土佐一人新聞

　紐が外れ逃げたモモを、１３日の夕方連れて帰ったが、どうも少々変であった。震えが少々あったのだ。だけど、直ぐに餌も少々だが食べたから安心していた。
　その夜である。私の部屋の床下でモモは生活しているのだが、どうも変な音がしていた。何時もの音とは少々違う。何の気なしに、そのまま私はパソコンを入れたり、雑誌を読んだりしていた。
１０時頃、居間でテレビを見ていた女房が「もう寝る」と言って女房の部屋に入った時、私が「どうもモモの音が変だ」と言うと、早速女房が懐中電灯を持って、外に出て、モモを見た。　　
　「大変だ。病気になって起き上がれない。ハアハア喘いで、ブルブル震えている。」と叫ぶではないか。
　急いで外に行くと、モモが死にそうで、凄い息であり、腹ばいになりブルブル震えて歩けない。それからが大変だった。理由が分からないのである。多分熱中症と推測し、ホースで水を掛けた。だけど少々では意味もないので、タライを出して、水を溜め、それにモモを漬けた。
　それから、タライから出し、私部屋の前にある３角の外廊下に上げた。地べたでは濡れた体では汚れるからだ。廊下に上がって１０分か１５分で、荒い息が少々収まった。
　その内に牛乳を少々舐めたが、まだ４本足で立てない。でも、これで助かるかも知れないと、少々安心したが、こちらも興奮して、眠れない。仕方無くお酒をがぶ飲みして、酔いに任せて寝込んだ。
　所が、酔っぱらって寝たその夜中の２時頃（１４日の深夜）、またモモがハアハア息をしだしたようで、女房は気になっていたのか、それを発見した。
　私は眠くて起きられない。女房が「どうする？」と言うので、「またホースで水を掛ければ」と言って、私はそのまま寝ていた。
　女房は廊下で喘いでいるモモにまた水をタップリ掛けたようだ。そしたらまた喘ぎが止まったそうで、女房もやっと寝たようである。
　朝の５時頃起きてモモを見ると、まだ毛が少々濡れている状態で、ジッとしていた。それから犬の散歩になるのだが、まさかモモを散歩に連れ出すのは無理で、ロロと愛を連れて、散歩に行き、その間はモモを空き地に繋いで、ウンコとシッコをさせ休ませていた。
　それから、時間毎に元気を回復しているようで、昼は牛乳をコップに半分だけ与えると喜んで飲んだし、３時のおやつも食べた。夕方は大きなウンコもしたので、多分これで元気になるだろう。
　モモにとっては大変な災難だった。


３時のおやつの時の写真である。何となく病み上がりと言う顔である。何時ものように飛び跳ねたりはしない。