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2011.08.30
カテゴリ：将棋
王位戦中継サイト
第６局は▲広瀬△羽生で先手が３手目に四間飛車、４手目に後手が△３五歩で相振り飛車。 序盤から角交換があって後手の△６四角が早くも勝負手。この角がどのくらい働くかで勝敗が決まると言ってもいい一手です（先手は角が持ち駒なのでいつでも自由に使える）。 後手の狙いは△３六歩から３筋を攻めていくのが狙い。しかし先手の攻めの銀も足が速く、▲７四銀に△７三歩と角の利きを止めて打つのでは後手が面白くない。 ▲７八角は馬作りを目指す自陣角で、ここでは桂跳ねを許さない▲２六歩もあったらしい。 ▲２三角成の局面は馬と生角の差があるので、ここでは先手が良さそう。 ところが▲３四歩と打って後手の大駒を押さえにいったのにしばらくして成り捨てるのでは何やら変調。 ▲７八歩としたのはと金と持ち駒の飛車に期待したものなのだろうが、ここに歩を打つと後手玉を寄せるのに歩をあまり使えませんからね。 後手は自玉の安全を頼りに猛攻して一時は後手の飛車損。 いくら羽生さんといえどもこんな細い攻めが成立するわけがない（正しく受けられるかどうかは別にして）、という将棋になってまた先手が少し良くなったかなーというところだったんですが。 先手が反撃して角を２六に打ったが、これがまずくて後手が勝ちになったようです。 ７五からなら先手の左辺の遊び駒がいっぺんに働く筋もあって勝ち筋だったようです。 これで３勝３敗となって最終局で決着という事になります。 広瀬王位としては少しリードしている場面があっただけに、ちょっと精神的に影響が出るかどうかというところでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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