昼ドラHolic ～美しい罠～

今日のストーリー完全版
美しい罠／第64回「燃え尽きるとき」9/28Thu.


・・・号泣です。まさかこんな悲劇が起きようとは・・・

私の胸がこんなに締め付けられるのは、
類子の思いに。そして、不破の思いに。

岩田を身代わりにして類子と槐を追い詰める不破。
ほとんど予想ですが、多分こういった経緯があったと思われます。

生死を共にした親友・岩田が、病気と家族に見放された絶望感で苦しんでいた。
不破は岩田に言う。
「俺が一緒に死んでやる。だがその前に、その余命を俺にくれないか？
敬吾の恨みを晴らしたら、必ずすぐにお前の元に行く。」
明け方、岩田は不破のガウンを着て、
不破が自ら切断した結婚指輪をはめたままの薬指を持ち、ボートを漕ぎ出した。
・・・そして、自爆。

槐を殺したら、不破は自殺して岩田の元に行くつもりだったのではないでしょうか。

不破が死んだのは、本望だったのではないのかな・・・
多分、岩田との約束を果たす為に、類子が銃を向けなくても不破は自殺したでしょう。
もう葬式も済んでいるし、この世に帰ってくるつもりはなかったはず。

「俺はお前が憎い。憎んでも、憎んでも、憎みきれぬほど憎い。
・・・だが、憎いことは憎いが、愛おしいことも愛おしい」
どんなに辛かった事でしょう。
目の前にある、美しいその顔。どんなに否定しても、他の男を愛しているその妻。
その思いは、自分を社会的に殺し、岩田を死なせ、指を切り落としてまでもついに叶わなかった。

不破の思いに、涙が止まりません。
思うのは、やっぱり、不破は自殺だったんじゃないかなと・・・

類子が撃ったという描写はない。
澪の言葉は「そうに決まってる」。
そして、類子の自白は、いつも類子が嘘を付くときの顔。
その言葉に驚く澪。

類子は自白します。敬吾殺し、不破殺し、槐殺害未遂。
そして、槐は私が利用しただけの哀れな男だと言い放ちます。
しかし澪は槐のうわ言を聞いて、類子は槐を庇っていることに気付きます。
（流石に気付いてるよね＿|￣|○）

その類子の、深い愛。
死刑をも免れられないかもしれないその罪を全部背負い、槐を澪に託そうとする愛。
ついに澪はそれを理解し、スピカの絵本を仕上げられる女性になるのかも知れません。

そして、槐が不破を憎む理由がようやく分かりました。
金が目的ではない、幼少から母と共に甚振られ続けてきた恨み。
思うに、いろいろ逃げ道はあったのかも知れないですが
（不破の元を出て別のところで就職するとか）
それ以前に、母親とともに殴られてきた記憶は、
その精神を徐々に徐々に歪めててしまったのかも知れません。
失った心を取り戻すために、その原因である不破から全てを奪う。
その蓄積された憎しみが、敬吾を殺すまでに至ったのですね。

不破のいう事も納得はできるのです。俺も殴られて育ったと。
でも現実は、殴られて成長する人と殴られて堕ちてしまう人がいますよね。
手の上げ方を間違えると、それは愛の鞭にも、逆に暴力にもなってしまう。
体罰問題などがそうだと思うのですよ。
体罰が生きるとき、その間にあるのは互いの信頼関係なのですよね。
それを超えると、暴力となって人を傷つけてしまう。
不破と槐親子の間柄は、信頼関係ではなく主従関係だったのですから
槐が歪んでしまったのは仕方なかったのかもしれません。

しかし、それは人を殺す理由にはならない。
敬吾を殺したことへの償いは、槐には絶対にして欲しかったです。
だから私は、不破には復讐を遂げさせてあげたかった。
槐はまだ死んでないけれど、瀕死の重傷を負ったので
敬吾の復讐としては、不破も悔いはないのではないかなと。

こうして、恐ろしい悲劇が起こってしまいました。
全ての罪を被る類子、そして瀕死の槐。
槐が償うべき罪を類子が背負おうとしています。
その姿を見た澪は、どのような行動をおこすのでしょうか。
そして、槐は目を覚ますのでしょうか・・・

私は、槐に生きていてほしいです。
そして敬吾殺しのこと、類子を傷つけたこと全部を悔い改め、生まれ変わってほしい。
かつて澪が言ったように、人を憎むための人生は忘れて新しい人生を歩んでほしい。

それにはやっぱり贖罪が必要だと思うのですが、
最後に寄り添うのはやっぱり類子であってほしいなと・・・。

どのようにこの美しく悲しいストーリーは終わりを迎えるのでしょうか。
澪の行動にかかってます。

よろしくお願いします、澪さん・・・