土佐一人新聞

　我が家の泉水にはフナ金が５０匹ぐらい居る。埼玉の越谷市に住んでいる時、夜店の金魚すくいで掬ったのだが、高知に引っ越した時、一緒に連れて来たものだ。
　当然その時のフナ金は全部死んだが、その孫世代が泉水で泳いでいるのだ。それらが毎年春になると沢山の卵を産む。
　だけど、そのままにしているから、親達が卵を食べてしまう。今年は目の小さい網を浮かべ、その網に産卵させ、その網を田植え直後の田圃に浮かべたのだ。
　所で、４と５番の田圃だが、私のミスで肥料を遣り過ぎたようで、成長が凄い。このままだと倒れる可能性もあり、一度田圃の水を流し、土を堅くした方が良いとの判断で、梅雨が明けたと思う６月末に畦を切って水を流してしまった。
　田の水を流すと、田圃に入れた沢山の卵が孵化しており、そのフナ金の稚魚が、水無し川に流れてしまう。そこで、水が流れて落ちて行く所に網を張って、捕まえた。それを水槽に入れたのだが、これ以上は飼う泉水も無いから、その内に鴨のカコの餌になる。


　　田圃から救出したﾌﾅｷﾝ。金魚と鮒の合いの子だから、稚魚の内は黒い色で、大きくなるに従って、赤くなるようだ。
　　田圃は広く、流れ出て網に掛ったこの金魚は幸運なのだろう。大半は田圃の中で死んでしまったようだ。
　　まあ、どっちにしても、この金魚も鴨の餌になるのだ。