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カフェ・ヒラカワ店主軽薄

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2007.03.01
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カテゴリ:ヒラカワの日常
昨晩は久しぶりに
お江戸日本橋亭に落語を聞きに行く。
柳家小ゑん、
林家彦いち
三遊亭円丈
笑福亭福笑
の豪華メンバーによる『無限落語』である。

関東の三師匠は何度もお聞きしているが
福笑師匠の噺を聞くのははじめてであった。
なんとなく、左とん平さんに「にがり」を入れたような
どすの利いた一筋縄ではいかぬ風貌で
どんな芸風なのかと楽しみであったが
その噺『宿屋ばばあ』が始まるや
いきなり噺に引き込まれた、
というよりは強引に引きづり込まれたといった風情で、
やはり、大阪のパワーには
関東もんは太刀打ちできない。

『上方落語名鑑』によると
独演会で千人の客を集めると書かれている。
先だっても、大阪繁盛亭での弟子との会では
三日間立ち見の大入りという人気であったとのことである。
これほどの芸の持ち主が、関東ではほとんど無名とは
この世界の東西の非対称性にはあきれる。
『浪曲やくざ』『葬儀屋さん』『ミナミの旅』『宗教ウォーズ』といった
新作落語で、客を圧倒する過激な表現力の持ち主である。
『宿屋ばばあ』は、他のどれも、これも聞いてみたいと思わせる
出色の出来で、俺はいっぺんでファンになった。
と、収穫感で胸を一杯にして帰路につこうかとおもったが、
小ゑん師匠が
「一緒に打ち上げにきませんか」とお声をかけてくれた。

それから後が大変であった。
酒席で、なんとこの福笑師匠のお隣に座ることになったのである。
対面は小ゑん師匠。
福笑師匠の向こう隣には、わが神である円丈師匠である。
酒を飲ませたらどうなるかわからないという
福笑師匠は、ショートピース片手に
ぐびぐびと焼酎をかっ込みながら
機関銃のように、しかし論理的な整合性のある暴論を
がんがんとぶっ放す。

その話は、天馬空を勝手に翔るといった風情で
久しぶりに火傷をするような話しっぷりを堪能。
残念ながらはなしの内容はここには何一つ書けない。
師匠はテレビ、ラジオにもほとんど出演しないらしい。
放送事故になってしまうからである。
そのうち、師匠はおとなりの円丈師匠に標的を定めで
無謀な会話を吹っかけ始め
打ち上げではいつも落ち込む(らしい)円丈師匠はさらに
落ち込むのだが、さらにマシンガントークを打ち込む。
その後は・・・
いや、もう書けねぇよ。
一座爆発という寸前で、
「まだ怒ってまっか」という絶妙のボケをかまして
最後はみんなで笑って二次会へ。
最近はほとんど死語であるところの
芸人の「生きざま」を
見せ付けられた
戦闘的な夜であった。





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最終更新日  2007.03.01 23:44:52
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