薬を紛失したので、出してくださいという受診がときどきある。患者には悪気はないのだろうが、日本では医師の処方薬は健康保険の給付対象であるから、国民全体で積み立てている保険料を無駄にしないという目的のため、原則紛失した薬は自費で購入してもらうこととなる。もちろん、東日本大震災などの自然災害等、やむを得ない場合はこの限りでない、となっている。多分、一般の人々は薬の紛失の再処方に保険がきかないことを知らないと思うので、しばしば窓口でトラブルになる。だいたい、モノをなくす人というのはきまっており、一度でも保険を使って出してしまうと、前の病院では、そんなこと言われなかったとのにこの病院はけしからんと、いう具合に間違ったことしてないのに非難されることになる。開業医ではどうしても患者の評判を気にするので、やむなく保険でだしてるとこもあるようだが、当院の指針としては、個別指導とかあると完全に指導対象となってしまうので、規則通りとしたい。ただ、点眼薬は、処方量と消費量が曖昧なものがおおいので、多量でなければ継続投与しても差し支えないのでは、と思うのだが、甘いだろうか。
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最終更新日
2016.06.13 22:09:14
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