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たそがれの写真家が書くあれやこれや

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2013年08月08日
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カテゴリ:写真家として
横浜鶴見にある総持寺、とても大きな曹洞宗の大本山ですが、実は明治の後半まで能登にあったのをご存知ですか? 言うまでも無く曹洞宗の起源は福井永平寺ですが、鶴見の総持寺と永平寺とが早く言えば、派閥の関係で大本山となっています。

能登にあった総持寺は、とても大きな伽藍を持っており、所在地が門前町と言われるほど、全国からの僧侶や信者のお参り、修行でにぎわっていたようで、のちに触れる天領大島あたりでも、総持寺の僧侶の交替の時は、大勢のお付の人を連れ、天領大島で行列を整え総持寺に向かったのだそうです。

でこの能登の総持寺が、明治31年に大火を出してしまい、ほんの一部の伽藍を残し消失してしまったので、関東は鶴見に移転をしてしまったとのこと。作られた時もですが、加賀の国はもともと一向宗が戦国時代治めていた所で、何度か一揆も発生していますし、信長・秀吉もこの一向宗の信徒たちには苦しめられていたようですけどね。

でここにお寺を創建しようと言うとき、集落の人たちが大きな支えとなって、支援してくださったようですし、鶴見に移転してしまった後も、お寺を残そうと規模は小さくなりましたが、総持寺として再建され、鶴見と区別するために総持寺祖院と呼ぶようになったと言うことです。

この門前町を平成19年、震度6.9と言う大地震が襲い大きな被害を出してしまい、街もですが寺院もあちこちが被災して、現在は本堂の大修理をしています。残った建物も、壁が崩れたり廊下が傾いたり当時の被害の大きさがしのばれるものです。


写真00030  旧能登有料道路別所岳SAから見た能登島
写真00030 旧能登有料道路別所岳SAから見た能登島 posted by (C)たそがれの写真家

旧能登有料道路ぱ、やたらと料金所がありその都度小銭を出さなければならない不便な道路でしたが、ようやく無料開放されちょっとだけ便利になりました。
でも大型車がすごいスピードで迫ってきたり、車間を採らない車が多く、ちょっとドキドキの運転でした。ちなみに片側一車線でところどころ追い越し車線があるのですが、制限は80キロですよ。


写真00031 門前町の様子
写真00031 門前町の様子 posted by (C)たそがれの写真家

この辺が一番震度が大きく、壊滅的な被害を受けているので、新しい家が多い

写真00033 このすごいお屋敷は
写真00033 このすごいお屋敷は posted by (C)たそがれの写真家

かっては、ここよりももっと先に総門があり、この辺も総持寺の伽藍でした。この塀の中は石川県立門前高等学校

写真00036 やや控えめな総門
写真00036 やや控えめな総門 posted by (C)たそがれの写真家


写真00038 受付の前にあった修理のための寄付のお願い
写真00038 受付の前にあった修理のための寄付のお願い posted by (C)たそがれの写真家

入門料は400円で、これを見てほんのわずかですがおつりを寄付したいと申し出ましたら、賽銭箱がいくつかあるので、そちらにと言われました。
でも私の実家が大雄山最乗寺の麓にあると話したら、寄付の袋を出され、ありがたく報告させていただきますと。


写真00040 白山蔵(経蔵)
写真00040 白山蔵(経蔵) posted by (C)たそがれの写真家

加賀藩主前田家をはじめ北前船で地元との交流が深かった京阪の豪商や多くの人々の協賛で、総工費1361両と言う莫大な工費で建立された華麗な御堂。
中の八角の輪蔵には、日本を代表する鉄眼版と言われる経典334巻が治められている。


写真00043 味噌擂り地蔵
写真00043 味噌擂り地蔵 posted by (C)たそがれの写真家

昔、総持寺で毎日味噌擂りを修行していた小僧が居て、善光寺参りが唯一の念願だったそうな。小僧は、境内にある地蔵に毎日願掛けをして、総持寺を抜けたが留守中も庫裏には、味噌擂り小僧の姿が消えなかったんだと。

写真00047 山門
写真00047 山門 posted by (C)たそがれの写真家

この規模の伽藍のお寺にしては、とてつもなく大きな山門です

写真00048 改修工事中の大粗堂(本堂)
写真00048 改修工事中の大粗堂(本堂) posted by (C)たそがれの写真家


写真00050 座禅堂
写真00050 座禅堂 posted by (C)たそがれの写真家


写真00054 ゆがみ大きく傾いている廊下
写真00054 ゆがみ大きく傾いている廊下 posted by (C)たそがれの写真家


写真00055 天井にも穴が
写真00055 天井にも穴が posted by (C)たそがれの写真家


写真00057 伝燈院
写真00057 伝燈院 posted by (C)たそがれの写真家


写真00061 放光堂
写真00061 放光堂 posted by (C)たそがれの写真家


写真00064 天井がゆがんでいる放光堂の内部
写真00064 天井がゆがんでいる放光堂の内部 posted by (C)たそがれの写真家


写真00067  鐘鼓楼
写真00067 鐘鼓楼 posted by (C)たそがれの写真家



ちなみに、我が家は父母とも臨済宗円覚寺派のお世話になっており、実家は伊豆箱根鉄道大雄山線の大雄山駅の近くですから、曹洞宗の永平寺・総持寺に次ぐ有力な寺院ですけど、直接的な関係にはありません。むしろ、大雄山最乗寺を山の中に鎌倉時代に作るとき、極楽寺を拠点に作られているので、こちらの方が古いのです。








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最終更新日  2013年08月08日 19時10分42秒
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