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カテゴリ:おひさま
連続テレビ小説「おひさま」|NHKオンライン
NHK 長野放送局 連続テレビ小説 「おひさま」 21日火曜の回 足音は段々と職員室に近付いてくる。 陽子は授業で使う大きな三角定規を持ち、夏子先生とともに恐怖と不安の表情で机の後ろに隠れる。 (オープニング) ガラガラガラと職員室の戸が開く。陽子と夏子先生は悲鳴をあげながら立ちあがって入り口のほうを見ると中村先生が笑顔で立っている。 中村先生は「やぁ」と声をかけると2人は安堵の表情。夏子先生がどうしたのか聞くと中村先生はうちのお姫様2人に会いたくなったと答える。 中村先生は陽子が三角定規を持っているのを見つけ、それで殴ろうとしたのか聞くと陽子は困った顔。 中村先生は相変わらず勇ましい、と陽子に言って大笑い。が、いつもと違ってそれ以上何か嫌味は言わず職員室を見回す中村先生。 いつもと様子が違う事に気付いた2人は顔を見合わせて、そして夏子先生が「どうかされましたか?」と尋ねる。 中村先生は「学校はいいだでねえ。学校はいい。こんな時代じゃない時に先生をやってみたかったもんだ。まあこんな時代だから私みたいなもんがやれたんだいね。」としみじみと話し始める。 中村先生は尋常小学校時代に先生になりたかったと子供時代の夢を話す。勉強はダメだったが体育の先生が大好きであんな先生になりたかった、と思っていたそうだ。 その先生は野球を教えてくれたそうで中村先生も子供たちに野球を教えたかった事、教えてもらうのが嬉しくてその先生に会うために毎日一番で学校に行ってそしてその事を褒めてもらった事、勉強は全然だめだったが学校は楽しかった事を話す。 そして初恋の人も先生できれいで優しかったと話す。 中村先生の様子がいつもと違う事を心配しながらも黙って聞いていた2人だが、 陽子は恐る恐る「何かあったんですか?」と聞く。 中村先生は「何かないと私がこんな事を言うのは変かいね?」と陽子に言った後に赤紙が来て明日入営するのだと話す。 これを聞いた陽子と夏子先生は「御苦労さまです」と深々と一礼する。 中村先生も深々と頭を下げて礼を言う。 中村先生はまさかここにきて赤紙が来るとは思っていなかったと話す。そして私みたいなのを今から集めるという事は(行き先が)最前線だろう、と話し、間違いなく生きては帰れないのだと。 中村先生は子供達に日本男児として少国民としていつでも死ぬ覚悟をするように、またお国の為に死ねるという事はなんと幸せで誇り高き事であるか、と言ってきた、と言って将棋盤の上に歩を一枚置く。 だから私は逃げるわけにも泣くわけにもいかない、笑って胸張って(戦地へ)向かう、そうしないと子供達に申し訳が立たない・これでも一応先生だったのだから子供達にウソをつくわけにはいかないのだと。 「だから中村は喜んで死んでいきます。そうすれば私は先生として死んでいけるだいね。」と話す。 話を聞いた陽子は「中村先生」と言ったきり何も言えず。 言葉が出なかった、贈る言葉もろくに言えなかったそうだ。 翌朝。 学校から出てくる中村先生。校庭に立って空を見上げて目を瞑る。 そして子供達に野球を教える姿を思う中村先生。 目を開けると大きく振りかぶって投げる動作をし、そして戦地へ向かう。 陽子は将棋盤の上に置かれた一枚の歩を手にとって握り締める。 陽子は学校を終え帰ってくると啓子と昭ちゃんが店の前の道で遊んでいる。 陽子は啓子を心配して声をかけると啓子は手紙がきたかどうか陽子に聞く。 陽子が首を横に振ると啓子は「もうこねえのかな」と不安な様子。 啓子は自分の子とどうやって生きていけばいいのか自信がない、と不安を口にする。そして「死んでしまいたい」とまで言い、心配した陽子は啓子の手を握り励ますと啓子は謝る。 昭ちゃんは大丈夫だ、自分がかあちゃんを守るのだ、と啓子に声をかける。 夜。丸山家。 2階では陽子がノートに何か書きながら和成の写真を見つめる。 1階では徳子が裁縫。時間は夜6時半近く。外では明りが漏れないようにと呼びかけが行われている。 この日は夜まで道夫は工場で仕事。 とその時、空襲警報が鳴り響く。 陽子はすぐに真知子、育子と一緒の写真や和成の写真や茶碗を袋に入れて防空頭巾をかぶって1階へ。 1階では徳子が防空頭巾をかぶっているところだが準備は進んでおらず、道夫がまだなので動揺している。 陽子は外にいたらそこで避難をすると話しあって決めたから義父さんを信じよう、と言って徳子を落ち着かせる。 丸庵に近所の人が続々と集まってくる。店内の地下の室に入るように案内する陽子。 地下では不安でたまらない様子の徳子。 陽子は徳子のそばに座って少しでも不安をやわらげようとする。 夜空が光り爆発音が鳴り響く。丸庵の室にいる人たちは耳を塞いだり身を寄せ合って恐怖と不安で一杯。 徳子は工場が大丈夫か心配で泣きだす。陽子は徳子の手を握って励ますが、陽子の手も震えていて必死でその震えを抑えようとしている。 しばらくして静かになり、室の戸が開く音がする。 そして「お~い、もう大丈夫だぞ~」と声がする。道夫の声だ。 道夫が室へ下りてくると陽子は駆け寄るが、徳子は座ったまま道夫の方を見ない。 道夫がどうしたと徳子に声をかけると、徳子は「なんで訓練の時にいて本当の時にいないんだよ!」と大きな声で文句を言う。 道夫が謝ると徳子は「お父ちゃんのバカ」と言って泣きだす。徳子は相当心配していたようだ。 陽子はほんの少し寂しいと思ったそうで、和成に会いたいと思ったようだ。 数日後。学校の職員室。 校長先生は他の先生たちにそのままでいいので話を聞くように、と話す。 校長先生は一昨日未明に東京の中心部がアメリカ軍によって大規模な攻撃を受けた、物凄い規模の空襲があったのだと話す。(3月10日の東京大空襲) 話を聞いた陽子は立ちあがって不安と心配でいっぱいの表情になる。 陽子が体験した空襲の何千・何万倍規模の空襲だったと聞かされたようで震えが止まらなかったそうだ。 東京には育子、おばあさま、杏子の両親がいる。 中村先生は出征するにあたりいろいろな思いを話していました。 先生になりたかったがこの時代でないとなれなかったようなので、あるいは正規の教師である陽子に嫉妬していたのかもしれませんがどうなんでしょうか。 まあどちらにせよ嫌な感じの人物でしたが、それはこの時代の考え方なども影響しているかもしれません。死を覚悟して見せた姿のほうが本当のような気もしますしね。 中村先生が出征するのは東京の空襲より少なくとも数日は前なので3月頭頃でしょう(月曜の最初に3月と出るので)。 沖縄戦が3月下旬あるいは4月からなので、そこに行くのが間に合うのかどうか。まあ他の場所もありうるんですが、この頃になると日本周辺海域にも敵の艦船、潜水艦、航空機はかなり出没したでしょうし飢餓作戦もありましたから、兵員輸送船に乗れたとしても目的地まで行けるかどうか。 現代陽子のナレーションで中村先生がどうなるか話してますが、とりあえずここでは保留。 そしてついに東京では大空襲。おいらの育子さんはどうなるのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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