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久恒啓一

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寺島実郎「時代を見つめる目」(潮出版社)。

総合雑誌「潮」に2000年から2013年までに寄稿した論考や識者との対談を1冊にまとめたもの。
第一部「9・11以後のアメリカと日本」。対談:山内昌之。舟橋洋一。中西寛。
第二部「中国の台頭と日本の現実」。対談:山崎正和。
第三部「問われる日本の経済政策」。対談:水野和夫。
第四部「日本外交の進むべき道」。対談:野村彰男。藤原帰一。
第五部「3・11と日本のエネルギー戦略」
エプローグ:「岐路に立つ日本の民主主義」。対談:姜尚中。

この書の内容はもう一昔前の内容も多いのだが、後追い敵に加筆・改稿はしていない。

「発言の本質は、現在と何も変わってはいないからだ。むしろ、今起きている情勢を先んじて論じていたともいえ、、」。
「発言者というのは、無責任であってはならない。いま目の前で起きている事象を、その時代性や歴史性を検証しながら、本質を射抜いて発信する責任がある。」
「私の発言が、情勢の変化に応じて推移してきたのか、それとも首尾一貫して変わらなかったのかを、本書を通じて感じていただけるだろう。そこから、責任ある発言とはどんなものなのか、一つの座標軸を持っていただけるのではないかと期待している」

「はじめに」の中で以上のように述べているが、ここには変わることにない問題意識と一貫した主張を行ってきた寺島の矜持と自負がみえる。イラク戦争の時に、大義なき戦争だと反対した寺島に対して、アメリカにはついていくしかないとして賛成した論客がいかに多かったか、を思いだす。
「歴史と地理」を踏まえて事象の本質を見抜き、解決策を模索し、提言する。その主張が時間がたつにつれて、証明される。こういう世界認識と時代を見通す目を持った論客は稀有である。

「政治改革「マネーゲーム批判」「日米関係の再構築」「日米関係は米中関係である」「日米中トライアングル時代」「世界有数の技術を持った産業国家」「エネルギーのベストミックス論」「孤立する日本」が寺島の変わらぬ主張のキーワードだ。

「あとがき」では、「寺島文庫」という実験を書いている。
高齢者の社会参画のためのベースキャンプにしたいとのことである。私生活主義と拝金主義に染まった団塊世代のミーイズムから、社会や時代に対する責任をもって「参画」する意識改革を行おうとしている。「この世代は、結束もせず、連帯もせず、ただ茫漠とさまよっているだけだ」という説に納得する。

「私は「あるべき時代」をつくるために、参画することをもって「是」としてきた。そして自分だけでなく、私の周りにいる仲間や友人たちが、その問題意識を共有しながら、時代を変えていく力になることを夢想しているのだ。」

私もこの流れに参画をしていくつもりだ。
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JMAM(日本能率協会メンジメントセンター)からの取材。池渕さんと増田さん。杉原千畝と高野悦子の取材。ここ1週間ほど勉強した成果を述べた。

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学部長日誌「志塾の風」130111 | 編集

「立志人物論」の授業。本日紹介した人物は以下。テーマは「切磋する敵、琢磨する友」。YOUTUBEをふんだんに使った授業スタイルにしてみた。
主に杉原千畝・高野悦子。志賀直哉・正岡子規・三島由紀夫・岡本太郎。
その他に、横山大観・ベーブルース・武者小路実篤・久米正雄・菊池寛・大隈重信・双葉山。
岡本太郎が圧倒的な人気だった。

 終了時の拍手。
f:id:k-hisatune:20131011115852j:image

趙先生と研究室にて。
プレホームゼミ。101教室でゼミ説明会。1年生に20分で自分のゼミのことを説明する。

 終了時の様子。
f:id:k-hisatune:20131011164327j:image











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Last updated  2013/12/25 06:58:41 PM
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