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テーマ:ニュース(99714)
カテゴリ:車、鉄道、システム、オタクネタ
民主党の永田議員のいわゆる「堀江メール」についての謝罪会見が新聞などで報道されていたが、悪い組織の典型の事件だったのではないかと感じた。
どのように悪い組織化というと、安心して仕事の出来ない職場という感じだ。 部下が失敗しない仕組みと、部下が失敗したときにフォローする仕組みがないのだ。 今回は、永田議員が、いわゆる「堀江メール」を使って、武部さんを追求しようとしたわけだけど。絶対に、その前に、党という組織の中で、誰が何を出すとか、そういう話しはしているはずだ。そこで、実際に勝てるのかどうか。言ってみる価値があるのかを判断して、予算委員会に臨んだはずだ。 ここで、組織として、判断ミスをすることは、あり得ることで。 これだけでは、部下が失敗しないしくみが出来ていないとは言いにくい。 だが、記事を読んでいる限り、どうも、任せっきりにしてしまって、チェック機能が機能していなかったようだ。 まあ、これは、間違ったんだからしょうがない。 一番の問題は、失敗したときにフォローするしくみがないことだ。 今回、失言の多い武部さんがやり玉に挙がったわけだが。なぜ、あれだけ失言しても、のうのうとしていられるのかというと。失敗をフォローする仕組みが出来上がっているからである。 その一方で、永田議員の場合は、半年間の党員資格停止である。この差は大きい。要は、党としてフォローしないと言っているようなものだ。切り捨てたと言われても仕方がない。いちおう、鳩山さんも厳重注意ということなのだそうだが、組織として、組織の構成員を守ろうという意識はない。 秘書給与の問題のとき、組織が事実上機能していないと言われてる社民党が辻本議員に対して行った対応の方が、数段マシなぐらいだ。 若手議員は、この様子を見て、失敗してはいけないと強く思うに違いない。 しかし、バイクを運転しているとき、外側に膨らむと意識したら、本当に外に膨らむのと同じく。ミスをしてはいけないと思うと、ミスをするものである。 時には、そのミスにより、会社が傾きかねないこともある。その時、その人材を殺さずに、立て直すのが、いわゆる上司の仕事であり、経営者の仕事である。入力ミスで、大損こいた、証券会社も、その社員の事をフォローしている様子がかいま見れる。(完全にフォローすることは難しいとは思うが・・・) それにもかかわらず。ろくなフォローもせず。党資格の停止を言い渡すというのは、若手議員の不信感を高めるだろう。それは、同時に、ミスが起こりやすい環境を作ることとなっている。だからといって、単純にトップを替えても、問題は解決しないだろう。 それは、何年もかけて、フォローするノウハウを蓄積していくしかない。 その点、永田議員が辞めるぐらいなら、議員数も多いこともあり、もっとたくさんの議員がやめなくてはいけないことをしている与党の方は、フォローのしくみがしっかりしているのだろう。 (まあ、失敗をフォローするしくみがあるから、その党の組織はいいと言えるが。その党の方針が良いとは限らない。だから、組織がしっかりしているからということで、投票しても、必ずしも国民にメリットがあるとは限らない。ちゃんと、どういう方針かを見て、選ぶ必要がある。ただ、同じような方針だったら、組織がしっかりしている方が、いいかもしれない。) リクルートの躍進以降、年功序列型から、若い社員に権限を与えていく企業組織が増えた。就職情報誌などを見ると、若者に早くから権限が与えられるという事が謳われ。平均社員年齢が若いことをウリにしている会社が目立つ。 ライブドアもそうだが、若手が活躍出来る職場は、活気があり、ちょっと乱暴でも面白い会社だという印象を持たれることが多い。これは、とてもいいことだ。 だが、権限を持たせると同時に、フォローするしくみがおろそかになっている所も多い。 そして、別に若い会社でなくても、部下に任せると言いつつも、責任を部下になすりつける上司もいるわけで。今回の民主党の事に限らず、日本中で、そういうフォローをする気のない組織は、何百万という単位で存在すると思われる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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