土佐一人新聞

　沢山の蜂に入って貰うには、蜂が好む場所選びが重要で、それは明るい所で、前が谷で後ろが崖が、良いようである。要は大昔から熊等に襲われた経験から、野生動物が歩けないような急な崖の途中で、飛びやすい明るい所を好むようである。
　私は休耕田の背後が山で、坂になっている所に設置しているが、今年は、休耕田より数メーター登った所に置いたら沢山入って呉れたので、或る程度蜂の好みが分かった。だけどそんな良い場所は幾らでもある訳ではない。
　そこで山を削って作られた道路横の崖が丁度良いと思うのだが、大抵は岩を削るか、土なら雨で崩れるからセメントで固めるか、護岸ブロックで土が崩壊しないように防護している。
　もしそれらの山を切り崩した崖で、道より２～３メーター程上に設置すれば、明るいし、通行の邪魔にならないし、蜂が好むような気がするが、岩かセメントかブロックの急坂なので、設置が無理である。
　其処で、そんな場所の傾斜角度を調査した。大体が７０度～６５度で山を削って道を作るのが分かった。
　其処で写真のような箱置き台を試作してみた。７０度の角度の護岸ブロックに上から吊るして丁度水平になるようなモノを作ったのだ。
　この台なら、道横の急斜面に上の木からロープを下ろし、それに結ぶ事で、設置場所が一杯増える。
　また置く以上、５～１０箱を置かないと、蜂が入る確率が分からないので、１つや２つでは、データーにならない。
　問題はもしかすると、道を作った市や県から文句を言われる可能性はある。だけど誰の箱か分からないから、県も市も注意する相手が分からないだろう。
　その上３月から６月までの３か月だ。何故なら蜂が入ったら、作業が遣り易い自宅近くに移すからだ。


　　このようなモノを考えた。自宅前の川のブロックに吊るしてみた。これなら、箱を水平に安定良く設置できそうだ。