ注文をする中島さんと
四方山話をしているが、
まだ、六時前であるので
他に客は一人。
それでも酔いが回ってきた頃には
狭い店内は、ネクタイのおっさんたちで一杯になっていた。
帰りがけに、店の前の棚を見たら
藤沢周平が推薦文を書いている。
なるほど、周平ごのみの空気が横溢していた。

気持ちがよい寒空の下をふらふらと
四丁目方面へ歩く。
そして、文言春秋別館の横丁にある
「ルパン」へ。
あの、スツールに足を組んで酩酊した顔をこちらに向けている
太宰治の写真で有名なバーである。
安吾も、織田作もここに座って飲んでいた。
かつては、この上が文芸春秋社の本社であったのである。
いつか、ここに来たいと思っていた。

それが、今日であった。
ドアを開けて、地下に降りてゆく。
あの写真のままのカウンターとスツールが並んでいる。
そのスツールに並んで座る。
汚れた壁とボーッと光っているランプの下で
俺は山崎のロック、中島さんは・・・(わすれた)。
二人で黙って飲んでいると
時間を潜り抜けて、無頼派たちの笑い声が
聞こえてくるような気がしてくる。
まいったね。
充分である。






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最終更新日  2007.02.27 23:18:25
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