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カテゴリ:おひさま
連続テレビ小説「おひさま」|NHKオンライン
NHK 長野放送局 連続テレビ小説 「おひさま」 14日火曜の回 学校。陽子の教室。 子供達は聖訓五箇条 (あるいは軍人勅諭)を唱えていた。 廊下では校長と視察にきた軍人がその様子を見ている。陽子も緊張した様子。 子供達に教えているのが決戦に備えての心構えや戦い方、そんな事だけだったようだ。(オープニング) 陽子と夏子先生は宿直室の前で洗濯物の取り込み。2人一緒にため息をつく。 二人は同時に相手の尻を叩こうとするがどちらも空振りして笑う。 夏子先生は辺りを見回して近くに人がいない事を確認すると、視察にびくびくしたりしていたのが嫌だったと愚痴る。陽子も夏子先生の意見に同調。 二人は宿直室に入って座る。陽子は「もうすぐ卒業なんだなぁ」と言った後、夏子先生に最初の卒業式がどうだったか聞く。 夏子先生は泣いたと答え、陽子も絶対泣くと話す。夏子先生は寂しいのもあるしホッとしたのもあるが、やはり一番は無事に送り出せる嬉しさだと語り、幸せの涙だと陽子に教える。 そして教師をやっていて良かったと感じられる事も夏子先生は陽子に話す。 しかし陽子の表情はちょっと冴えない。夏子先生が「どうした?」と聞くと陽子は「あの子達なんだかかわいそうで」と話し始める。ほとんどまともな授業を受けていないし、教えたい事教えてやるべき事がたくさんあるのにこのまま卒業してしまうのが残念だと話す陽子。 丸庵の前。 徳子と節子は何やら噂話をしている。 陽子が元気なさそうに帰ってきた事に気づく。徳子は仕事が大変でいろいろ悩みがあるのでは、と節子に話す。 徳子が「おかえり」と陽子に声をかける。陽子はどうしたのか聞くと、お店がヒマで道夫の顔を見るのも飽きたと話す徳子。陽子は道夫がどうしてるか聞くと徳子は、ヒマな時の道夫の顔は本当に冴えない、忙しいと気づかないがヒマでじっくり見ているとなんだか嫌になる、と話す。 店に戻る徳子と陽子。道夫は確かにひまそうで冴えない表情。 徳子は道夫の背後に回って両手で道夫の顔を持って陽子に見せてやる。陽子と徳子は笑い、道夫は「なんなんだお前たちは」とこちらも楽しそう。 夕方。 陽子は自分の部屋で考える。卒業していく子供たちに何かしたかった。何も教えないまま卒業させたくなかったのだ。 陽子は便せんを取り出し、国民学校では教えたり話したりできなかった事を生徒一人一人に手紙を書いて渡す事にした。 外が暗くなるまで一生懸命書く陽子。 学校。 授業が終わって帰る子供達。 陽子は教室で子供達に渡す手紙を丁寧にチェックする。 陽子は教室を出るとびっくりして手紙を落としてしまう。相手は校長先生だ。 校長先生は陽子の落とした紙を拾うが、それが生徒に渡す手紙である事に気づく。 校長先生はこれがなんなのか陽子に質問する。 教室に入り、校長先生はこの手紙を卒業式で渡すつもりなのか陽子に確認する。 陽子が「はい」と返事すると校長先生はこの手紙を預かると言いだす。 陽子は「そんな・・・」と言って困るが、校長先生は「丸山先生。私だって教育者です。40年、教師をやってまいりました。あなたがここに書いたように、私だって子供達に命の大切さを教えたい。生きる事の喜びを教えたい。いろんな夢を持って欲しい。でも今はそれはできないんです。してはいけないんです。わかってください。丸山先生」と陽子に言い聞かせる。 丸庵。 陽子が青い顔をして帰ってきた、と道夫は心配する。徳子も心配そうな表情。 陽子は自分の部屋でぽつんと座りこんでいてがっかりとした表情。 徳子が声をかけて入ってくる。 徳子は「私はあんたのお母さんだよね」と聞く。陽子が「はい」と返事すると何があったのか話すように言う徳子。 仕事についてはわからないが、「お母さんが生きてたら話さなかった?」と陽子に聞き、陽子が「話したと思います」と言うと徳子は「そんじゃあ私にも話してごらんよ」と陽子に言う。 1階でも心配そうにする道夫。 陽子は手紙を渡せなかった事は自分の行動が浅はかだったという事で納得している様子。 しかしこのまま卒業していく子供がなんだか可哀そうで、と徳子に話す。 話を聞いた徳子は「かわいそうだね、子供達。大好きな先生にかわいそうなんて思われて、卒業式に。」と陽子に言う。 卒業式は一生に一度の思い出なのに、肝心の先生が「かわいそう」とメソメソしているんじゃあねえ、と陽子に言う。「卒業式で何て言う?卒業」と陽子に聞くと陽子は「おめでとう」と答え、「そうだよねえ。おめでたいもんだよね、卒業って」と陽子に教える。 そして徳子が子供の頃、尋常小学校を卒業する時に先生が徳子を褒めておめでとうと言ってから泣いてくれた事を話し、それは幸せな涙だった事と言って自分の為に幸せの涙を流してくれることはそんなにないと陽子に話し聞かせる。 陽子は何も言えない。そんな陽子の様子に徳子は「なんでそんな悔しそうな顔してるんだい?あ、わかった。私の言ってる事が正しいから?言い返せないから悔しいんだ?」と陽子を責める責める。陽子は「意地悪」と小声で言うしかない。 徳子は笑いながら陽子の額を叩くと卒業式に着ていくモンペを陽子に渡す。 陽子が裏地を見るとこれが赤と桃色でまた派手。徳子は裏地だけでも明るく派手にしておくと気持ちが明るくなる、と言って笑顔を見せると陽子も笑顔で「はい」と答える。 卒業式。 式が終わって教室に戻る子供達。手には卒業証書を持っている。 ケイコやハナは陽子がきっと泣くと話をしている。ケイスケが「陽子先生が泣くと思う人」と聞くとみんな手を上げる。 陽子は教室へ向かう。緊張しているような様子だが、陽子は辺りを見回して誰もいない事を確認するとモンペの裏地を見て「派手」と言って笑顔に。 「よし、元気になった」と言って教室に入る。 陽子は子供達を席につかせる。 教壇に立って子供たちの顔を見、子供達も陽子のほうをじっと見ている。 しばらくして陽子は「みんな、卒業おめでとうございます」と一礼して言ってあげる。 陽子はみんな本当に頑張った、と言って全員にハナマルをあげると話す。 みんなの事を誇りに思う、自慢の生徒である、と言って一杯いろんな事を助けてくれてありがとうと一礼する。そして陽子はずっと子供たちの事を応援していると伝える。 子供達は涙を流しながら陽子の話を聞いていたが、みんな「陽子先生」と言いながら陽子に駆け寄って号泣する。笑顔だった陽子もみんなとともに涙を流す。 陽子の最初の教え子たちがついに卒業。おめでとう~♪ 手紙は渡せませんでしたが、思いは子供達に伝わった事でしょう。 しかし校長先生も教育者として現状には随分複雑な思いがある様子でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.06.15 02:25:19
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