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カテゴリ:生活
我が家は細い谷にあり、奥にはもう人家も無く、道も行き止まりである。そして、その谷の田圃を数枚借りて、無農薬で栽培しているのだが、一番奥の1反程の放棄休耕田だが、数年前から地主がお米を作り始めて、大きな迷惑をしていた。何故なら当然除草剤とか消毒をするからである。 折角、他人の居ない谷の奥で無農薬栽培を目指して入植したのに、その奥で1枚だけ農薬を使われると、実は非常に困る。何の為に他人の居ない谷に入ったのか意味がなくなるのである。 しかもその人は、猪の被害に堪り兼ね、2年に1度ぐらいの割で、植えた稲を放棄するのである。今年も稲を放棄した。結局、猪の餌を作ったことになり、猪が増える原因を作っているのだ。「天に向かって唾を吐く」とはこの行為なのだが、本人は分かっていない。 其処で色々と考えた。本人は田圃の保全が目的で、お米などどっちでも良いのである。だから、猪の多い年は放棄する。要は年に1回以上、トラクターで耕運をすれば田圃は維持される。 高温多湿の南国高知だから、4~5年耕作を放棄すると、田畑は腕ぐらいの雑木が生えて、歩けなくなる。 其処で、「私は蜜蜂を飼っているので、レンゲを植えたい。多分5月になると思うが、レンゲの終わりに、一度耕運をします。」と話しかけた。その条件で本人も納得し、話が纏まったのである。 そして9月18日、猪が食べ終えた田圃をトラクターで耕し、レンゲを植えた。来年の3月末から4月初めには綺麗な花が満開となるだろう。実はレンゲなどどっちでも良い。要は無農薬の谷にしたいだけである。 そうそう田圃に生えた稲を猪がどのように食べるのか、分からない人も居るでしょうが、穂を口で咥えて引っ張ると、籾が口に残るのである。凄いもので、1粒の籾も残って居なかった。綺麗さっぱりと食べ尽くしていた。まあ少々残った籾は、多分野鳥が食べたのかも知れない。 レンゲを植えた田んぼの中から、我が家が耕作している数枚の田んぼを見下ろした風景です。真ん中の木はクルミで、今年は17個収穫でき、初めて自分で植えたクルミを食べました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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