終着駅シリーズ 扇町駅
学生時代に、東京ミニ周遊券で訪問した記憶がある鶴見線の支線。30年ほど前には、鶴見線の大川支線には、旧型の国電が走っていた。小野田線支線や宇野線にも旧型国電が走っていた時代だが、わたしが小野田線や宇野線に初乗車したときには、すでに旧型国電の運用は終了していたため、営業中のJRの路線で私が唯一乗車できた旧型国電(吊り掛け駆動)となっている。旧型国電が最後まで活躍したのは、武蔵白石駅に車体長20mの車両が入線すると、車両限界の関係上鶴見線の本線を走る列車を支障するため、車体長の短い(17m)車両しか走らせられなかったのである。現在は、武蔵白石駅にあった独特な急カーブにあったホームは解体され、大川支線に乗るためには安善駅で乗り換えとなっている。さて、今回大川支線に乗ろうとしたが、休日ダイヤははなんと1日3往復であり、都会の中のローカル線となっている。朝と夕方にしか走っていないため、訪問は断念し、今回は、扇町を訪れた。南武線で浜川崎で乗り換え。この駅は、歴史的に異なる鉄道会社が敷設した路線のため同一駅の乗り換えなのに一度改札口を抜けて、道路の反対側の改札を通らなければいけない。30年前にには、改札口があり、駅員に声をかけて乗り換えた記憶があるが、今回は、駅は鶴見線の各駅がそうであるように当然のように無人駅であり、「乗り換えの方は、ICカートをタッチしないように」との音声案内が繰り返されていたのであった。終点の扇町駅。東京ディズニーランドと同じで、周囲は埋立地に建設された人工物しかなく、無機質である。電車がやや遅延していたため、折り返し時間が3分ほどしかなく、列車が到着するとすぐに改札口にSuicaをタッチ、急いで写真撮影を行った。ワンマン運転であるが、私を含めた数名の鉄道ファンの存在など気にならないらしく、すぐに反対側の運転席に乗り込み、折り返し発車したのであった。