カテゴリ:ギター
先日何の気なしに物置を物色していると、奥に1本のギターが立てかけてありました(゜o゜)。んっ(・・?、このギターには見覚えがあるゾ。…我が家で初めて新品で買っていたギターでした。それを買ったったってもう○十年も前の話で、とっくに処分されていたものとばかり思っていました。
それを買ったのはアニキで、兄貴をしてクラシックを弾いていたんだけど(だから管理人もクラシックからギターに入ってました)、昔話をしていた際に「何故あの時フォークギターを買ったのか」と聞けば何んでか知らん…と返事が返ってくるような、2人にとっても記憶に残っているギターではありました。それがまだ残っていたとは…。 その立てかけられていたギターの様子は、…○十年分のホコリって凄いんですね。ホコリが積み上がっていた訳でもないんだけど、ホコリが全体的にこびり付いているというかギターと一体化していました^^;。 弦も張ったままでしたが、あそこまで錆びるのかと思えるくらいサビサビで、もちろん2本くらい切れていたけどその切れていた1弦(一番細い弦)なんて引っ張れば手でも千切れそうなほど。 実はそのギターはペグ(弦を巻き上げるパーツ)が1つ壊れていて、当時はそれを修理して直せるということを知らず、その為に毎回ペンチで弦を巻いていたんだけど、それがあまりにも大変なので(判る方には判ることです)結局弾かなくなり、シールをペタペタと貼り付けて(^^ゞ部屋の飾りになり、その後何回か経験した引越しの際に行方が判らなくなっておりました。 そのギターはモーリスの1万円だったと記憶していました。当時はギターのブランドといえば明星の歌本の広告やニッポン放送(イチニィヨンマルゥ~ニッポンホウ~ソウ~♪)のCMで流れていたヤマハかモーリス(モーリス持てばスーパースターも夢じゃないBy谷村シンジ^^;)くらいしか知らない時代。管理人も初めて買ってもらったクラシックギターはモーリス製の12000円のmonoで、当時はそれよりも安い10000円のmonoと大事にしていなかったのでしょうね. でも最近1970年代以前のギターは質のいいものが多いということを知り、そんなところにあのギターが残っていたらどんな音がしていたんだろう…と気になっていたところにそのギターが出てきてまさに\(-o-)/。 なのでさっそく知人のリペアマンさんに修理を依頼っ。そしてソレが無事帰ってきました♪。 1 posted by (C)martind35 ↑これがキレイになって戻ってきたギター。価格は中に書かれてある型番より前述のように1万円のようです。 大きな故障としては一番上に6コ付いている銀色のつまみの一つが取れておりました。その1つだけを交換してもバランスが崩れるのでここは6コとも交換をお願いしました。 リペアマンさんに渡す前にも一通りきれいにして渡していたけど、戻ってきてギター用のクリーナーで全体を拭き上げてさらにポリッシュで仕上げました。 当時は塗装も良かったのでしょうかね?、拭き上げたあとのボディは塗装だけを見ればとても○十年経ったとは思えないくらいきれいになりました(今までほおって置いてごめんね(/_;))。 2 posted by (C)martind35 ↑四角く色の変わっている部分がわかるでしょうかね(上の「1」の写真にもいっぱい写っています)。当時流行っていたチョコのオマケのシールをペタペタと貼っておりました(-_-;ゞ。さすがにその部分は日焼けによる色が変わっておりました。 3 posted by (C)martind35 ↑表板にはトラ目も出ております。 今になって見てみれば…ですが、木は価格からも合板だと思いますが木目が通っているんですよね。特に名を秘しますが、某地方の楽器屋さんに置いてある管理人も使っている某ガイコク製のイマドキのギターを見ても、このギターよりも木目が"通っていない"monoを見たことがあります。ここからも1970年代のmonoは安い物でも良い素材を使っていたという自論?に自信が持てました。 4 posted by (C)martind35 ↑ただひとつ、ネックのヒールにヒビが入っていました。ネックヒールにヒビが入ることは異常現象でもなく修理が出来るのですが、リペアマンさんによると結構大変だから…と今回はここはそのままにしておくことにしました。 してその音は…、いやぁ~びっくりしましたよ。とにかく音量があるんです。「1」の写真からこのギターは俗に言うドレッドノートとかウェスタンとか呼ばれている大きいタイプではなくて、小さいボディを持つフォークタイプではあるので音量の点では不利なはずなのですが、管理人が弾いてみても音量が出ていると感じました。また、音もしっかりとしたものが出ていました。 おそらく価格から材質には(当時としては)それなりのものしか使ってないけど、組み上げには昭和気質の職人さんがマジメに作られていたのでしょうね。 カポを使ってもフレット音痴(ヘタなギターはドレミとか正確に鳴らない場合がある)にもならず、製造管理もしっかりされていた感がありました。 そりゃ低音のボリュームが足りないとか正直に言えば弦鳴り(←弦が新しいから良い音が出る…みたいな)ではあるけれど、でもそれはお安いギターにそこまで求めることが間違っていること。そんな中でも決して安っぽい音ではないところにはホント感心してしまいます。 「4」の写真のネックヒールのヒビですが、弦を調弦(6本とも音程を合わせる)すると多少なりとも開くように感じます。これは弾かない時は弦を緩めるようにして様子見ですね。 管理人は現在メインのギターと持ち歩き用のギターの2本使っていますので、このギターはナッシュビルチューン専用機(高音がきれいな調弦用)にしようと思っています。ナッシュビルチューンなら弦の張力も弱いですしね。 でもまずは…リペアマンさんが張ってくれた新品の弦でどんどん弾いてやって音に馴染ませてやりませんとね。 またひとつギターでの楽しみが増えました♪。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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