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カテゴリ:エコサイクル
「冷暖房なし、排出ガスゼロの生活」を夢みる、イタリア女性が羊毛の断熱建材を発明し6月、イタリア女性発明家協会の「最良技術革新賞2011」を受賞した。アイデアは、小鳥の巣からひらめいたという。
◇焼却されてきた硬い毛 開発したのはサルデーニャ島南部、人口1万2000の町グスピーノの主婦、ダニエラ・ドゥカートさん。「島には人口の4倍、約600万頭の羊がいますが、使われるのは乳と肉だけ。メリノ種に比べ非常に硬い毛は焼却されてきたんです」 使い道を考えていた5年ほど前、突然名案が浮かんだ。 「鳥の巣を眺めていたら、枝や草とともに羊毛をかなり使っていたんです。雷よけの絶縁体にしたのでは?と思い」、それを機に夫や友人らと羊毛の性能を探った。 すると、絶縁性はもちろん、防音剤としても使え、木製の繊維やコルク、ウレタンなど市販品に匹敵する断熱効果があることがわかった。 特に防湿効果が高く、天井と壁の全面に挟む形で使えば、羊毛マットが室内の湿気を調整し夏は涼しく冬は暖かくしてくれる。 ◇冷暖房費55%カットも ドゥカートさんは08年に夫とともに会社を設立。今は40人の社員を抱え、イタリア本土とフランスに羊毛材を販売している。 「実験では、冷暖房費が約55%カットできることがわかった」といい、脱原発を決めたイタリアにあって、省エネ効果が期待されている。羊毛製品はミラノで開かれる15年エクスポへも出品される。 《毎日新聞》 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月10日 20時29分14秒
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