土佐一人新聞

　２０日の夜は、涼しくなったから、ロロが寝ていた場所に戻した。少しでも体に負担が無いよう、もう紐も首輪も除いて自由にしている。所が２１日の朝、寝床に居ないのである。
　あの体力では遠くへ行ける筈は無い。探し回った。幾ら呼んでも出てこない。もう歳で、耳は殆ど聞こえないから、呼んでも意味は無いのだが、探す時はどうしても呼ぶようになる。
　そしたら、ログハウスの横の草むらの中で寝ていたのを発見。草の中が涼しかったのだろうか。だから、その後は、ズッと私の部屋に居るようにした。
　２１日の夜は、初めて私と同じ部屋で寝た。２４時間冷房の利いた所に居ると、何となく体力が回復しているようで、２２日の朝、ロロが床で横になっている姿勢が何時ものように手足が揃っていた。
　歩くのもユックリだが、前日よりはシッカリとした歩き方になった。もしかすると、秋になり涼しくなると、また散歩もするようになるのかも知れない。死を覚悟したが、そうではないかも知れない。


　　このように普通の姿勢になった。