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カテゴリ:ショートストーリー
幸運の女神に休日はありません
どんな人になりたいか? と問われれば、運のよい人になりたい。 運がよければ、 どんな時代になっても 幸せに生きていけるからだ。 自分が幸せならば 困っている人も助けることができる。 小さな花屋さんをやっているマリさんは 子供の頃からとっても幸せそうだった。 子育ても終わって 何かやりたいなあ そうそう、私は花屋さんに なりたかったんだわ とおもっていたところに 近所の花屋さんの老夫婦から後継ぎが いないのでやってみないかと誘われた。 マリさんは二つ返事で引き受けた。 マリさんは、マリさんにベタ惚れの御主人に 愛されてずっと幸せだった。 子供たちも独立して幸せにやっている。 そのうえ、子供の頃からの夢まで叶えてしまった。 いつものようにニコニコしながら、 お店で花を並べているマリさんに 「苦労したことあるの」 と聞いてみた。 「わたし、すごい楽観主義だから」 とケラケラ笑う。だったら、 「幸せになるコツあるの」 と聞けば 「そうねえ」 ともったいぶって 「おばあちゃんも、おかあさんもそうだったんだけど、 仕事や学校が休みでも、誰かとの約束がなくても、 なるべく、同じ時間に起きて、 いつお客さんが来てもいいように準備してることかなあ。 だって、幸運の女神には休日はないでしょ」 幸運の女神には休日はない!! 私は思わず休みになると グウタラして 無精ひげをなでている自分をふりかえった。 マリさんは、すごいことを教えてくれた。 のんびり休日を過ごしているときにも チャンスはやってくるということだ。 幸運の女神に愛されれば チャンスを手にすることができる。 さて、幸運の女神の好みのタイプとは、 老若男女を問わず、 いつも希望を持っている人のようである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.08.25 10:44:38
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