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カテゴリ:山暮らし
パーマカルチャー研究所では、エネルギー問題を解決できる持続可能な暮らし方を研究しています。
できるまでに数万年から数億年かかると言われる化石燃料を大量消費するよりは、数十年程度でできる薪によるエネルギーを慎ましく利用するほうがよいのではないかと考えています。 しかしその考えは、基本的には本から得た知識です。 昨年タイに行った時に薪暮らしをしたり、最近薪ストーブを使ってはいますが、実際に森に入って木を切ったりした経験はゼロに近い状態でした。 これでは確かなことは何も言えない、やはり体験の伴う学びを通してこそ、自分の生きた言葉で人に伝えることができる。 ということで、今回、間伐ボランティア「札幌ウッディーズ」さんの活動に体験参加させていただきました。 私が参加した作業は、ここ4,5日の強い風により折れてしまった木が山道をふさいでいるので、その木を取り除くことでした。 ちょっと見えにくいですが、これが倒れた木。奥にその根っこがあります。 これが根っこの写真。 折れた木の幹が、シロアリ被害のような感じで少し空洞ができています。 「これじゃあ多少の強風で折れちゃうよなぁ」とのこと。 なるほど。 こういう風に、自然に倒れていく木がたくさんあるんですね。 じゃあ人の手の入らない山や森って、こういう倒木だらけなのでは? こういう倒木が重なると、山にとってはやはりよくないのだろうか。 地面に日光があたらなくなるという意味ではよくない気もするし、保湿という意味ではいいような気もするし。 そもそも自然林で人が何百年も入っていないところはどうなるんだろうと、疑問が色々。 倒れた木を、チェーンソーで運べる大きさに切っていきます。 その木は薪として使うそうです。 自分はチェーンソーを持っていないので、その切った木を100メートルほど下にある薪置き場まで運ぶ作業を。 重いものはこういうふうにそりで運んだり、 軽いものは、持って下の方に投げる、という作業をひたすら繰り返しながら下の方に運んで(投げて?)いきます。 作業前の写真がありませんが、こちらが作業後にきれいになった道。 森を健全に保つためには間伐作業が必要だけど、その間伐した樹木を運ぶのが大変。 それを運んでもコストがかかる割には高く売れない。 だから日本の森は間伐が進まずに荒廃してしまった、という話を本で読んだことがあります。 今日の作業を通して、倒れた木を1本処理することがいかに大変かがわかりました。 1本だと重過ぎて運べないので、チェーンソーで運べる大きさに玉切り(て言うのかな)する。 それでも重い、玉切りした樹木1本1本を下まで運ぶ。 ほんの100メートルほどを移動するだけでも非常に大変でした。 今日は雪が残っているので地面に置いてある木をつかむとすぐに軍手が濡れて手が冷たくなってくるし。 雪で足場が悪くて歩きにくいし。 ということで、非常に学びの多い一日でした。 今年の活動は残すところあと2,3回あるようですが、日程が合わず参加できません。 ですが、来年はたくさん参加して森について色々と学びたいと思っています。 「札幌ウッディーズ」さん、今日はありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.11.12 21:28:55
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