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カテゴリ:愛to暁のヨナ
まだ41巻の感想が書けておりませんが、今回は語らなきゃ!です。 暁のヨナ 第243話『別れを告げる夜』感想(姉編) *以下、花とゆめ本誌最新号・単行本42巻収録予定の内容のネタバレあり感想です。 未読の方はご注意ください。* メイニャン奪還に成功し、南戒最高指導者・チャゴルの死亡も確認された。 地の部族・内部からは軍を引く提案も出る中、 スウォンは南戒の都・酉京へ進軍する意向を示した。 ジェハ、シンア、ゼノの3龍が行方不明の中、焦りを募らすヨナ姫。 ハクは(いつの間にか)空の部族護衛部族隊長に昇格しており、 進軍しながら3龍を探すとユンに告げる。 夜、スウォンが突如ハクの前に現れ…。 1巻以降、ハク様とスウォン様がしっかり会話をするのは、 今回が初めて…ですね。 一度、斉国で壁越しに(お互いに相手が誰か分かっていながら、 分からないふりをして)会話したことはありましたが。 コミック42冊の重み…そして展開される会話が…コレ。 今回は「会話」というよりも、スウォン様が一方的に、ハク様に 「状況と、今後のビジョンを伝えに来た」が正しい気がしています。 今後のビジョンというか、今後のビジョンを語る体で、 ものすごくシンプルにこう↓言いに来たのかな、と受け取りました。 「私は長くない。あなたにここで死なれちゃ困る。 戦線を離脱しろ。ヨナ姫と後のことは頼む。」 私は暁のヨナの、本当に大きなところのお話のくくりとしては、 1~10巻は、「プロローグ&ヨナ姫の成長&四龍集め」、 11~30巻は、壮大な「ハク様崩し」、 31巻~、緋龍城に入ってから続く展開は「スウォン様崩し」 だと思って読んでいます。 今回は、31巻からスウォン様を 病気とハク様の行動&生死不明で揺さぶって揺さぶって、 ようやく「スウォン様が折れた」、 「自分にはこの先は無理だ」と言った重要シーン! なのだろうな、と受け取っています。 ただ、『言い方』ですよね。まぁ…回りくどい。 この回りくどさは、「暁のヨナ」のお家芸として 楽しむべきところだなぁ、と思っています。 今回、スウォン様がハク様に伝えた内容を書き出すと、下記の通りです。 (高華国軍は、このまま酉京へ進軍する前提の上で) ・私は長くない。この病は治らない。 ・この病は「緋龍王の子孫」が継ぐ「緋の病」。周知規模の詳細について。 ・ゼノ以外の3龍は短命。これはゼノさんによると「緋の病」と似ているらしい。 ・私の死後、次期高華国王はヨナ姫に。ヨナ姫は成長し、その資質がある。 ・翌朝、ヨナ姫を連れて行方不明の3龍を捜しに行け。 重要事項ばかりなんですが、繋がりがよく分からない話のとび具合です。 突然何を言いに来たんだ、となります。 今回の、スウォン様の突然のハク様への接触ですが、 最大の目的は、おそらく↓これだろうな、と思っています。 ・ハク様(&ヨナ姫)を、危険な戦の最前線から離脱させること。 …特に、ハク様を、です。 グンテ将軍も言っていましたが、遠征で疲弊し、 また緋龍城も焼け落ちたという動揺がある中で、 高華国軍の士気は高い状態ではない… この無茶を承知の進軍で、誰が最前線で闘うことになるか。 おそらく…ハク様です。 ここまで、スウォン政権下の、わりと後先考えない無茶な周辺諸国への進軍時に、 そうも戦上手ではない各部族軍の戦線を、 どれだけハク様(&ヨナ姫+四龍)が命がけでフォローして回って来たか。 ハク様は、先の金州防衛で1度死にかけているにも関わらず、 高華国軍の兵士たちは、「今回も」ってもう期待しちゃってますし、 本人もどうしてもやりたくなっちゃいます。 四龍は高華国にとって大事な存在で、彼らの捜索に ヨナ姫とキジャさんを向かわせる…それは理解できる。 不思議な繋がりで、お互いに気配を感じ取ることができるようなので、 代わりも利きません。 でもハク様を四龍捜索に向かわせることに関しては、 全く理にかなってないんですよ。 一番戦線で求められている人材を、わざわざ離脱させる行為ですから。 理にかなっていない…だからスウォン様は、 ハク様本人に直に説得に来たのだろうな、 そして、こんな回りくどい言い方をしたのだろうな、と受け取りました。 今回のスウォン様の話は、言い換えるとこう↓だろう、と思っています。 ・次期国王はヨナ姫。関わらせたくなかったが、資質がある。 ヨナ姫と四龍、そしてハク様が居れば、(←最重要箇所) 私が居なくなっても高華国を守れる。 ⇒周辺諸国の制圧までは何とかやり切りたいと思っているが、 緋龍城も燃え落ち、高華国内はおそらく荒れる。 私の死後は、求心力のあるヨナ姫+四龍を立て、混乱を収め、 体制の立て直しを図ることが出来るはず。 ↑これを何故かヨナ姫本人や、周囲の家臣団にではなく、 ハク様に対して伝えに来ている。 ⇒つまり、ハク様に「『これ』をやってくれ」と言ってる。 (要約)ハク様にはやることがあるから、ここで死なれては困る。 ヨナ姫を連れて戦線から離脱し、3龍を探しに行け。 ヨナ姫と後のことは頼む。 ハク様は、スウォン様のいきなりの高濃度な接触で、 心の準備もなく驚き過ぎているところに、 知らなかったショックな情報も畳みかけられて来て、 そりゃ大混乱するだろうと思います。 そんな中で、ハクさんの心に残るのがどの感情か…というと、 この2つ(+α)が大きいんじゃないかな、と思います。 ・ヨナ姫を次期国王に ←自分の願い通り…だが、今更何言ってんだ…! ・ゼノ以外の3龍は短命 ←絶対に何とかしたい (+どうも3龍の短命と「緋の病」は似ているらしい) ヨナ姫も、ハク様生死不明時の精神的負担、戦場で立ち回りが続き、 その上、緋龍城炎上からの3龍行方不明という状況下で、かなりまいってます。 次号、ハク様がスウォン様の言う通りに動くのか、まだ分かりませんが、 今回のラスト、ハク様は「スウォン様と肩を並べて歩けるように」という誓いを 「忘れる」と思っています。 どうしてもスウォン様のやりたいこと…今回の戦の場合は「南戒制圧」ですが、 その力になってあげたくなっちゃうハク様が、スウォン様と別の方向を向きましたので、 意識は既にスウォン様の指示した方向(ヨナ姫を連れて戦線離脱・3龍捜索へ)に 傾いたんじゃないかな、 スウォン様のハク様への直説得は、ひとまず成功したんじゃないかな、 と思って読みました。 結局、どんなに全体バランス命で、戦の前線が心配なハク様でも、 スウォン様の直接の「お願い」は、 簡単に無視できないだろうな…と思います。 さてさて。 私たちの間での「スウォン様の意図」の解釈をつらつら語りましたが、 とても読み応えのある、大事な大事な回だったな、と思います。 次号、ハク様&ヨナ姫はどんな動きになるのでしょうか?? とても楽しみです! by姉
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最終更新日
2023.06.11 09:07:05
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