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カテゴリ:B級グルメ
マイクを使わず300人を前に一橋大学で4年ぶりに講演したので少々疲れた。 90分全力を出し切った。笑いもとった。 講演後一橋大学のマーケティングのF教授が食事に誘ってくれた。
さあ、どこにつれていってくれるのだろうか。 国立は文化都市である。だから食文化水準も高いのである。 面白いことに新興都市は暮らしやすいが、食の美味しい店は少ない。 逆に古い街や歴史文化のアル都市は美味しい店が埋もれるほどある。 これは長年私が体験してきた真実である。
国立は文化人がこよなく愛した店がある。いやあった。 例えば作家・山口 瞳の行きつけの店があった。 谷保の文蔵のもつ焼きである。
この店は変わっている。普通開店したら下ごしらえはしないのだが。 この店は違う。開店してから主人・八木さんがモツを串にさしだす。 なぜなら食べる直前に調理するのが一番美味しいからだ。 ここの主人はとことん頑固だ。
私は大学をでて最初の仕事は国立・立川・昭島・東村山の営業周りだった。 だからこの辺の地理はめちゃ詳しい。
下ごしらえを終えた夜9時過ぎになると贔屓客と飲みだす。 そんなは型破りな焼き鳥屋だった。 すこし稼ぐとすぐに飲んでしまう。儲けなんか関ねぇえ~¶。
もつ焼き文蔵である。 実を言うとここは映画のモデルにもなった店である。 余り知られていないが無口の高倉健が演じた「居酒屋兆治」である。 ただ残念な事に今はもうない。
もう一軒が、ロージーナ茶房の日替わりコーヒーである。 一橋大学へ行く途中にある。今も健在である。 山口 瞳が女房とよく通った店である。 山口は日替わりコーヒーを飲み、奥方はココアを飲んだ。
話が少々わき道にそれた。 連れて行ってもらった蕎麦屋は更科甚五郎。 ここも歴史がある。
なんたってオススメは保谷そばらしい。 冷やし保谷蕎麦を頼む。
文句なしに旨い。 天ぷらは揚げたての熱々。 しかも蕎麦の湯で具合がちょうどいい。
ああ、食は文化都市に限る。 私の持論であるが、「食」は永年にわたって淘汰された 商業集積に旨い店が埋もれているのである。
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