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カテゴリ:エコサイクル
資源の再利用で循環型社会への貢献を目指す「北陸グリーンエネルギー研究会」が、エコな発電システムを使った融雪マットを開発した。
廃棄物に含まれるアルミがエネルギー源で、熱は出しても二酸化炭素(CO2)は出ない。研究会は「雪国ならではの環境グッズとして期待できる」とPR。二、三年後の実用化を目指す。 研究会は北陸発の新エネルギーを発信しようと、石川、富山、福井各県の産学官が連携し、昨年五月に設立した。 これまでの研究で、飲料の紙パックや菓子袋の内側のアルミを高純度で取り出す技術を開発。これを水酸化ナトリウムと化学反応させ、生じた水素エネルギーで発電する。発光ダイオード(LED)ライトをともす実験に成功している。 マットの開発は、LEDの応用編。黒色のゴム系素材で、凍結や積雪を抑える効果が期待できるほか、一時間で三センチ程度の雪を溶かす。一時間で使うアルミは約六十グラム。飲料の紙パック(二百五十ミリリットル入り)百個分に相当するという。 二十二日には、金沢市の県済生会金沢病院の駐車場で融雪マットを公開。縦二十五センチ、横九十センチのマット三枚を敷き、その上に雪を置いて効果を披露した。 副会長で金沢大の鈴木克徳教授は「回収システムの確立など行政の支援は不可欠。地域の協力を得て、身近なエネルギーとして浸透させたい」と話した。 《中日新聞》 ---------- 水素で融雪実験 金沢市で北陸グリーンエネルギー研究会 北陸三県の企業や自治体、大学などでつくる北陸グリーンエネルギー研究会(高岡市)は22日、金沢市の石川県済生会金沢病院で、水素エネルギーを利用した融雪装置のデモンストレーションを実施し、二酸化炭素を排出しないエネルギーの活用実現に期待を込めた。 装置は廃棄物から回収した高純度アルミニウムを水酸化ナトリウムと反応させて水素を発生させる。発生した水素で燃料電池を動かし、融雪マットの電源とする。 デモンストレーションでは、同研究会副会長の鈴木克徳金大環境保全センター教授が装置の仕組みを解説。実際に雪を溶かし、効果を実証した。 《富山新聞》 ---------- 新エネルギー アルミごみ使い水素発電して融雪 スナック菓子の袋などアルミの付いたごみを科学反応させて発電し、その電気で雪を溶かそうというデモンストレーションが金沢市内の病院で行われました。 北陸3県の産官学と市民団体で組織する北陸グリーンエネルギー研究会では、環境にやさしい発電システムの開発、実用化を目指しています。22日は、研究会が進めている発電システムを使い雪を解かすデモンストレーションが行われました。 発電システムは、スナック菓子の袋やお茶の紙パックなどに使われているアルミを取り出し、水酸化ナトリウムを混ぜて水素を作り発電するというもので、二酸化炭素を出さないエネルギーとして注目されています。 実験では、この発電システムで融雪マットを温め、雪を融かす様子が披露されました。研究会では3年後の実用化を目指して廃棄物の分別回収や、発電システムの小型化などの実証実験を続けることにしています。 《北陸朝日放送》 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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