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カテゴリ:生活
数日前、車を運転している時、何となく便所に行きたくなった。私は60歳を過ぎてから、体調が変わり、少々便秘気味に成り、困っていたから、これは嬉しい徴候であった。 数分後、寂れた田舎の公衆便所が見えた。誰も居ない公衆便所だから、多分綺麗だろうと期待して、男子便所に入った。小便器が2つあり、その反対側に大用があったので、ドアを開け、驚いた。 便器や床タイルに黄色いウンコを塗りたくったゾッとするような汚い便所だったのだ。これはダメだと、直ぐ横のドアを開けたら、其処は掃除度具を入れている部屋だった。つまりこの汚れ放題の1個所しか無いのだ。さて、どうするかであった。 所で、私の土佐一人新聞(毎月末発行で、このブログの中で面白いと思える原稿で編集)の読者で、イエローハットの創業者である鍵山先生が主催している会、つまり「日本を綺麗にする会」の運動で、高知市内の公衆便所を大勢で掃除した事はあるが、それはそれほど汚い公衆便所ではなかった。 だけどそんな経験から、掃除をすれば良いと思い付いた。丁度小便器のある横の壁に水道の蛇口があり、ホースも繋がっていた。コックを捻ると水も出た。 其処で、ホースの水を出し、大便器の部屋をジャージャー流し、横の部屋からボーズリを出し、汚い所をゴシゴシと磨き、またホースで汚れ水を流すと驚くほど綺麗になった。 本来の「日本を綺麗にする会」の掃除なら、流してからがメイン作業であり、この水を完全に拭き取り、ピカピカに磨くのだが、そこまでする気になれなかった。 まあ、飛行機やレストランの便所等で、前の人が汚した足元や便器を拭く事はあるが、こんなに汚れた便所は日本では久し振りだった。 そう言えばイエローハットの鍵山先生は中国でも便所掃除の運動をしている。あの中国の汚い公衆便所を掃除するそうで、恐れ入る。 経済発展をした太平洋側は多分綺麗だろうが、今でも中国の田舎に行くと、昔と変わらないと思う。 そんな田舎では、各自宅は便所を作れる程広くないのだ。だから集落の真ん中に公衆便所があるのだが、その便所は男女にしか分かれていない大部屋の便所だし、電灯も無く、想像を絶する汚さなのだ。 だから夜中に便所に行きたくなると困るから、便所桶が各家庭にあるのだ。毎朝その桶を公衆便所に持って行き、中身を便所に流し込み、横の運河に降りて、桶を洗って持ち帰り、自宅入り口のドア横に干しているのである。 そんな状態だから、中国の公衆便所は、想像以上の汚さで、見ただけで吐き気がする。先ず白い筈の陶器の便器がまっ黄色なのだ。そんな便所を鍵山先生は良くまあピカピカに成る程磨いて掃除をするものだと、感心している。 私はその作業は御免蒙りたいが、あんなに汚れた便所を磨いたら、遣った人の気分は良いだろうとは思う。 しかもドロドロの便所を綺麗にすると、その運動が日本から来たと聞くだけで、中国人の日本感が変わるかも知れず、最高の平和運動だとは思う。 そう言えば、汚い話しのついでに思い出したが大昔、韓国での経験だ。便所に行こうとしたら、オーバーした便が入り口の外に流れだし、前の人が歩いた足跡だけに、便が無い。その1歩だけだが、その上を踏まないと便所に上がれないのだ。用心して足先を足跡に入れ、便所に上がった事があった。こんな便所はもう韓国には無いだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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