カテゴリ:ヒラカワの日常
先週の木、金、土は、
箱根某所にて恒例の二泊三日『中国語研究会』。 面子は、ウチダ極道兄弟とアゲイン店主。 いやぁ、いつも敗残の憂き目に会っている俺も、 今回は四暗刻を三度聴ぱり、二度上がる極楽旅で大勝。 勿論、恒例のチョンボもしたのだが、これもまたトーシローもやらない ような奇妙なもので、すでに六対子あって三筒単騎待ちで立直。 捨牌には、筒の表筋裏筋の迷彩が十分すぎるほど施されており、 自信の立直。 で、立直をして気付いた。すでに三筒の対子は手の内に並んでいるではないの。 ということで、親の満願払い。 まったく、場の迷彩に酔って、手元の暗がりが見えていないのである。 (やらない方には、何のことかわからんですよね) 木、金はもちろん、ウイークデイで堅気の皆様は お仕事である。朝から風呂に入り、大めしを喰らい、遊びに興じる。 以前も書いたことがあった。 究極の贅沢とは、億ションに住み、美食に飽き、ブランド品で着飾るという ことではない。 人生で最も貴重な時間を、何の足しにもならないものに浪費し、蕩尽することだと。 二泊三日の蕩尽旅行は、贅沢の極地であった。 何か文句ある? あるよね。(これも以前書いたフレーズである) 土曜日は、ウチダくんを車に乗せて、そのままラジオの収録スタジオへ。 そこで、二週分プラスラジオデイズ配信分をたっぷり収録。 とくに、ラジオデイズのものは、ふたりで名曲『ホンダラ行進曲』を大合唱。 大瀧師匠のお説にもあったが、 明治末期の名曲『軍艦マーチ』にはじまり、戦後復興の空気のなかで藤山一郎と一緒に『丘を越えて』行こうよと唄ってきた日本人が、 青島幸夫(作詞)、萩原哲晶(作曲)、植木等(ボーカル)のコンビを得て、たどり着いた境地が、この『ホンダラ行進曲』なのであった。 ♪ひとつ山越しゃ、ホンダラダホイホイ。 もひとつ越しても、ホンダラダホイホイ。 越しても、越してもホンダラホダラダホイホイ。 で、秀逸なのは、この歌の後半である。 あっちへ行っても、ホンダラダホイホイ。 こっちへ行ってもホンダラダホイホイ。 行っても、行ってもホンダラホダラダホイホイ。 どうせどこでもホダラダホイホイ。 だから行かずにホダラダホイホイ。 いや、この行進曲は、どこにも行かないのである。 見事な内向き志向。見事な内省。 見事な立身出世主義批判(野暮な言い方だけど)。 これ、ダウンロードして聴いたひとは怒るんじゃなかろうか。 そりゃ、怒るよね。 収録が終わり、 ウチダくんに、その日の予定をきいたら、講談社の編集者と打ち合わせとのこと。 おお、俺も講談社のサーファー編集者と打ち合わせがある。 じゃ、ご一緒にということで、丸の内ホテルで平行打ち合わせ作業と相成る。 翌日曜日は、晴れて国民的休日なので目黒に繰り出す。 ルノアールで、校正作業をのんびりとコーヒーでも飲みながらと 思ったのであるが、行ってみたら、 あるべきところに、あるべきものがない。 目黒ルノアール弊店。 おっと、どういうことなんだ。 なにがあったんだ。 この衝撃、ちょっと言葉にならない。 俺と目黒ルノアールの因縁は、また日をあらためて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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