4月の天体情報
ちょっと早いけど4月の天体情報です。↑まず、4月1日の早朝の東の空で火星と土星が接近します(3時30分の図。これが早めにカキコした理由ね)。火星は今年の10月の大接近を前に明るさと赤さを増してきて0.8等級と明るく、土星も0.5等と明るい星なので、それが並んでいるところは面白く見れるものと思います。また、そのすぐ右上にはさらに明るい木星も輝いており、賑やか星空としてきれいに見れそうです。↑4日にはすばる(M45・プレアデス星団)と金星が大接近します(20時30分の図)。金星は今でも夕方の西の空でギラギラと異様に明るく輝いていますが、4日にその金星をよく見るとすぐ近くに小さな星がいっぱい見れるものと思います。↑実際のすばるの写真に金星を★マークで書き込んでみました。すばるも明るい星団ですので、目の良い方ならその星の集まりが見れると思いますが、双眼鏡があればさらに面白く見ることが出来ます。当日は金星を目印にすばるも見つけてみてください。↑8日は満月ですが、今年度のスーパームーンになります。上の図の外側の月は8日の月の大きさで、内側の月は10月2日の今年で一番小さい満月の大きさです。これは200mm程度の望遠レンズでも違いが判りますので、8日には月を写しておいて、10月や後日の満月も写して比べてみてください。↑15日の早朝には月と木星が接近します(2時30分の図)。特に近い接近ではありませんが、木星は明るい天体ですので面白く見れると思います。↑26日には細い三日月と明るい金星が接近します(20時30分の図)。これも近い接近ではありませんが、細い月と異様に明るい金星が並んだ姿は結構目立つ存在になると思います。月の大きさですが、1日が上弦の月(これから満月になる半月、8日が満月(スーパームーン)、15日が下弦の月(これから細くなってゆく半月)で、23日が新月(夜空に月が出ない日)になります。最後に22日を中心としてひとつ流星群があります。それはこと座流星群。こと座というと七夕のおり姫がある星座で、そこを中心として四方八方へ流れ星が飛び出してゆくように見れます。ただしこと座流星群は過去に何度か1時間で100個以上の流れ星が飛んだこともあるところに、一般的には1時間辺り空全体で10個程度の小規模の流星群と言われております。21時過ぎまでは流れ星の天敵の月が出ていますので本格的な観測は22時以降となりそうですが、少なくとも流れ星が見れる確率が高くなる日でもありますので、当日(と前後2日くらい)は夜空を見上げてみてください。4月は昼は暖かかったとしても夜はまだまだグンっと冷えますので、充分な暖かい格好をして安全に星空を楽しんで下さいね。