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カテゴリ:乗り鉄
2022年に部分開業した、西九州新幹線の終着駅長崎駅を訪問した。
鉄道の延伸は東京方から、路線が徐々に伸びていくのが通例であるが、当路線は先に終着駅のある長崎方から部分開業となった。 このような事例は、九州新幹線での前例があり、新八代から鹿児島中央までは2004年の開業で、その後博多から新八代まで建設がすすめられ、2011年(東日本大震災の翌日)に全線開業となっている。 道路であれば、このような部分開通はよくあるが、西九州新幹線がこのような部分開業となったのには、複雑な事情がある。理由はひとことでまとめると『沿線自治体の同意が得られていない』から、ということになる。 西九州新幹線の部分開業のとき、『あれ、長崎本線はJR九州のままだ、どうなっているんだ?』という違和感を感じた。2004年の九州新幹線開業の部分開業の際は、八代から、川内駅まではJR九州から経営が分離され、肥薩おれんじ鉄道に移管され、JRの切符では乗車できなくなってしまった。そこで、長崎県のとった秘策は『上下分離方式』である。 長崎県・佐賀県は、長崎本線の肥前山口駅(現 江北駅)から諫早駅間をJR九州から鉄道施設の譲渡を受け、JR九州は第二種鉄道事業者として、列車の運行のみを行うこととなった。 地元(特に長崎県の鉄道沿線住民)利便性がもっとも確保される結果となったのと引き換えに、地元の財政負担が大きくなった形での決着である。いち鉄道ファンとして最も理想的な形での並行在来線問題の決着である。 ところがこのような、長崎県側の状況に対し、財政負担の大きい鹿島市・江北町の同意が得られず、新幹線建設に対する予算がついたにも関わらず、着工ができない状態となっている。 リニア新幹線も通過となる静岡県の ところが、列車に乗ってしまえは、そんなの関係なし。 終着駅長崎駅は、橋上駅化され、地上は在来線となっている。 この先はもう行けませんとの雰囲気がよく現れている。 車止めの先には、長崎の港がよく見えた。 車内は、今回は指定席の利用であるが、ご覧のように2列・2列の配置になっている。 自由席は、東海道新幹線や東北新幹線ように、3列・2列なので、乗車の際は、指定席がおすすめ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.07.19 15:43:49
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