3313392 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

カフェ・ヒラカワ店主軽薄

カフェ・ヒラカワ店主軽薄

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007.04.22
XML
カテゴリ:ヒラカワの日常
久しぶりにシリコンバレーである。
東京を出る前に、国際免許を取りに行って、
その場で、国内免許を取り上げられてしまった(うっかり失効ね)ので、
アメリカに来ても動きが取れない。

成田-サンノゼの直行便もなくなってしまい、
免許があれば、サンフランシスコからドライブなのだが
今回ばかりは
LA経由で、サンノゼ空港に入り
そこで、現地のスーパースタッフである
奥田女史にピックアップしてもらった。
アメリカという国は
化石燃料を燃やし続けないと、
生きてはいけない大変不便なところである。
今回は、最初から現地のスタッフにお世話になって、
何から何まで、介護してもらわないと
用が足せない。
そのまま、サンノゼのオフィスに就いて
近況を聞く。

しばらく、来ていなかったら
こちらは驚くべきことになっている。
彼女は新しいビジネスを始めようとしているのだが、
それが、これまでの彼女の手がけていたものとは
180度異なるものであった。
詳細はここには、まだ書けないのだが、
かつてのITフリーク奥田女史は、今や
ITに愛想を尽かしたようで
新しいアグリ・ビジネスに全身燃え上がっており
ほとんど草原の巫女のようになっている。
すごいものである。

まあ、ここには
サンノゼ・ビジネスカフェのかつてのVPで
今は俺の異国の悪友になっている
奥山君がいるので、
困ったときには彼に電話をすると
すっとんできてくれる。
まったく、仕事で世話になり、遊び(ゴルフとあわび取りなのだが、
俺はもぐりにいったことがない)でも世話になり、
得がたい友人である。
彼は一度アメリカに見切りをつけて
日本に帰ったはずであるが、
電話をしてみると、ここに舞い戻っているではないか。
一年以上会っていないので
カリフォルニアの味気ない晩飯(ベドナムそば)を食いながら
久闊を叙すといった按配である。

アメリカとはいっても
ベイエリアのことしか分からないのだが、
今回はローカルエアーの窓越しに
上空からしみじみとアメリカを観察した。
なんだ、
世界の温暖化に貢献し、
中東にまで出かけて戦争をしている国だが
上から見れば、山と荒地ばかりで
人びとは谷間谷間に集落をつくって生活している。
地上から眺めるLA,サンフランシスコ、シリコンバレーとは
随分異なった印象を受ける。

奥田さんに言わせると
それでも、やはりアメリカは面白いということになる。
超ハイテクで、IPO熱に浮かされたシリコンバレーではあるが、
同時に、お金の世界にそっぽを向いた
コミュニティー作りに挺身している今風ヒッピーも同じぐらい多い。
その両極端が上手い具合にバランスをとっていて、
そこにエネルギーが渦巻いているということらしい。
何でも過剰なことがここの特徴なのかもしれない。
確かに、やつらは中庸ということを知らない。
腹いっぱいということも知らないのだろう。

そういえば、今回利用したアメリカン・ドメステックエアー
のフライトアテンダントは
まるで、アメリカンポルノからそのまま抜け出してきたような
ブロンドグラマーで、厚い唇はぬらぬらと濡れた光沢を放ち、
でかいケツをくねくねと捩じらす動作は
ブギーナイツの画面の中をみているようであった。
どこまでも過剰なのである。

奥山くんがここに舞い戻ったのも
このアメリカの過剰さの魅力によるのだろうか。
間違いなくアメリカはすべてのものが過剰になってゆく
「変なところ」である。
そして、「変なところ」は、
好き嫌いは別にしても(俺はどっちかといえば辟易することが多いのだが)
エキサイティングであることには変わりはない。
ただ、これは俺の気のせいかもしれないが、
どこかで、アメリカはもう終わっていると思わせるような
寂寥の空気が流れ込んでいた。
かつて、輝いていた過剰の魅力が、
いまはそれを演じている人びとにとってもすこし、
しんどそうに見えたのである。










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.04.22 21:51:34
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.