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カテゴリ:生活
この「新風舎」問題は、自費出版契約を結んだ一部の著者が契約内容の履行がされないと損害賠償請求を求める訴訟を起こしたりしていた。 この「新風舎」は大手でもあり、詐欺とは思わないが、実は私の知り合いの中で、出版詐欺に会ったかも知れない人が居る。 本人に聞くのも憚れるので、確認は出来ないが、多分騙されたと思う。そのお婆さんは、 病気で倒れた亭主を20年も看病しているのである。 その車椅子生活の亭主の趣味が写真であった。歩ける時に撮った良い写真が結構沢山あり、それに私が作り貯めた沢山の額を全部上げたので、その額に写真を入れ、そのお婆さんは、病院とか公民館で写真の展覧会を開いたりして、亭主を喜ばしているのである。そんな人を騙す者が此の世には居るのだろう。 2年前だったと思うが、そのお婆さんが「写真の美術本を出版するとの連絡が出版社からあり、主人の写真をその本に入れて貰うのに、1ページが最高の豪華写真集だから、どうしても30万円と言われ、色々お金を苦労して払った」と言われたのであった。 それを聞いた時は余りピンとは来なかったが、そのお婆さんと別れた後、直ぐに分かったのである。これは詐欺だという事である。 理由は1ページで30万円もする本があるだろうかということだ。勿論出版部数で多少コストは違うが、写真を一枚印刷するだけで、30万もするのだろうか、という疑問である。 その後、何度もそのお婆さんと会うが、その件の話は一切出ない。多分騙されたのだろうと思う。何故ならもし本が出版されたのなら、喜んで私に本を見せると思うからである。 これは新手の詐欺だろうと思う。各地の展覧会とかに行けば、趣味で自慢の絵画や写真や書道を遣っている人は一杯居る。 彼らや彼女らの中で、多分大多数の人が、自分の作品の本を出したい希望があるだろう。だから或る展覧会があれば、其処へ行き、出展者の名簿を貰い、「作品を掲載しませんか」と連絡をすると、簡単に鴨は掛ってくる筈である。つまり、この詐欺は鴨探しが容易なのだ。 出版社の住所を東京と大阪に置いておけば、全国何処の展覧会で鴨を探がしても、展覧会のあった所とは離れた住所の偽出版社からだと連絡すると、会社確認に簡単には行けないからである。 そして2年か3年で、どんどん住所と電話を変えれば良いのである。永遠の詐欺商売になるだろう。そのような被害者は、自分が騙された事が恥ずかしいから、訴えない人が多いと思えるので、何時までも営業可能な騙しかも知れない。 それとも、鴨を200名程捕まえ、200ページの安直な本を出せば、詐欺では無いのである。まあ、実際に本を作るとコストも掛るから儲けはその分減るし、出版はしないだろうけど、1ページで30万円も貰えるなら、コストは合うかも知れない。 だけど美術印刷とは、1ページどのくらいのコストが掛るのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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