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カテゴリ:生活
この5月27日、草炭緑化研究会から、表彰状を貰った。この草炭緑化研究会は元早稲田大学の総長であった村井先生が20年前に作られた会である。
村井元総長は、草炭は保水力が高く、農地改良材として利用されているから、砂漠の緑化に有効ではなかろうかと、この研究会を創ったのでした。 草炭(ピート)そのものを知らない方が多いと思われるが、イギリスではウイスキーの蒸留に使用されており、大昔の草が堆積し、土に成ったモノで、後数億年すれば石炭になるかも知れない炭化素材です。世界中に沢山分布されており、日本には北海道で多く産出されております。 つまり、砂漠にこの草炭を少々混ぜれば、毎晩の夜露を取り込み、段々と草木が成長するのではなかろうかと言う研究会なのです。 そして、私は約19年前に会社を50歳で早期退職し、高知の過疎地に入植したのですが、15年前に、好きなお酒を自分で醸造して楽しもうと思ったものの、酒税法違反となるから、それも出来ませんでした。 そこで一人12000円の会費で、お酒3升と言う事で、大勢の仲間を集め、私が酒米を無農薬で栽培し、その仲間名簿とお米を、近くの西岡酒造持ち込み、お酒を作って貰ったのでした。これなら酒税法違反ではないし、醸造や集金や発送の業務も私には関係なくなるからでした。 その時に、西岡酒造から会費の1割の1200円を貰うと言う契約になったのですが、このお金を何処に寄付しようかと思い、友人の小倉光雄氏が入会していた草炭緑化研究会に寄付する事にしたものでした。 まあそんな事で、今回の表彰となったのですが、その会に出席して、一番恐れていたのは、もしかすると人前での挨拶があるのではなかろうかと言う事だったのですが、会場に入って、その式次第を見て私の恐れは的中しておりました。 やはり私の挨拶があったのです。まあ、何処かの普通の会なら、何とかなるだろうが、聞く人全員が大学関係者で、人前で喋るのが専門の方ばかりなのだから、これには少々ビビったものでした。が、何とか4、5分でお酒トラストの経緯を話し終えました。 その時に、この20年間の草炭緑化研究会の軌跡も紹介された。殆どが中国の砂漠での実験と、植樹であったようだ。 そして木の苗の育成や、作物つまり麦とか野菜等の栽培には、草炭を混ぜると素晴らしい成果が上がるが、植樹そのものには草炭の混入はそれ程の成果の差は見られないようで、最近の砂漠植樹には、草炭の混入は経費も掛るから、混入して居ないそうである。まあそう言う事もあるのだろう。 それでも、今までに150万本の植樹をして来たそうで、当然砂漠なので乾燥に強い樹木の苗を植えるのだが、約70%が育っているようである。 そんな事で、これからの草炭緑化研究会の方向を、侃侃諤諤(カンカンガクガク)と協議している最中だそうである。 広い広い砂漠なので、植樹しても僅かな貢献だが、それでも何もしないよりは、少しでも前進する。捨てられた空き缶を拾う行為と同じで、「1つ拾えば、ひとつだけ綺麗になる」。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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