土佐一人新聞

　１０月１９日、西日本経済同友会大会が高知であった。これは毎年何所かの県で持ち回り開催しており、３００名も集まる大会である。昼の１時３０分から、５時３０分まで、高知市内のカルポートと言う大きなホールが会場だった。
　前半の伊藤忠会長の丹羽宇一郎の基調講演も面白かったし、後半のパネルディスカッションも、それぞれのパネラーも良かったのだが、特に鳥取県知事だった片山善博の話が面白かったので、アット言う間に終わった。
そして夜の宴会に入ったのだが、歩いて５分の所にある日航ホテルに行った。其処はバイキング方式の宴会のようで、色々な方の挨拶の最後に高知市長の乾杯で、ビールを飲むというから立ち上がった。
何の気なしに御尻の右ポケットを触って、財布が無いのが分かり、ゾッとした。もう市長の話など全くウワの空である。
私は長時間の講演などは疲れるので、時々前の方に御尻を出し、後ろの脊もたれに頭を載せて聞く事がある。その時に御尻のポケットから中のモノが出てしまう事がある。多分、その時に落ちたのだと推測し、急いで走って元の会場に行った。
夜の７時頃だし、当然鍵が掛って入れない。ホールの事務所を探し、職員が２名いたから、理由を言って鍵を開けて貰った。
私が座って居たと思う場所の椅子の下を見たが無い。あれ？と周囲の椅子を見たが無いのだ。それから筋を１つズラして探したが無い。また筋を後ろにずらせて探すと、あったのだ。
誰も居ない場合と、人が居る場合とでは、３筋も間違えるようである。それにしても発見して嬉しかった。付いて来た係員も喜んでいた。
お金は余り入れていないが、免許証が入っていたので、無くなると再発行が大変だし、気分も悪いものである。
　急いで宴会場に戻るが、狙っていた極上の刺身が無くなっていた。だけど巨大なマグロの解体が始まり、その刺身とマグロの握り寿司をゲットできたし、後から後から出てくる豪華な料理とお酒で、楽しい宴会となった。