土佐一人新聞

　秋の終わりとなり、我が家の近所では、アッチコッチにツワブキの黄色い綺麗な花が満開になった。

　ツワブキとは「強い蕗」と書くのかも知れないと推測したが、調べると、石蕗と書くそうだ。菊科の多年草らしい。

　花が黄色く、綺麗なのですが、其れよりも美味しいのです。しかも南国の、その上に潮風の吹く範囲でしか、育たない植物の様で、海から数キロ離れたら、このツワブキは生えて居ない。

　大抵の植物は、湿気と気温の条件が大きいが、このツワブキは、その上に潮風と言う条件が付くのです。

　これが春になり新芽が噴き出すと、その茎を根本でポキッと折って収穫するのだが、非常に美味しい。

これを食べると、普通の蕗は蕗の味が軽く感じて、美味しいとは感じなくなる。所謂蕗の味が非常に濃いのです。

　だから、蕗の嫌いな人には、美味しいモノでは無いが、蕗の好きな人には、堪えられない位美味しいのです。

　私はこのツワブキが好きで、毎年春になると食べている。





　斜面を好む植物のようです。