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2024.01.20
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カテゴリ:洋画




 アクション映画「エクスペンダブルズ」の第4弾。
 シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、ランディ・クートゥアが引き続き登場。
 他に、ミーガン・フォックス、トニー・ジャー、レヴィ・トラン、アンディ・ガルシアが出演する。
 本作を以てスタローンは「エクスペンダブルズ」の制作から身を引くという。
 原題は「The Expendables 4」もしくは「Expend4bles」。




粗筋

 傭兵部隊「エクスペンダブルズ」のリーダーであるバーニー(シルヴェスター・スタローン)は、右腕的な存在のリー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)の住まいを訪ねる。
 リーは、元CIA局員で恋人でもあるジーナ(ミーガン・フォックス)と痴話喧嘩を繰り広げていた。
 バーニーは、リーを連れ出し、酒場へと向かう。
 何故酒場へ、と疑うリーに対し、バーニーは答える。自分が大切にしている指輪をジャンボ・シュリンプというチンピラとの指相撲で負けて分捕られてしまったので、取り返してほしいと。
 そんな雑用で俺を呼び出すなと怒るリーに、腰を痛めてしまったので自分で取り返すのは無理だ、とバーニーは言い訳する。
 リーは、嫌々ながらもジャンボ・シュリンプを倒して指輪を取り返す。
 それから間も無く「エクスペンダブルズ」は、CIAの指示で傭兵のスアルト・ラフマト(イコ・ウワイス)が核爆弾を手に入れるのを阻止する為リビアへと向かう。
 ラフマトの裏には正体不明のテロリスト「オセロット」の存在があった。バーニーは過去にオセロットにより仲間を失っており、彼にとってラフマトを捕らえる事は復讐の一環でもあった。
 しかし、ラフマトはバーニーらの想定より早くリビアへ到着しており、既に核爆弾を奪って逃走し掛けていた。
 バーニーは飛行機からリーらを下ろすと、上空からラフマト捕獲の援護射撃をするが、ラフマト一味は飛行機を撃ち落としてその場から逃走。
 飛行機の操縦席の残骸には、損傷の激しい遺体が。遺体の指は、リーが取り返したばかりの指輪をはめていた。遺体がバーニーであるのは疑い様が無く、発見したリーは呆然とするしかなかった。
 バーニーのお別れ会にCIA局員マーシュ(アンディ・ガルシア)が姿を現し、オセロットとラフマトの追跡は引き続き「エクスペンダブルズ」に任せるが、リーは外れてもらう、と通告。ラフマトを取り逃したのは、墜落し掛けていた飛行機を操縦するバーニーの「俺の事はいいからラフマトを追え」という指示をリーが無視して、バーニーを救おうとしたからだった。
「エクスペンダブルズ」の新リーダーとして、ジーナが就任。
 バーニーの死により、機密扱いだった文書が開示され、オセロットの正体を知っている目撃者が存在する事が明らかになった。
 ジーナ率いる「エクスペンダブルズ」は、リーを残して飛び立つ。
 リーは、ジーナの所持品に発信機を忍び込ませており、どこに向かうのかは把握していた。単独で「エクスペンダブルズ」が向かったタイへと向かう。
 オセロットは、手に入れた核爆弾を米海軍空母に見せ掛けた船でロシアのウラジオストック辺りまで輸送し、起爆させるつもりだった。それにより第三次世界大戦を勃発させられる、と。
 ジーナ率いる「エクスペンダブルズ」はその船に潜入するが、ラフマトが待ち構えていて、囚われの身になってしまう。ジーナらは、ラフマトに自分らの行動が筒抜けなのは、自分らの中に内通者がいるからなのでは、と疑心暗鬼に陥る。
 ラフマトは、「エクスペンダブルズ」に同行していたマーシュを連れ出し、オセロットの正体を知っている目撃者との人質交換を交渉させる。交換される人質とはお前の事で、交渉に失敗したらお前の命は無いと思え、とラフマトはマーシュを脅した。
 タイに到着したリーは、バーニーと以前行動を共にしていたデーシャ(トニー・ジャー)と出会う。
 バーニーの死を知らされたデーシャは、自分は戦いからは身を引いているので戦闘には加われないが、船にまで連れて行く事は出来る、と述べ、リーを小舟で船へと連れて行く。
 リーは、船に乗り移り、ラフマトを炙り出す為に戦闘を単独で開始。
 間も無くデーシャも戦闘に加わり、二人で囚われの身となっていた「エクスペンダブルズ」を解放する事に成功する。
 核爆弾は既に時限装置が起動しており、停止させるには起爆スイッチを手に入れなければならない事が判明。
 起爆スイッチの電波の有効範囲が短い事から、ラフマトが持っている、と読んだ「エクスペンダブルズ」は、戦闘を開始。
 リーは格闘の末ラフマトを倒す事に成功するが、彼は起爆スイッチを持っていなかった。
 ラフマトは、起爆スイッチはオセロットの手元にある、と言い放って事切れた。
 リーは疑問に思う。有効範囲が短い起爆スイッチをオセロットが握っているという事は、オセロットはこの船に乗っている事になってしまう。結局オセロットとは誰なのだ、と。
 リーは、「エクスペンダブルズ」をデーシャの小舟に乗せ、逃す。自分は船に残ってオセロットの陰謀を阻止する、と。彼は艦橋に突入すると、船を方向転換させ、ロシアとは逆方向へと向かわせた。
 混乱の中、人質の交換が行われる。
 船に降り立った目撃者は、自分と交換される人質のマーシュを目の当たりにして愕然とする。
 目撃者が知っているオセロットとはマーシュだったからだ。
 本性を現したマーシュことオセロットは、目撃者を始末。第三次世界大戦を勃発させる計画を続行させる。
 リーは、その場に現れ、マーシュから起爆スイッチを奪おうとするが、マーシュは起爆スイッチを海に遺棄してしまう。これにより、核爆発は阻止出来なくなった。
 リーは、マーシュとの格闘に挑むが、その場に死んだ筈のバーニーがヘリで現れ、応戦。機関砲によりマーシュをあっさり始末する。
 リーは、ヘリに飛び乗り、船から脱出。
 バーニーはヘリの機関砲で船を沈没させ、核爆発が深海で起こる様にして、被害を最小限に食い留める。
 お前は死んだ筈じゃなかったのか、とリーに責められるバーニーは答える。オセロットに関する機密情報は自分の死によって開示されるので、自分の死を偽装するしかなかった。情報が開示されればオセロットも動き出すのが予想出来たので、その瞬間を狙ってオセロットを始末したのだ、と。
 飛行機の死体はお前じゃなければ誰だったんだ、と問うリーに対し、バーニーは答える。あれはジャンボ・シュリンプだった、と。指輪を奪った報いとして、自分の代わりに死んでもらった、と。
「エクスペンダブルズ」は、バーニーの生還を祝った。



感想

 絶頂期でそれぞれ一時代を築いた往年のアクションスターにもう一度輝ける場を、として制作されたエクスペンダブルズ・シリーズも、本作で4作目となる。
 流石に息切れしていて往年のアクションスターらが出演したがらなくなっているからか、本作ではこれまでのシリーズ作の出演者が再演するだけで、新たに加わる出演者は以前程メジャーなアクションスターでなくなっている。
 これまでカメオ出演していたアーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリス、ハリソン・フォードは一切登場せず、寂しいものとなってしまった。

 リーダー役を演じていたスタローンも、本作では早々と退場。
 ラストで再登場するが、これまでのシリーズ作とは異なり、主役はリーを演じるジェイソン・ステイサムに明け渡している。
 実際、スタローンは本作を以てシリーズから離脱し、今後はステイサムに引き継いでもらいたい、との意思を表明している。
 よって、本作ではステイサムが出演だけでなく制作にも携わっている。

 シリーズをスタローン抜きでも続けられるよう、新たなメンバーを加えているが……。
 新メンバーには、世界的な傾向に沿う為か、これまでひたすら男臭かった「エクスペンダブルズ」に女性2人が加わっている。
 バーニー亡き後のリーダーとして就任したジーナと、ベトナム系女優レヴィ・トラン演じるラッシュ。
 ラッシュは、「大作映画には東洋系の女優を起用なければならない」という俳優組合との決まり事でとりあえず生み出されたキャラの様で、作中にとりあえず登場しているだけ。それなりの見せ場はあるが、仮に登場シーンが全て編集でカットされていてもストーリーに何の影響も与えない。
 単なる数合わせのキャラでしかなかった。

 ラッシュ以上に残念なのがジーナ。
 設定上は、バーニーに劣るともとらない有能な傭兵らしいが、本作を観る限りではその優秀さが全く見受けられない。
 船でリーと再会した際、彼が自身の持ち物に発信機を仕掛けていたのは知っていた、とほざいているが、自身の失態を隠す為の負け惜しみとしか思えなかった。
 単に態度だけはでかい、格好付けたがりの無能な女としか映らない。
 以前観た007/ノー・タイム・トゥ・ダイは、引退したボンドの後任として女性工作員に007のコード番号が与えられている、というストーリー運びだったが、この女性007も態度がでかいだけでひたすら無能という印象しか受けなかった。
 何故この手の「設定上は凄腕の女性」は、作品を通して観るとただただ無能に映ってしまうのか。
 スタイリッシュにして格好付ければ、格好良くて優秀に映る、とでも思っているのか。「格好良い」とはそうじゃないのを制作者側は知ってもらいたいものである。

 事実上の主人公のステイサムが登場するアクションシーンは見応えのあるものに仕上がっている。
 ただ、ステイサム、てアクションスターとしてのキャリアは充分以上のものだが、絶頂期のスタローンやシュワルツェネッガーと比べるとランクが下回る印象。
 本シリーズが今後スタローンが抜けて「ステイサムの映画」となってしまった場合、以前程魅力があるものになるのかは疑問。

 登場人物の中で一番気の毒なのは、デーシャだろう。
「人を一人殺す度に自分の一部を失っていく。何も残らなくなってしまう前に殺しの世界から足を洗った」としてエクスペンダブルズから引退していたのに、「バーニーはオセロット一味によって死んだ」とリーから知らされ、バーニーの復讐の為殺しの世界に戻り、殺し捲る。
 結果的に、バーニーは死んでいない事に。
 無駄に殺し捲った事になる。
 デーシャが呆れ返ったのは想像出来る。
 その為か、バーニーの復帰を祝う会では、デーシャの姿は無い。ますますタイの片田舎で引きこもってひっそりと暮らしそう。
 デーシャを演じていたのはタイのアクション俳優トニー・ジャー。
 出世作はOng-Bak: Muay Thai Warrior(邦題は「マッハ!!!!!!!!」)。
 顔付は優男っぽいが、動きは凄い。
 ただ、アクション俳優としては何の問題も無いのだろうが、イマイチインパクトに欠ける。

「エクスペンダブルズ」側のメンバーも以前程のパワーを感じさせないのと同様、敵も以前程のパワーを感じさせない。
 これまでのシリーズ作ではジョン・クロード・バン・ダムやメル・ギブソン等、主役級のアクションスターが敵を演じてきたが、今回黒幕マーシュを演じたのはアンディ・ガルシア。
 アンディ・ガルシアは、「ザ・アンタッチャブルズ」「ブラック・レイン」等に出演しており、アクション映画と無縁の俳優ではない。
 アカデミー賞にノミネートされた実績があるので、俳優としての格は寧ろスタローンを上回っているのかも知れないが、それ故にアクションスターではなく、この手の映画に敵として出演されても場違いな印象。ステイサム演じるリーに瞬殺されそうな存在としか映らなかった。
 それもあってか、ラストでリーとマーシュは対峙するものの、格闘シーンは無く、マーシュは機関砲弾を撃ち込まれてあっさり死ぬ、という最期になってしまっている。

 本作の敵は、CIA局員でありながらその裏でオセロットとしてテロ活動していたマーシュだった、という事になっている。
 アメリカの利益の為に動く筈の機関が、アメリカの利益を損ねる陰謀に関わってしまっているという、この手の映画ではお馴染みのパターン。
 このパターンがCIAの実情を反映しているとは思えないが、仮に一部でも反映していた場合、CIAという機関を解体した方が世界秩序に貢献するのでは、と思ってしまう。
 本作は、CIAに対し裏切り行為を働いていたマーシュが始末されてめでたしめでたしで終わっているが、それはどうなのかね、と思ってしまう。
 疑った見方をすると、より大きな陰謀が動いていた様な気がしてしまう。
 CIA局員ともなれば、本来の任務で忙しい筈で、その裏で証拠を残さない正体不明のテロリストとしてテロ活動に手を染めるなんて出来るとは思えない。
 そういう事から、「オセロット」はCIAが予算取りの為に生み出した実在しない架空のテロリストだったのでは、と勝手に想像してしまう。
 そのオセロットを演じる者として、マーシュが指名され、彼は指示通りオセロットを演じていただけ。オセロットとしてラフマトの様な実際の反米テロリストと接触して炙り出し、CIAに捕えさせる、という役割を果たしていた可能性もある。
 ただ、マーシュがいつしか「オセロット」の役にはまり過ぎて本物のテロリストの様相を見せてきたので、慌てたCIAが始末に動いた、という可能性は無いか。
 もしくは、もっと単純に、時代を経るごとに「オセロット」が元々CIAが生み出した架空のテロリストだ、という真実を知る者がCIA内でも少なくなってしまい、「オセロット」が正真正銘の反米テロリストだと勘違いされて生みの親によって始末された、とも考えられる。
 あるいは、残酷な考え方をすれば、「オセロット」が実は我々CIAの創作でしたとは今更認められず、外部から「オセロット」をいつまでも取り逃しているCIAは無能だと批判される様になってしまったので、演者の始末に動いた、とか。
 マーシュからすれば、今回の「テロ工作」もラフマト等の反米テロリストを炙り出すCIAお墨付きの作戦で、自身は生き残り、また「オセロット」として次の「テロ工作」で別の反米テロリストを炙り出すつもりで、死ぬとは毛頭思っていなかったかも。
 ただ、CIAという巨大組織からすれば、マーシュ程度の局員は使い捨ての対象に過ぎず、その通り使い捨てられてしまった。
 よくよく考えてみると、バーニーが実は生きていました、ラストで武装ヘリに乗って登場してオセロットを始末しました、という展開はおかしい。
 たった一人でこれだけの規模の偽装工作は無理で、かなりの手助けが必要だった筈。それを、仲間の筈の「エクスペンダブルズ」(右腕のリーも含む)にも明かさず実行出来た、というのは有り得ない。マーシュを「オセロット」として葬り去る事を決めたCIAが、バーニーを全面バックアップした、と考える方が自然ではないか。
 CIAは、「オセロット」に代わる新たな「反米テロリスト」を創造し、予算取りの為にそのテロリストと戦う素振りを見せられる。
 戦いで雇われる傭兵は、CIAからの報酬で食っていける。
 もしバーニーがそれらを全て知っていたとすると、マーシュ以上の策謀者、という事になる。
 思えば、ラストで、「ジャンボ・シュリンプに自分の身代わりとして死んでもらった」とバーニーは笑いながら言っていたが、作中のジャンボ・シュリンプはチンピラで、善人とは到底呼べなさそうな人物だったが、身代わりとして死ななければならない程の悪党とも思えなかった。
 バーニーからすれば、ジャンボ・シュリンプなぞ取るに取らない存在に過ぎず、自身が率いる「エクスペンダブルズ」もその名の通り消耗品。
 本作シリーズの最大の悪党はバーニーではないか。
 今後のシリーズ作では、バーニーが実はテロリストの黒幕で、自ら生み出した「エクスペンダブルズ」と対峙する、「エクスペンタブルズ」の存在そのものが虚構だったのだ、という展開も有り得そう。

 ストーリー上の最大の問題点は核爆弾の登場と言える。
 最終的に、深海で爆発させる事で破壊力を極力弱めた、という事になっているが……。
 実際に作中の様な核爆発が起こったら、一帯は放射能にさらされるので、その近辺にいたヘリや小舟に乗っていた「エクスペンダブルズ」は全員被爆しているだろう。
 爆風の範囲外にまで逃げていたので無事でした、で済まされる話にはならない。
 アメリカ人は未だに核爆弾を「通常爆弾の物凄くでかいバージョン」程度にしか捉えていないらしい。








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Last updated  2024.01.24 15:41:56
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