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2022.11.26
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カテゴリ:愛toちはやふる

ちはやふる 感想-その4

◆瑞沢かるた部&綾瀬千早ちゃんについ

​*以下、
最終回までの展開を知っている前提で記事を書いてます。
​​​発売前の最終50巻の内容について、思いっきりネタバレありです。​​
本作品を楽しむ上でかなり重要な部分ですので、
未読・未鑑賞の方は読まないでください。




◆瑞沢高校 百人一首競技かるた部

高校に入学した千早ちゃんが、再会した太一くんと一緒に立ち上げたかるた部。

2人で部室に畳を運び込むシーンが、
最終回に向かう中でもずーーっと、千早ちゃんの回想として「お守り」のように登場します。
​瑞沢かるた部…これが、最高過ぎました。​​

キャプテン・千早ちゃんのかるたへの情熱と才能を原動力に、​
部長・太一くんが高校生離れしたリーダーシップ・求心力を発揮してチーム形成をし、​
​かるた年長者にして、あらゆる面でバランス感覚の良い肉まんくんが、
部全体のクオリティを底上げする。
初心者として、
​着物と和歌を愛し、競技だけではない「かるた」の世界を深め、
広げてくれる観点を持ったかなちゃんと、​
​いちプレイヤーにとどまらず、データ収集・分析という視点で
仲間たちに的確なアドバイスをする机くん
創設1年目は、1年生5人という団体戦ギリギリの人数ですが、
各構成員が個性・持ち味を存分に発揮し、少数精鋭の爆発力を持ったチームとして、
高校かるた会全国トップレベルに一気に駆け上がる描写に、説得力がありました。

かなちゃんの意向で、
高校選手権地区大会予選や、各種かるたの大会に、場違い感を醸し出しながら、
​超やる気のある「はかま」集団・瑞沢かるた部が乗り込んでいく描写​
漫画画面としても華やかで、非常に爽快感がありました。

​2年進級後に入って来た菫ちゃん​筑波くん​の2人も、​
個性的だけど気遣いの出来る子たちで、どんどん成長していく姿が頼もしかったです。

3年次は、創設時からの部の支柱2人が大荒れに荒れたため、かるた部自体も転覆寸前でしたが、
2・3年生たちの頑張りが、瑞沢かるた部を未来に繋げる結果を残したと思います。


3年次の名人・クイーン戦予選~本戦では、かるた部の面々は、
綾瀬千早後援会 兼 真島太一ファンクラブでした。​
読者目線で癒しでした。出て来てくれるとすごく嬉しかった。

ちなみに、瑞沢かるた部を
「綾瀬千早後援会」に誘導したのは太一くん、
「真島太一ファンクラブ」に誘導したのは千早ちゃん だと思います。

​瑞沢かるた部の創部時に、初心者として一緒に入部した感覚で読み進める​
​​個人的には、これが​本作・ちはやふるワールドへの入り方の基本形​​というか、
​大前提​なんじゃないかな、と思っています。​(部長至上主義がデフォ)


◆綾瀬千早​

誰もが振り返る167cmの長身美人にして、ド級のかるた馬鹿であり、天才。
以前、10巻まで読んだ際は、
なかなか入っていきづらい娘が主役なんだな、と驚いた記憶があります。
この作り自体が、天才を主役に据えたスポ根モノの印象を強めた原因かな、と思います。

今回、10巻以降をじっくり読み進めて、一番印象が変わった…というか、
​​意外な面がすごくある娘でした。

もちろん、千早ちゃんはかるたを愛しかるたに愛された、
クイーンになるべくして生み出されたヒロインで、
それは大前提としてあるんですが、
ただ、全然​それ(かるた)だけに生きる娘じゃなかった!​​

千早ちゃんの、「かるた」以外の部分が本当に面白かった。
特に17巻以降の、ラブストーリーとしてのこの娘の描写は​
見応えがあり過ぎて驚愕しました。


​以下、かるたに関わらない部分で、
千早ちゃんの気質や描写で面白いな、と思った点の列記です。

​・甘え下手​
1巻1話、冒頭でお姉ちゃんが千早ちゃんに
「あんた 思ったことすぐ 口に出しすぎ!」というセリフが出て来ます。

音を聞いて考えるより先に手が動く、
反射神経の良さが「かるた」に直結すると理解できる点があり、
「なるほど、猪突猛進な娘なんだな」と読者も一度認識します。

刷り込みのようなもので、高校生に上がってからの、
かるた部創設時の強引な行動言動も、その認識を後押しします。

ただ、よく見てみると、千早ちゃんは
「かるた」以外に関しては、別に全然強引な面はありませんし、​
他の人とモメるのは、かるたにおいても苦手。

もっと言うと、「自分のこと」を言って、相手を引き寄せるような、
​​自己アピールをするのはものすごく苦手な娘​​です。

この面は、「1巻から、家族に対してそうだったな」なんです。
家族に対しては、最後まで自分から「見て見て!」アピールはほとんど出来ず…。
(1回、吉野会大会でお母さんにメール打ってましたが)
​一言で言うと、​​「甘え下手な娘」​​だなぁ、と思って読みました。

かなちゃん、みちるちゃんといった、本当に千早ちゃんを近くで観ていた同性の同級生たちが、
「この娘を甘えさせてあげたいな~!」という目線で見ているのもよく分かりますし、
千早ちゃんが上手く口に出せないようなところまで察して、
先んじて動けちゃう太一くんだよ!絶対この2人に一緒に居て欲しい!
かなちゃんは思っていたんだな、とも受け取っています。

(かるた部では、太一くんの優しさに甘えたくってましたけどね…26巻までは。
27巻以降の千早ちゃんの甘えられなさは、見ていて本当に可哀想でした。)

最終回に至るまで、千早ちゃんのこの「甘え下手」な気質が本当に活きていたな、
と思いますし、
だからこそ、最終回…この娘の告白(一番苦手なこと)に、運命をひっくり返す…
「運命」を掴み取る重み・パワーがあったんだと思います。


​​・愛を捧げたい気質
もう1点、読んでいてすごく面白かったのが、
この娘の「献身性」…と言うと語弊があるかもですが、
特に対お姉ちゃんや、ほんのりと対詩暢ちゃんからも感じられるような、
「これ」と決めた人への​見かえりを求めない​愛の捧げ方・応援の仕方​​​です。

​かるた以外だと、本当に「人を立てる」のが大好きな娘なんですよ。
そしてその対象者に対して、恐ろしいほどに「寛容的」
言い回しが古いかもしれませんが、
旦那さんを目いっぱい立てることに幸せを感じる「奥さん気質」というか。

これが、​​作中、対太一くん​へのアクションやモノローグ​にも、如実に見て取れます。​​
(特に26巻のバレンタイン~太一杯の流れと、それ以降のモノローグが顕著ですが、
きちんと初期から、なんなら小学生時代からもさりげなく随所で描いてありました。)

​​この娘の「愛」は、ナチュラルにヤバいと思うんです。​
だって千早ちゃん…本気の本気で、何ひとつ疑うことなく、
世界中の人たちが、お姉ちゃんと太一くんのこと、大好きだと思ってますよね、と。​

お姉ちゃんの写真集を部活仲間に配り回ったり、
太一杯の敢行や優勝賞品を「太一くんのキス」に設定するなど、
なかなか行き着いた価値観でないと、ここまでの発想は出来ないというか。

この千早ちゃんの愛し方は、普通は対象相手が受け取ることが困難なレベルだと思います。
​…重い。​
ただ、千早ちゃんはちゃんと相手を選んでる…
この愛され方が「嬉しい」奴にしか行ってないのが、なんとも面白いというか。

本編45巻で、千歳ちゃん(お姉ちゃん)と太一くんの、
取り繕わない濃い会話が展開されていました。
千歳ちゃんも、太一くんが「自分と同類(根本的にジャイアン気質で、
千早ちゃんの無償の愛を欲しがってる子)」だと感じたから、
こんな会話が出来たんでしょうね…。
凄く好きなシーンです。

千早ちゃんは、この「特殊な愛し方」をお姉ちゃんに向けるあまり、
1話で「お姉ちゃんの夢」を「自分の夢」として語り、新くんに
​「自分のことでないと夢にしたらあかん」​とはっきり否定され、
愛を捧ぐ相手に依存しない「自分自身のかるた道」を進むことになりました​。

千歳ちゃんと太一くんの2人の会話は、
「かるたの才能にあふれて、かるた人生を極めていく千早ちゃんに
​自分を一番優先して欲しい、見てて欲しい、なんて言ったらダメだよね」
という…かなり恐ろしい、独特な価値観を持った者同士の会話ではありました。

ただまぁ…これに関しては、本編の最後まで、千早ちゃんに根付く​​
「愛を捧げたい」気質は変わってない​​
と感じています。
対象相手に「夢を乗せる」ことはしないように心がけていますが、
基本的に、自主的に、対象相手に「愛を捧げたい」娘だと思うんです。

実際、千早ちゃんがお姉ちゃんと太一くんに向けた愛情は、
作中、深まることはあれど、薄まるようなことはなく、
きっと今後もそれは変わらないだろうな、と思って読みました。


​​・人生モデルの社会人キャラクター
特に18巻以降、かるた界隈の社会人たちの描写が格段に増えます。

ここからの登場人物たちは、かなり意識的に、
主役主体たちに、今後の「人生のモデル」として認識してね、参考にしてね、
という描かれ方がされているなぁ、と思います。

千早ちゃんの人生モデルとしては、もちろん身の回りの先生たち…
宮内先生をはじめ、瑞沢高校の教師陣や、坪口さん 等々が居りますが、
高校生の千早ちゃんにとって、
部活顧問として、強豪富士崎を確立したカッコイイ​桜沢先生​が、
目指すべき人物像として、一番分かりやすく、想像しやすい人物像
だったのではないかな、と思っています。

…なんですが、実際には作中、
千早ちゃんの人生モデルとして一番丁寧に描かれていたのは、
​猪熊元クイーン​​だろうな、と思って読みました。

「感じの良さ」を武器としたプレイスタイル、それが今後衰えていくという観点も含め、
猪熊さんはキャラクター設定のすべてから、
千早ちゃんの今後を示唆するモデルとして作中に登場していると思っています。

作品が、猪熊さんの描写に費やした尺は非常に大きく、
吉野会大会~千早ちゃんたちが2年生次の東西線~名人・クイーン戦で
母親兼トップレベルで闘う選手としての姿を描写し、
その後、3人目のお子さんの出産を経て、
3年次のクイーン戦に向けた千早ちゃんの練習相手として、
わざわざ猪熊さん宅に千早ちゃんを行かせて、
育児を抱えた生活の慌ただしさと、その中でかるたに向き合う姿を​
しっかり観せる描写もありました。

もちろん、他の社会人モデルたちの軸、
千早ちゃん独自の軸も混ざりながら…だと思っていますが、
、千早ちゃんの今後の人生の中で、猪熊さんのバランスのとり方に
近しくなる時期が訪れうる、おそらく訪れる、というメッセージだろうな、
と思って読みました。


​​・対新くんの恋愛観について
少女漫画の三角関係モノですと、基本的にはヒロインが
​「恋愛」というフィールド上で「どちらかを選ぶ」というニュアンスになりますが、
本作に関しては、​この固定観念はまず取っ払って​
きちんと本編に描かれているバランスで読むことが必要だと思っています。

千早ちゃんは、新くんへの感情と太一くんへの感情を
同じフィールドで測りにかけたことはありませんし、
​新くんと太一くんを比べて、太一くんを選んだ、などという意識もないと思います。
「新くんより太一くんの方が好き!」なんて認識する瞬間も、もちろんないです。

​17巻の「一生 かるたが好きで 新が好きなんだ」という千早ちゃんのモノローグ。
これはインパクトありますよね…。
「新くんへの憧れ、これは恋なのかも?」って本人が思っている場面もありましたので、
​​千早ちゃんにとって、新くんは初恋の人なんだな、と認識して読みました。​​​

​ただこれが、お互いの人生軸や生活を、一生懸命織り合わせることが必要になるような​​​
「(生涯を伴にする次元の)恋愛」かと言うと…
「そうではない」と言えるような描かれ方は、随所でされていました。

上記の「好きなんだ」は、指の骨折&入院でかるたが長期間出来ず、
その間、高校選手権の決勝戦(新くんvs詩暢ちゃん)の映像を見まくって、
どうしたらかるたで強くなれるか考え過ぎた先で出て来たモノローグでした。

「かるたが好き」=「新くんが好き」、この同一視が面白いですよね。​
千早ちゃんにとっての「新くんの存在」が、「かるたの定義」なんだろうな、と。
恋愛面では、23巻で新くんの方から千早ちゃんにアプローチがありました。
告白された後の千早ちゃんは、嬉しくないわけではもちろんありませんし、
ふわふわきらきらしていましたが…
正直なところ、8巻で見ず知らずの他校男子に告白されて舞い上がってた時と、
反応にそうも大きな差があるようには見えませんでした。

その後に、太一くんの方がいろいろ大変になって、それどころじゃなくなって、
​33巻まで、新くんに告白されたことはすっかり忘れているようでしたし…
多分その後も、本当に、最終回までそれどころじゃなさ過ぎて、
完全に忘れてたんだろうな…
酷いけど、まぁしゃーないな、​
と思って読みました。
​​千早ちゃんは「かるたと新くんが一生大好き」ですし、​
それはもう、誰にも全く脅かしがたい唯一無二の感情だと思っています。

千早ちゃんが、本当に「生粋のかるた馬鹿」なら、
これがシンプルに「運命の恋」になってたと思います。
でも、全然かるただけに生きる娘じゃなかったので。

千早ちゃんからは、
新くんに「何かをしてあげたい」といった献身的な感情は感じませんし、
新くんに「(自分に向けて)何かをしてもらいたい」と求める感情も感じません。
「かるた」をやってれば必然のように巡り逢える、運命的な関係性…
それが、千早ちゃんと新くんだな、と思って読みました。


​​・対太一くんの恋愛観について
2人で瑞沢かるた部を立ち上げて、高校選手権でのし上って、
最高で最強!無敵のコンビだった作品前半からの、26巻の世界暗転。

作品後半…千早ちゃんが、太一くんを想ってどれだけ泣いたか…。

26巻で、あんまりにもあんまりな関係崩壊を起こして、
最終回まで、千早ちゃんの、​人生をかけた「伸るか反るか」なギリギリの闘い​
が繰り広げられることになりました。

千早ちゃんの、太一くんへの感情が「恋愛」かと言うと、
​26巻以降は、まず本当に​​「それどころではない」状態​​だったと思います。
​26巻は、太一くんもやらかしましたけど、千早ちゃんもやらかしたんですよ。

もう全てが限界で、「部長は頑張れない」と判断して退部届を出した太一くんに、
「嫌だ辞めないで」って、自分の気持ちを押し付ける形で泣いてすがりついちゃって、
結果、悲し過ぎる作中唯一のキスシーンを生み、
太一くんにあんな捨て台詞まで言わせちゃいましたので。

26巻は太一くんがフラれたというより、
千早ちゃんが告白(懺悔)されてギブアップ宣言されて、突き放された場面だと思ってます。

こっからの太一くんは、
千早ちゃんをひどい傷つけ方した、もう近づいちゃダメだ、と強烈に思って、
本当に最終回までずーっと、極力千早ちゃんに自分から話しかけることをしませんし、
(34巻で「かるた特番観ろよ」って言いに、フラっと近づいた位)
最終回、卒業式・部室の告白シーンですら、最初は目を伏せがちで、
千早ちゃんの方をしっかり見ることが出来ないような状態でした。


こっからの千早ちゃんは、一度完全に見失ってしまった「太一くん」を
時間をかけて、1個ずつ、見つけ直す・定義し直す
それを、特に37巻まで…いや、​40巻まで​かな…はずっとやっていました。

27巻は、千早ちゃんにとって「人生で一番大事にしたい、瑞沢かるた部の創設」が、
太一くんにとっては、自分に付き合って迷い込んでしまった、苦しいだけの場所だったのなら、
自分の土台も崩れて、とてもかるたなんて出来ない…まで暗転して、
​でも、太一くんが居なくても、千早ちゃんはかるたが好きだし、やろうと思えば出来るし、​
部長を欠いた瑞沢かるた部も、皆の力を合わせて立ち上がることが出来ました。

31巻で、近江神宮まで太一くんが来てくれたところで、
「良かった、瑞沢かるた部や部員のみんなが嫌いなわけじゃないんだ」
32巻で、太一くんがかるたを続けていることが分かって、
「良かった、かるたが全く嫌いだったわけじゃないんだ」
「太一くんが次を語る。未来が開けた」

34巻で、周防名人とテレビに出演しているのを一緒に見て、
「そうか、今までと全然違うところで勉強してるんだ」

35巻で、東西戦予選が始まって、
千早ちゃん自身は、(受験勉強もあって)すこぶる絶不調…
でも頼れる人の居ない中で独り踏ん張りながら、
横目で、新しいスタイルで真剣勝負して来てる太一くんを見て、
「やっぱり、この予選会にかけて頑張って来てたんだ」
そして決定的に太一くんを見つけられるのが、37巻…
これだけ真剣な思いで臨んで来ているであろう大事な大会に、
太一くんが瑞沢かるた部Tシャツを着こんで来てるのを見た瞬間…です。
あのシーンは凄い。

太一くんが、​今どこに立って…というか、何を心の支えにして闘っているのか、​
それが自分と同じ『瑞沢かるた部』だとはっきり感じられた瞬間ですね。
千早ちゃんにとっては、自分が一番大事にしたいものが
間違いではなかったのだと、過去と今が一気に繋がる瞬間というか…

ここまでの千早ちゃんはもう…
高校に上がって、太一くんをかるた部創設に巻き込んで…
千早ちゃんの幸せに付き合わせてしまって、
結果、太一くんを苦しめて、不幸にしてしまったのではないかと、
間違っていたのではないかと、怖くて怖くて、仕方がなかったと思いますので。


38~40巻の東西戦までくれば、太一くんが何をやりたかったのか…
「小学生の時に出来なかった、新くんとの真剣勝負」をやり直しに来てるんだ、​
もっと言うと「新くんに本気で闘ってもらって、
かるたで『ちゃんと負ける』ために来てるんだ」というのは、
千早ちゃんを含め、当時からの3人・チームちはやふるのバランスを知る人たちなら、
ぼんやりかもしれませんが、想像がつく…という状況だったと思います。

千早ちゃんもここまで来て、
小学生の頃から観て来た太一くんが、今の太一くんにしっかり繋がって、
取り巻く環境の全部を含め、改めてこの子がどういう子なのか、
冷静に認識できたのだろうな、定まったんだろうな、と思います。


40巻・布団回は、太一くんが一旦「かるた」は落ち着いて、
「受験に全力」に切り替えよう、卒業後を見据えて行こう、という段階で、

千早ちゃんも、当然焦りも感じるし、つられそうなんですけど…
まだ自分はクイーン戦があるし、もちろん受験もあるし、
​​ここで切れるわけにはいかん!!!​​と、
​1話通して挙動不審の権化みたいになっていて、すごく面白い回だと思っています。


40巻の布団回以降、最終回に至るまで、
千早ちゃんと太一くんが直接会話をする場面はありません。

40巻以降の、​独りでクイーン戦に向かう…​
荒野に立ち、富士の高嶺に挑みに行く​千早ちゃんの​
​あまりに強力過ぎる、謎モチベーションの源泉が、どこにあるのか。​
この描かれ方が、『ミステリー』だったかな、と思います。

最終回を読んだ上で、その答えが何かな、と考えると、
この↓強烈な想いだと思います。
「太一くんと一緒に生きていける自分になりたい」

41巻の、初詣のシーンはすごく示唆的で、印象的でした。
かなちゃん・机くん・肉まんくんにそれぞれ何をお願いする、って挙げ連ねて、
「太一にはなにを…」の先が、求めたいものが重すぎてでかすぎて​
心の中ですら言葉に出来ませんでしたので。


​​・最終回の告白
​『太一くんと一緒に生きていく』って、ものすごい覚悟が必要なこと​​​だと思います。
太一くんは、大きな総合病院?の家系で…
作中で明言されていたわけではなかったと思いますが、
まぁおそらく、跡取り…なのかな?と思って読みました。

太一くんはこの先、千早ちゃんに合わせて、
自分の人生を選んだりすることは基本的には、出来ません。

高校の2年間、親の信頼も勝ちえて、
勉強で結果を残し続ければ、それ以上は特に何も言われない状況になり、
そこで千早ちゃんの望む形に合わせて、かるた部を一生懸命出来たこと自体、
奇跡とまでは言いませんが…幸運が重なって作れた時間だったな、と思います。

ただこの先は、太一くんは、太一くんの軸を何よりも優先してくれる人としか
一緒に生きていくことは出来ません。
「これを千早ちゃんに求めるのは、違うよね」と、
太一くん本人が一番感じていたんだと思います。

でも実は、千早ちゃんは、​かるた以外のものは全部譲れちゃう娘​だと思います。
元来「捧げたい気質」の娘ですから。

ただやはり唯一、かるただけは、一生かけて大事にしたいし、
譲りたいものではないだろうな、と思います。

​千早ちゃんのかるた軸と、太一くんの軸とがぶつかってしまったのが26巻​でした。​
結果、一緒に居られなくなりました。


この先、太一くんと一緒に居るために、
千早ちゃんがした覚悟は、この2つ↓かな、と思います。​
①この先、自分のかるたのために、太一くんを求めない。
②この先、自分のかるた軸と太一くんの軸がぶつかる瞬間が来た時は、
 一切の躊躇なく、太一くんの軸の方を優先する。

いや、「覚悟」と言っても、高校生の千早ちゃんの中で
言語化できるような明確なものではなく、
​まだまだ直感的・感覚的なもの​だとは思いますが…

でも、26巻であれほどのクラッシュを起こした太一くんとの関係性を
もう一回作っていく…そこに臨むのに、
​「自分が変わる」という大きな覚悟​は、絶対に必要だと思うんですよ。
そうでなければ、いずれ同じことを繰り返して、傷つけ合うだけなので。


上記2つの覚悟はいずれも、
千早ちゃんが、たった一人でも、どんな状況下においても、
自分なりにかるたに向き合っていける、幸せで居られる、という自信
があって、その上で成り立つ覚悟だと思います。

この「自信」を担保するのが、
​​高校3年生、受験と同時並行でのクイーン戦を、
太一くんに頼ることなく、
一切の妥協なく、精一杯闘い抜くこと

だったんだな、と受け取っています。


この千早ちゃんの覚悟を示唆するようなシーンやモノローグは、
ここにこんな風に描いてあった!…とかではなく、
普通に考えて、​
太一くんがどんな立場の子なのか、きちんと認識してたら、
この覚悟がないと、この先を一緒に生きていくことは出来ないよね! 
…という読み取り方しか出来ないかな、と思います。

あえて言うなら、
​「千早ちゃんの覚悟が見て取れるシーンは、最終回の告白シーンです」​
としか言いようがないと思っています。


告白シーンで面白いな、と思っているのが、
​​卒業式での告白​自体、千早ちゃんにとっては意図せざる…​
​​​​フライング​​​​だったんじゃないかな、という点です。

太一くんに、きちんと自分の気持ちを伝えよう、というのは、
クイーン戦が終わる段階で、決心していたと思いますが、
​お互いの受験がちゃんと終わってから、と思っていたと思うので。


千早ちゃんが太一くんに言いたかったことを、そのまま素直に言葉にすると、
こう↓なんじゃないかな、と思っています。

なにがなんでも太一くんと一緒に居たいし、
ずっと一緒にかるたをやっていけたらこんなに嬉しいことはないんだけど、

かるたと自分が太一くんの負担になってしまう、苦しめてしまうことは絶対にしたくないので、
自分は自立して、独りでもかるたが出来て、強くなって最高峰で闘えるようになりました。

今後も、太一くんが、太一くんのためにかるたを続けてくれることは
もちろんすごく嬉しいけど、そこに自分は依存しないから、無理はしなくて大丈夫です。

​だから、なにがなんでも一緒に居たいんですが、どうですか?


それが、​太一くんに先に動かれていまして。
まさか東大じゃなくて京大受けてるとか… 千早ちゃん、迂闊でしたね。

​​「離れる気満々だよ」​​と宣告され、​
​更に​​「大丈夫、かるたがあるからまた会えるよ」​​とか​
すげぇ作品のテーマに上手く集約した!みたいなドヤ顔で言われて…

​​​「もうダメだ」と観念して、​​​​
でももう「一緒に居たい」という言葉が使えなくなってしまって、​
他の言葉を探して、絞り出したのが…​「好き だ よ」​
​だったんじゃないかな、​と思っています。

太一くんへの感情を、千早ちゃんがしっかり「恋愛」にしたのは、
この時だろうな、と思います。

ただ、ココに至るまでの千早ちゃんの想いの変遷…
「太一くん」をひたすら探して、一個ずつ見つけていったり、
太一くんと一緒に居ることが出来る強い自分になりたいと願ったり…
これらを全部ひっくるめて、何と表現するかと言ったら、
​「恋心」しかないな、​​と思っています。


​​・千早ちゃんについて まとめ
ぐるぐると長くなり、これまで語ってた記事とかなり内容重複してしまいました。

​でも、特に物語後半の「千早ちゃん」を語ろうと思ったら、
最終回から逆算して、
「太一くん」という切り口から語らないと、
絶対に分からなくなるんですよ。


千早ちゃん…この娘はものすごく「愛」に生きる娘だな、と思いました。
正直、千早ちゃんが「かるた至上主義」で
「かるたを一緒にやれないなら、意味が無い‼」と思う娘なら、
そんなに無理してまで、太一くんでなくても良かったと思うんです。
太一くんが、本当に特殊な立場の子なので。

でも、第1話から​千早ちゃんは、「愛を捧げたい」娘だと
明確に描写されていましたので。

だったら…
太一くんは、千早ちゃんが笑っていられるように、と
あんなに頑張れちゃうくらい、千早ちゃんのことが大好きなんだから…
​お互いに、​求めているものと与えたいものが完全合致​している、​
(実は「かるた」は全く関係ない部分なのが面白い)
​​​こんなに相性のいい相手はそうも居ない。​​​
​​運命の相手だ、頑張れ!​​​と思うわけです。

別に、最後にここに持っていくために、
第一話から対お姉ちゃんの描写があったとは全く思っていないのですが、
最終的にものすごく活きたな、この設定…と。
​ちはやふるの神秘。​


これから「ちはやふる」を読み直す際は、本当に是非、
​​​​千早ちゃんの心情筋は、絶対に意識していただきたいです。
​本当に本当に、​​深くて繊細な愛情​​が浮かび上がって来ますから…!
こんな描かれ方した「恋心」、漫画作品で今まで観たことがない…
​​​至宝ですよ…!!!​​

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最終更新日  2023.10.08 08:36:44
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Re:ちはやふる 感想-その4(11/26)   ミロミロ さん
こんばんは。先日妹様がTwitterでブログを紹介されていたことがきっかけで感想を拝見し、Twitterでコメントもさせていただきましたミロミロと申します。

ちはやふるは何度も読み直していますが、26巻太一からの告白シーンで、千早が新からの告白(一緒に生きていこっさと変換)を思い出した後の『ごめん』はかなり衝撃が強く、、その後最終回で千早から告白するに至るまでの千早の心の動きがなかなか読み取れなかったのですが、千早の気持ちを文章にしていただき、ストンと心に入ってきました。
ブログに掲載いただきありがとうございます。


また、ちはやふる感想がきっかけで、ふたごノートにたくさん掲載されている『暁のヨナ』が気になり、電子版で無料だった数話を読んでみたところ完全にハマってしまいました!ここ数日は寝不足で仕事にならないほどで、39巻まで胸がギュッとなりながら読みました。
40巻発売までにふたごノートに掲載された記事を一つずつ拝見しながら1巻から読み直そうと思っております!
ありがとうございます! (2022.11.27 00:21:23)

Re[1]:ミロミロ様   姉と妹 さん
初めまして。コメントありがとうございました。姉の方です。

>ちはやふるは何度も読み直していますが、26巻太一からの告白シーンで、千早が新からの告白(一緒に生きていこっさと変換)を思い出した後の『ごめん』はかなり衝撃が強く、、その後最終回で千早から告白するに至るまでの千早の心の動きがなかなか読み取れなかったのですが、千早の気持ちを文章にしていただき、ストンと心に入ってきました。ブログに掲載いただきありがとうございます。

好き勝手な感想ですので、読解が合っているかは分かりませんが…最終回ありきで読むとこんな流れで読めます、といういち読者の感想として読んでいただければ。

26巻時点では、千早ちゃんは、新くんのことはちゃんと好きになってたと思って読みましたよ!初恋というか…高校生なら、普通は全然これで良い可愛らしい恋心というか…。

ただ、太一くんの方は、千早ちゃんも26巻までは「瑞沢かるた部の今」が最高過ぎて、関係性揺らすようなことは絶対したくなくて、思考にロックかけてたんだろうな、とも思います。
いざこっちが崩れたら、深刻さと切迫さの次元が違って、可愛らしい恋心とか言ってる場合じゃなくなった…太一くんの拗らせ方も人生かかったレベルでしたので、千早ちゃんも人生かかった闘いが始まってしまった、って感じで読みました。

(元も子もない脚本・お話好きの観点から語ると、正直なところ17巻以降の「千早ちゃんの新くんへの恋心」という部分は、太一くんを焦らせるための話回し要素だったり、三角関係モノとしての作品的な面白さを意識して、結構無理やり入れ込んでた部分だと思いますので…。どう見ても作品のかなり序盤から、物語としての三角関係の帰結は太一くん一択で構成されてると思いますし…。)

妹とは、「ホントマジで!この作品をリアルタイムで追いかけて来なくて良かった!こんな恐ろしいもん、どこに肩入れして読んでいたとしても、どこかで殺されてた!!最終回の後に、作品の全体像が見えてから読んで、ホントに良かった!」と話しています…。


>また、ちはやふる感想がきっかけで、ふたごノートにたくさん掲載されている『暁のヨナ』が気になり、電子版で無料だった数話を読んでみたところ完全にハマってしまいました!ここ数日は寝不足で仕事にならないほどで、39巻まで胸がギュッとなりながら読みました。40巻発売までにふたごノートに掲載された記事を一つずつ拝見しながら1巻から読み直そうと思っております。ありがとうございます!

当ブログで知って、ヨナを読んで下さったとのことで…!とても嬉しいです。ありがとうございます。十数年来、雑誌購読で追いかけて、妹と二人がかりで騒いでいる作品です。こちらも、心情を追いかける・探り出すミステリーのような楽しみ方が出来る作品だと思っています。作品自体、まだまだ終わりが見えて来ていない段階ですし、当ブログの記事も(自分たちが何を語ったかすっかり忘れるほど)数がありますので…お時間のあるとき・気が向いたときに、ゆっくり読んでいただければと思います。(by姉)
(2022.11.27 16:16:33)

Re[2]:ちはやふる 感想-その4(11/26)   ミロミロ さん
姉と妹さんへ

返信コメントいただきありがとうございます!追記して下さった感想、考察もうなずきながら拝見させていただきました。

重複するところもあるのですが…私は太一に肩入れして読んでいまして、特に2年の吉野会大会以降、千早の太一への気持ちは、これ太一のこと好きでしょう?…その気持ちは恋愛の好きでしょう?と思いながら読んでいたのに、 26巻で太一からのあの積み重ねてきた想いをのせた告白に対して、新のことを(思い出し)好きだから断った(のか?)と読み取ってしまい、私は(こんなに感情を揺さぶられる告白が届かないのか?と)ショックをうけていました。。ごめん一言で済ませておきながら、太一が退部したら追い縋って、想いに応えるわけでもなく、そりゃないよ〜千早という気持ちでした。
(瑞沢かるた部が最高で関係性を崩したくなかったに大納得しました)

でも太一の想いは、卑怯じゃない人間になりたいも拗らせていて、次元が飛び出た重さでしたもんね。新が好き‼︎かるたが好き‼︎と恋に恋していたような千早にはあの時点では受け止めきれなくて当然だったのかなと思います。27巻以降の千早の崩れっぷりも見ていられず、恋愛の行方についても気になって読んでいた私には告白以降の絡みが少なすぎてしんどかったです。まさか10巻も直接の絡みがなかったとは…です。

作品を、他の人がどう感じたか知りたい!感想を話したい!と言う気持ちに駆られ、検索した時、本作品は色々と読者が荒れていたりして叶わなかったこともあり、長々と書いてしまいました(すみません…)

こちらのブログに辿り着けて嬉しかったです☆姉妹で語りあえる間柄、素敵です。

そして重ねて暁のヨナという作品を知ることができたこと、大変感謝しています!!
ハクヨナにドキドキ!(気持ちを確認し合えた?このまま上手くいくでしょうか)
スウォンがかなり気になる!(ゼノと命を分け合って助かる道はないのだろうかと思ったり)
スウォンの(捨てられない)のモノローグ、千樹草のシーン…胸が熱くなります。3人が共存共栄できる道はあるのでしょうか。
またブログ拝見させていただきます! (2022.11.30 22:28:39)

Re[3]:ミロミロ様   姉と妹 さん
コメントありがとうございます。こちらも追記で…。

>重複するところもあるのですが…私は太一に肩入れして読んでいまして、特に2年の吉野会大会以降、千早の太一への気持ちは、これ太一のこと好きでしょう?…その気持ちは恋愛の好きでしょう?と思いながら読んでいたのに、 26巻で太一からのあの積み重ねてきた想いをのせた告白に対して、新のことを(思い出し)好きだから断った(のか?)と読み取ってしまい、私は(こんなに感情を揺さぶられる告白が届かないのか?と)ショックをうけていました。。

26巻告白シーンの、「一緒に生きていこっさ」は、確かに不可思議なシーンだな、と思っていました。コメントをいただいて、改めて妹とこのシーンについて議論したのですが…
まず、そもそも23巻の新くんの告白「一緒にかるたしよっさ」に、「一緒に生きていこう」という重い意が含まれているとは思っていません。最終回まで、その後の番外編を見ても、新くんに大学生以降の人生ビジョンはまだありませんし(高校生なんだから全然それでいいんですよ)、そこまで含めた言葉ではないと思っています。
また千早ちゃんも、新くんの告白を「一緒に生きていこう」と言われたとは最初認識していませんでしたし、更に26巻以降においても、そういった認識があるようには見受けられないんです。もし、新くんに「一緒に生きていこう」と言われたと思っているなら、流石に27巻以降の忘却っぷりや、33巻・最終回での新くんへの返しは軽過ぎるので。

千早ちゃんにとって、「一緒に生きていく」は間違いなく対太一くんとの命題だと思っています。なので、この告白シーンで突然千早ちゃんの脳内に出て来た「生きていこっさ」は、太一くんが新くんとの小学生時代の話から始めたこと、「好き」と言われた連鎖で新くんの告白を思い出し、その言い回しと被せる形で見せてはいますが…千早ちゃんが、新くんの「かるたしよっさ」を読み替えたというより、千早ちゃんが、太一くんの告白を「一緒に生きていく」という次元の重さで認識しました、ということなのかな…と。だからこそ、1年越しになった最終回の千早ちゃんの告白も、「一緒に生きていきたいです」という意(重み)を持ったものになっていたわけで…。

いや、私も今こう書きながら、「こんな描き方で…(最終回まで読まないと)分かるかこんなもん!」ともちろん思うのですが、この先最終回までの千早ちゃんの対新くん、対太一くんへの反応の重みの差を見る限り、こう読むのが自然かな…と今のところ思っています。

(26巻の太一くんの告白は、そもそも小学生時代の話(懺悔)をいきなりしてからの、いきなりの告白で…千早ちゃんに気持ちを伝えたい、というより、何かを崩す・終わらせるという意図を感じる形でしたので。そもそも付き合うとか、OKもらえるとか、そういう切り出し方じゃなかったよね…とも思います。)


>作品を、他の人がどう感じたか知りたい!感想を話したい!と言う気持ちに駆られ、検索した時、本作品は色々と読者が荒れていたりして叶わなかったこともあり、長々と書いてしまいました(すみません…)

こちらも、また長々とした返しになり、申し訳ありません。語り出すと止まらない…恐るべしちはやふる…。
これから50巻・最終巻が発売されて、最終回を知ったうえで読み直す方が増えれば、自然と恋愛面を熱く語る感想が増えてくるんじゃないかな、と思います。ちゃんと描いてありますので…。


>そして重ねて暁のヨナという作品を知ることができたこと、大変感謝しています!!

前回のコメントをいただいて、妹とも「感想記事しっかり読んでもらえて、ヨナまで読んでもらえて!すごく嬉しいね!ブログやっててよかったね!」と話してます。気まぐれの更新頻度ですが、ヨナ感想も続けていくので、お暇なときに覗いていただければと思います。

by姉 (2022.12.02 21:57:43)


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