嗚呼、すれ違い。
NHK大河ドラマの『武蔵』。最初から佐々木小次郎がいきなり出てくるわで、人間関係がよくわからないので吉川英治の原作を読んでみました。主要なエピソードはなんとなく知っていたものの、いままできちんと読んだことがなかったので。いったん読み出すとこれが面白いんだわ。巻を置く暇もなく、一気に最後まで読み終えてしまいました。巌流島の闘いで終わっているのが残念だなあ。その後の武蔵も書いて欲しかった・・・。1番可笑しかったのは、武蔵とお通がすれ違ってばかりいること。消息を伝える手紙と行き違いに旅に出てしまったり、はぐれたり。おのれは『君の名は』か『かあさん星』か~!(※文末・注参照。)と、読んでいて思わずツッコミを入れちゃったりして。それでいて、仇とは不自然なほど偶然に再会ばかりしてるんだもん。世間が狭すぎるぞ!みんなフェロモン出しながら歩いているのか~!(決してけなしている訳ではなく、私流の愛情表現だと思って下さい。念のため。)それで原作を読んで、ドラマがわかったかというとさにあらず。原作には出てこない登場人物が多すぎてますます混乱しちゃう(^_^;)。主要人物の性格付けも小説とあまりにも違っていて、これで吉川英治・原作を名乗っていいのか?という感じです。武蔵役の市川新之助もね~、歌舞伎調にオーバーアクト過ぎて。我が家では、彼が目を剥くたんびに「始まったぞ~、かぶいてるかぶいてる」と揶揄?して楽しんでいます。スマン。人によく知られている話に新しい解釈をつけたい意図は買うけど、やりすぎじゃあないでしょか?いいきっかけなので吉川英治以外の武蔵や『バガボンド』も読んでみるかな。とりあえずドラマも当分、見続けるつもりです。(やっぱりキムタクの「GOOD LUCK」の2話目は見ないでしまった。新ドラマで見てるのって「武蔵」と「バフィー」だけな私です。選択がヘン?^_^;)(※注)『君の名は』より『武蔵』の方が執筆年代は古いんですけどね。(なんと戦前。)逆にこっちが武蔵のパターンを踏襲してるのか?『かあさん星』はマンガなんですが、バレリーナのお母さんが記憶喪失で行方不明になったとたん、いじわるなおばさんに虐待される可哀想な姉妹のお話です。姉妹が橋の下で、不幸な境遇を慰め合っている丁度その時、記憶喪失のお母さんがフラフラと橋を渡っているシーンがあって、「ほれ、そこに母がいるのに~!」とここでもツッコミを入れている幼い日の私。これって最後どうなったんでせう?