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カテゴリ:将棋
asahi.com(朝日新聞社):将棋名人戦、森内九段が挑戦権獲得 「永世名人」対決に - 将棋
将棋:森内が挑戦権獲得 名人戦A級順位戦 - 毎日jp(毎日新聞) 将棋界の一番長い日 第69期A級順位戦 途中経過1 - 毎日は書かないダラダラブログ - 楽天ブログ(Blog) 将棋界の一番長い日 第69期A級順位戦 途中経過2 - 毎日は書かないダラダラブログ - 楽天ブログ(Blog) 第69期名人戦・順位戦 七番勝負/A級 高橋ー藤井戦 高橋九段は50歳。将棋界では40代で成績が落ちて苦しむ棋士が多いですが、50歳でA級しかもこのメンツの中にいて5勝するのは立派の一言でしょう。前年度も6勝しましたしね。 先手では矢倉、後手では横歩取り、対振り飛車には厚みのある陣形、と形にこだわって指しているのはいいかもしれませんね。ベテランの域に入るとどの戦型も研究するのはかなり難しいでしょうから戦法を絞っておけば相手に読まれやすい代わりに自分の経験値も豊富ですからね。手厚い将棋を好む棋風もいいのかもしれないです。今回の将棋は後手の駒をことごとく遊び駒にしての勝利で、対振り飛車戦での戦い方の見本みたいな将棋でしたね。 藤井九段は残念ながら降級。去年は王座戦挑戦もあったし最近は先手で藤井流矢倉、後手で角交換四間飛車と序盤作戦のセンスの良さは相変わらずなんですけどね。B1も厳しいところですがまた復帰するでしょう。 木村ー三浦戦 三浦八段は前期名人挑戦者でしたが今期は4勝止まり。しかし昨日の将棋では得意の横歩取りで攻めを炸裂させていましたね。三浦さんはA級ではどちらかといえば下を見る事が多いですが、よく耐えているだけあって昨日のような勝負でも震えずにしっかり踏み込めるのは強味でしょう。 木村八段は降級。直前の朝日杯で優勝して調子はいいと思ったんですけどね。昨日の将棋はらしさが出なかったです。横歩取りの将棋はパンチが決まると粘れないですからねえ。 投了の少し前に時間を使ってましたが、あれは恐らく自分に負けを言い聞かせる極めて辛い時間であったはず。投了したら落ちてしまうが投了せざるをえない局面という事で、ああいうシーンは見ていても厳しいですよね。木村さんもまたA級復帰してくるでしょう。 谷川ー郷田戦 郷田九段は5勝。以前はA級では不運ばかりでしたがここ6年では勝ち越し5回で挑戦も2回あるので安定してきています。昨日の将棋も踏み込んでからは鋭い攻めがさく裂してましたからね。このあたりはさすがの感じでした。 谷川九段は4連勝から5連敗。前期も終盤3連敗でリーグ終盤での失速はちょっと心配。将棋の内容も駒が重く残ってしまうというらしさが出てなかったですからね。来期は正念場になるかもしれないですかね。早い段階で4つ5つ勝てばいいですけどね。 丸山ー渡辺戦 昨日実は一番話題になってたのではないかという将棋。 それは丸山九段が冷却シートを頭のてっぺんに貼って対局してたからなんですけどね。某巨大掲示板ではかなり盛り上がってましたがw 丸山九段、終盤の段階では残留が決まってたシーンがあるのですが、当然本人はそんな事知らないですからね(周りも対局終了まで教えないのがマナー)。降級するかもしれない、という中できっちり手勝ちを読み切って震えずに相手に手を渡すあたりはさすがです。 渡辺竜王は負けて名人挑戦ならず。なんかイマイチ届かないという事が多いですよねえ(苦笑) やはり考えてみると本人が課題にしている後手番が最後に残っているというのが運のなかったところなんでしょうかね。このあたりのクラスだと先手の方が勝つ事多いし後手番をきっちり克服しないとねえ。 森内ー久保戦 森内九段久々のタイトル戦登場ですね。永世名人対決なので面白そうです。 8回戦がど完敗で心配でしたが最終局先手番残ってたのは大きいですね。森内九段は先手番ではかなり強いイメージありますし。昨日の将棋も全体的に見れば序中盤の貯金が大きかったかなという感じでしたしね。 久保二冠は降級の可能性がありましたが終盤の段階では残留決まってました。が、丸山九段同様そんな事は知らないので粘りに粘ってあわやの場面がありましたからね。 終盤△6八飛の王手から王手ラッシュで香をはずして△7二金△8二香は凄まじい粘り。実はこの一連の順(△6八飛~△8二香)はおいらも見えてたんですが、あれを実戦で指そうと思ったら相当根性必要な気がします。何しろ飛金を犠牲に香を入手するだけですからね。あれだけ犠牲にして形勢がきわどいのは先手の盤面右半分に遊び駒が残っているのもあるでしょう。 森内九段も▲7一角打ったところでは勝ったと思ったはずですが、△6八飛と打たれる前後あたりで香をはずす順に気づいたんじゃないかなと。そんなわけで▲7八桂合いのところはかなり慌ててましたからね(島さんは落ち着いていると言ってましたがw)。 振り飛車はああいう粘りができるのが強みですよね。 この将棋が最後まで面白くてなかなか良かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.03.04 01:42:58
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