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ひよきちわーるど

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2019.05.06
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数年前の春、お気に入りのギャラリ-にて
ある講演会が行われました。

講師は 白洲正子さんのお孫さんにあたる方でした。


・・・その講演の終わりましたあと
( おずおずと )  講師の方のもとに参りまして
弥生式土器のことについて少しだけお話をさせていただいたのです。



以前の日記にも書いたことではありますが


土器の購入をいったんは諦め自宅に戻りましたけれども
やはり心残りで・・翌日、再びギャラリーにお邪魔したのです。

けれど、その弥生の土器は既にどなたかが購入なさった後でした。


確かに弥生の土器は世に多く出回っています。
価格も、そう高いものではありません。

けれどあの春の日、窓辺で淡い光を受けていた土器。

その土器に再び会うことはないと思った時
心のうちを風が吹き過ぎてゆくような そんな思いを抱いたのです。

骨董との出会いは人との出会いと同じなんだ、と気付かされました。



今考えましたら・・・講師にこちらの方から話しかけるなど
なんと大胆な、とも思うのですが(笑)
その時はこの「 風が吹き過ぎてゆくような思い 」を
この講師の方ならきっと分かってくださる・・・と思ったのです。


ふだんの暮らしの中で
上記のような思いを他の方々に話したとしましても
話された側も  おそらくは困ることでしょう。

ですので 上記のようなことはあまり他の人には話さず
この人なら、と思う人にしか話さないようにしていたのです。


講師は 私の拙い話を聴いて下さったばかりか
「 わかります! 僕もそういうこと、しょっちゅうありますよ! 」と
笑顔で答えてくださいました。

そして骨董にまつわる様々なことを
私にもわかりやすくお話してくださったのでした。


そして講演会の後の茶話会も終わりに近づき
そろそろ失礼しようという頃に
講師の方が「 頑張ってください!」と励ましてくださいました。

・・・どんなに嬉しかったことか。



日々、全国様々な場所で講演なさる講師にとりまして
聴衆は何千、何万といるのです。


骨董に惹かれ始めたばかりの初心者の話を
最後までじっと聴いてくださり

「 頑張ってください! 」と励ましてくださったその温かさを
私は決して忘れない と思いました。​





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Last updated  2019.05.06 16:16:52
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