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西瓜丸的「美しい日本語」 ”一日一歌/句”

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2009.08.17
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カテゴリ:イベント

「草にすわる」   八木重吉

わたしのまちがいだった
わたしの まちがいだった
こうして 草にすわれば それがわかる

 

ずっとずっと気になっていた「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」、とうとう参加してきました!!!


<サイトの「はじめての方へ」より>

目以外のなにかで、ものを見たことがありますか?

暗闇の中の対話。
鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、土の匂い、森の体温。水の質感。
足元の葉と葉のこすれる枯れた音、その葉を踏みつぶす感触。
仲間の声、乾杯のグラスの音。
暗闇のあたたかさ。

ダイアログ・イン・ザ・ダークは、まっくらやみのエンターテイメントです。

参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、何人かとグループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。

 

自分の手すら見えない真っ暗闇というのは、特に都会に住んでいると、なかなか出会えるものではありません。
視覚に頼りすぎているな、というのは常々感じていたことでした。仕事でPCを使って、目が疲れてるなーと思っても、休日にしたいことといえばネットだったりブログだったりゲームだったり、読書やDVD鑑賞だったり。結局目を酷使してばかり。

視覚が遮断されると、他の感覚が鋭敏になる……夜、寝ようと思って電気を消してから布団に入るまでの、手探りで闇の中を進む感じ。これをもっと極めた感覚を味わいたいと、このイベントを知ってからずっと思っていたのです。


結論。ぜひ、ぜひ、ぜひ、体験すべき。


真っ暗闇の中だと、嗅覚や聴覚や触覚や味覚が敏感になります。具体的な例はネタバレになるので書けませんが、西瓜丸は、子供の頃のことを思い出して懐かしくなりました。
あの頃は今みたいにPCなんてなかったから、視覚以外のことがすごく重要だったんだなあ。
大人になった私にとって、たとえば風は風でしかなかったけれど、風を感じることを思い出すと、ひとつひとつの風は決して同じではないのだということに気付きます。

 

そういう、視覚以外の感覚が研ぎ澄まされることへの感動のほかに、もうひとつ感じたことは……他人との近い距離が、本当はこんなに心地よいものだったのかということ。

一緒に入った仲間たちのうち、知人はH江さん一人。他は、その時初めて出会った人たちです。その人たちと、暗闇の中を、お互いに声を掛け合い、時には手を差しのべ合いながら進んでいくのです。

普段だったら電車で少し肌が触れ合うだけでもムキーッ!ってなるのに、暗闇の中では、握り合う手の温かさが本当に嬉しかったりする。自分自身の輪郭すら見失いそうな闇の中で、隣に立つ人に触れているとすごく安心する。これだけでも、とにかく、貴重な経験でした。

そして、目が見えない方は、いつもこんな暗闇の中で生きているんだということ……。

 

Have you seen the unseen?
Dialog in the dark. 暗闇の中の対話。自分を取り巻く環境と、仲間と、自分との対話。

ちょっとね……人生観、変わったかもしれない。
何十冊も本を読むより、90分間を暗闇の中で過ごすことの方が、学ぶことは大きかったりする。頭でっかちになった現代人に、ぜひ、この暗闇を体験してほしいと思います。






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Last updated  2009.08.17 20:57:23
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