土佐一人新聞

　最近は寒いし、外でする事もなく、あっちこっちへ良く行く。だから室戸に海洋深層水プールがあるのを新聞やテレビで知っていたから、どんなモノだろうかと思い行った。
　結論から言うと、これはプールでは無い。遊泳禁止なのだ。そんな事知らず、久し振りの遊泳だと喜んで泳いでいたら、女房に言われた。「遊泳禁止だ」と言うのである。急いで、プールの横の立て札を見ると、確かにそのように書いてある。
　１４００円も払って、泳げないプールなのである。馬鹿馬鹿しくなった。楕円形の丸いプールである。一回グルット回ると４０メーターらしく、２５周回ると１０００メーターですと書いていた。プールの中で歩けと言うのである。そんな馬鹿な。
　人口の多い大都会なら、こんな健康の為だけのプールがあって良いかも知れないが、田舎では、人口が少なくリピーターが主力であり、これでは営業は無理だろうと思う。どうせ税金だから、そんな事考えているのではない。
　ブログに載せようと、内部の写真を撮ろうとすると禁止と言う。だから外から撮ったが、困った税金食いの無駄施設である。
　只、室戸には県が太平洋から海洋深層水を汲み上げる施設を作ったから、深層水関係の会社が５～６社操業しており、田舎には貴重な職場が出来た。公務員が遣ると殆どが失敗するのに、珍しいヒットである。



　だけど高知の成功が分かり、各地で海洋深層水の汲み上げを始めたので、競合するようになり、大企業の進出が無いのが寂しい。深層水の塩分を除去した水が良く売れているそうである。
　
　只、近くに弘法大師が「さとり」を開いたと言う洞窟があった。毎日厳しい修行をしていて、朝日が飛び込んで来て、何かを悟ったと昔読んだ本でそう書いてあったような気がするが、定かではない。