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カテゴリ:乗り鉄
宇都宮にLRTが開業したが、まだ全国にはまだ私が乗っていない路面電車がいくつかある。そのうちのひとつが、富山地方鉄道の「市内電車」である。電鉄富山駅から立山や宇奈月温泉方面への路線はすでに乗車済みである。
今回意を決して、富山地方鉄道市内線の乗りつぶしにでかけた。 富山駅は、新幹線の改札を抜けると真正面に市内電車乗り場が現れる。新幹線開業時の再開発で、市内南部を走行する市内電車と、JR富山港線をLRT化した路面電車を繋げた路線である。 駅を境にして地域が分断されることが多いなか、全国で唯一の駅構造である。 できれば、宇都宮駅もこうなって欲しいと思っているが、このためには、JR宇都宮線を連続立体化する必要があり、技術的には可能だが、予算的に難しそう。 私の育った岐阜県の県庁所在地のある岐阜駅では、すでに1996年には立体化され、見違えるような近代的な佇まいに変化している。そういえば、県庁所在地の中心駅で立体化されてないのは・・と考えるとまだまだ各地に、結構あった。 富山駅の路面電車のりば。 新幹線をおりて乗り場に直行したくなるが、いったん駅をでて南口の商業施設にある富山地方鉄道の窓口で、1日乗車券を購入した。スマホで検索すると、市内電車は均一料金180円と出てくるが、これは地域交通のICカード「えこまいか・パスカ」を利用した場合である。わたしは持っていないため、紙の1日券を購入した。650円である。 路線は単純なので、とりあえず行き先を確認せず、駅前に留まっていた列車に乗ってみた。休日の午後であったが立ち客が出るほどの乗車率であった。行き先は南富山駅前であったので終点まで乗って下車。ここで記念撮影。当駅では、鉄道線にも乗り換え可能だが、待ち合わせ時間が長いため、折返し列車に乗車。行き先は、富山大学前とあり、しめしめ、このままのれば、乗りつぶしはすぐにおわるであると考えていた。ところが、電車の進行ルートが私の考えていた最短距離のコースとは異なっており、列車は富山駅を目指し始めた。これではいけないと思い、急遽中町で下車して、国際会議場をとおるルートの電車を待つ。しかし、次々と列車はやってくるが、すべて南富山駅前ゆきである。ここで、ようやく、市内電車の運行形態が、富山駅を折り返すV字型の運用となっており、国際会議場をとおるには「ループ」と表示のある列車に乗らねばならないことに気がついた。 なるべく、日没までに乗車を完了したかったが少し時間を潰してしまった。 一旦富山駅前まで戻り、次は富山大学前を目指す。嬉しいことに運用車両が7000系と呼ばれる旧型車両である。冷房化されているが、調べてみると、製造年代がいちばん新しいものでも1965年であるから、私より高齢で車齢は60年以上の車両も現役である。吊り掛け駆動で、間接非自動制御のため、マスコンのノッチをひとつひとつ進めていかなくてはならない。神通川を渡る風景が、昔の岐阜市内電車の長良橋の風景に重なった。 富山大学駅前で一旦降車。 朝から食事をしていなかったため、徒歩ですき家まで移動し、隣の駅から再び乗車。こちらの列車も7000系であった。 富山駅前に到着すると今度は、岩瀬浜ゆきに乗り換える。当路線は、JR西日本の富山港線からLRT化されたものである。私は、JR時代の富山港線に1回だけ往復したことがあるが、当時の記録は残っていない。競輪場前でキャンブル愛好家の乗車があった記憶しかないほどの、地味な路線である。 折返し、富山駅前にもどり、「ループ」に乗り換え富山地方鉄道市内電車の完乗を果たしたのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.10.15 17:49:07
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