カテゴリ:日常
オレの母ちゃんの事件簿。
ファイル1 休日の午後、妹の子供を含めた我々家族で 『ハリーポッター』を観ていた。爆発的に流行っただけあって なかなかどうして面白く、大人の私たちも真剣になって観てしまった。 ストーリーが展開していき、いよいよクライマックスというときだった。 「あぁ!なるほど!」と母ちゃん。その声に「ん?結末でも読めたのか?」 と一同が注目した。次の瞬間、ベテラン刑事のような口ぶりで母ちゃんは言った。 「そうか、わかった。この子の名前が‘ハリーポッター’なのね!」 物語が始まって一時間以上の間、いったい何を観ていたのか・・・。 ファイル2 意外と人に対して気を遣う母ちゃん。いらないトコにまで気を遣うタイプかもしれない。 ある夏の日、遠くの親戚から我が家に宅急便が届いた。 差出人は家庭菜園が趣味のオバサンからであった。「トマト」の大きな文字と 真っ赤なトマトのイラストが描かれた段ボールだった。 しかし、ちょうどその日は家の中がバタバタしており、とりあえず荷物を受け取っただけで 御礼の電話は後回しにすることになった。 そしてその夜。荷物の事を思い出した母ちゃんは「遅くなっては申し訳ない!」と言う 気持ちから、あわてて荷を開けるより先に差出人のおばさん宅に電話をした。 「もしもし、今日荷物届きました。いつもありがとうございますぅ。おばさんが作った ヤツですか?おいしいトマトを頂きまして。ウチの息子も大好物なんですよ! トマトだって買ったら高いですからねぇ。ホントに嬉しいです。」(ちなみに オレの一番嫌いな食べ物はトマトだ)と、まぁそんな感じで丁寧に御礼を言って 電話を切った。「まだ食ってないうちに‘ご馳走さま’もないもんだ・・・」とオレ。 結局、トマトの段ボールを開けてみると、中には箱いっぱいのナスとキュウリが入っており、トマトはビタ一文入っていなかった・・・。箱だけトマトの箱だったわけで。 オレにもこの人の遺伝子が入っているのかと思うと みそ汁を鍋ごとひっくり返してしまった給食当番のような気持ちになる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月25日 11時53分32秒
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