土佐一人新聞

我々が住んで居る集落は猪が多く、女房の趣味である作物や花の栽培だが、完全に柵で囲った畑で遣っているのだが、数日前から、その畑にも猪が柵を壊して入り始めた。

要は、猪の数が増え続け、どうにも成らない状態に成ったのだろう。見かける猪はどれもこれも痩せこけている。自然が恵んで呉れる食糧より、多くの子供が生まれ、食糧が不足したのだろう。

今までは、私も沢山の猪を捕まえたし、近所の人も罠を掛け、頭数を減らす努力をして来たから、何とか成ったのだろうが、捕まえる興味も失せてしまって、罠を掛けたいとも思わなくなった。

だから猪が増えて、食糧が足りなくなり、痩せて痩せてガリガリになって居るのだ。だから危険も顧みずに、畑の柵を壊しても、中の作物を食べたいのだろう。壊した柵を直しても、また壊すのだ。

其処で、女房が云うのは、犬のジョンを畑の横に繋いで欲しいと言った。ジョンは、谷の一番奥に繋いでいたのだ。

ジョンは、頭がオカシイのか、幾ら教えても、散歩で引っ張り、私が倒れる危険もあるがら、谷の奥で、ロープを張って、それに繋いでいる。これなら、結構走り回れるから、散歩の必要が無いからだ。

それを我が家の近くの女房の畑の横に持って来た。さて猪はどうなるのだろうか？基本的には罠を掛け、捕まえて、頭数を減らすしか道は無いのだが、捕まえて、殺すのも嫌になったし、肉ももう欲しくないから、こうなった。今後、どうすれば良いのだろうか？



 この様にジョンを繋いだ。この空き地と向こうの自宅の間に女房の畑があるのだが、毎晩の様に、猪が柵を壊して入るのです。
　こちらの電柱から、５０メーター向こうの栗の木までロープを張って、それにジョンを繋いだから、結構広い面積を自由に走り回れる。
　さあ、これで猪被害が減ると良いのだが。