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2006.04.08
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ここんところ、タイの政局がニュース等で伝えられているが。よくわかんない、いろんな事が起きている。
日本とタイとでは、"皇室と同様の王室がある"、"小選挙区制導入で、独裁的とも言える強い権力集中がおきた"、"小泉さんにしろ、タクシンさんにしろ長期政権"、"解散総選挙を行った"など、共通した面もあるのだが。日本の去年の9.11の衆議院総選挙とはずいぶん違った展開をしているのが面白い。
まず、民主的でないという批判もあるが、プミポン国王の存在だ。お坊さん3万人の礼拝デモも含め、調和を求める人たちや、反タクシンの人たちが、プミポン国王に対して政局への介入を要請したり。タクシンさん自身も「今年はプミポン国王即位六十周年に当たり、この重要な時期に国を混乱させたくない」なんて言ってるので。調和や、バランスを取る上で、国王が政治的機能を持っているようだ。
これは、イギリスの王室でも、そこまで調和やバランスを取る機能はないし、日本は戦争の影響もあって皇室の政治的能力が憲法などによって押さえつけられている。
次ぎに、反タクシンの動きとは別に、調和を求める動きが働いた事が挙げられる。プミポン国王にしろお坊さんにしろ、タクシンさんに退陣するようにと求めたり言及した目的は、「調和」である。このあたり、とてもアジア的だ。
結果として、一時的かもしれないが、タクシンさんが退陣を表明した。
これらの動きは、アメリカなどに感化された日本人としては、知識の上では理解しがたい。
だけど、これって、日本でも、組織内で小競り合いが起こったときに、良くある事なんですよね。しかも、政党の中なんかでもやってたりするにもかかわらず。それなのに、国政の場になると、いきなり理解出来なくなるというのが不思議だ。
日本人って、どこか、自分たちのアジア的な感覚と、国政や国際政治の部分とを、使い分けているんでしょうね。このこ自体は、別に悪いことではないけど、使い分けることにより政治手法が徹底出来ないとかそういう面もあるのだろうか、外交などでアメリカなどにイニシアティブを握られてしまう一因になっているような気がする。
バランス感覚や調和を重視する考えって、タイの公共事業なんかでもけっこうあるようで。バンコクの地下鉄も、日本の円借款と連動してか、建設工事を日本の企業が受注したのだが。車両や設備をドイツのシーメンスが落札し。車両や設備を取れると期待していた日本ががっくりときたという事があった。
また、プーケット島に配備されている、津波警報システムだが、ドイツや北欧の国やアメリカなど、様々な国のシステムを使い、日本は、技術協力となっている。
これらは、バランス感覚もあるのだが、国として、支援を受けたりするとき、一国に偏らないようにすることで、他の国からの影響力が強まる事を避けるという効果が大きい。そうすることで、支援を受けながらも、自国の主権を守るテクニックなのではないのかと思われる。
このあたりは、日本は弱いですよね。明治維新以降、太平洋戦争が始まる頃までは、西欧化したとはいえ、いろんな国を学んだりと、バランスを取っていた。その名残が、電気で。ドイツ式とアメリカ式の二つがあるから、東日本と西日本とで、50ヘルツ、60ヘルツと違っているし。法律も、いろんな国の法律をモデルにして作った。
しかし、今は、なんとなくアメリカ式一辺倒に近い状況になっている気がしてならない。
そのほかに、タイと日本とでの、違いは、選挙システムにもある。
日本と同じく1997年とか1998年というあたりに小選挙区制を導入したのだが。タイの選挙システムには、日本とは違い「白票」の有効性があるそうなのだ。今の日本の選挙制度では、対抗する立候補者がいなかったら、自動的に当選してしまうのだが。タイでは、白票が有効なために、他に対抗する立候補者がいなくても、立候補者に対し有権者が任せられないと判断した場合、白票を投じることで対抗する事ができる。そして、一定数に達しなかった場合、候補者は落選してしまう。
だから、タイの下院が解散になったとき選挙に候補者を立てず。有権者に対し白票を投じるように訴えかけた。今回はそれが成功したために。選挙に勝ったのに、タクシンさんが退陣することに繋がったのだ。
選挙に行って感じるのだが、候補者の一覧に投票したいという人がいないときに、困ってしまうんですよね。誰かに入れないと、投票はしたけど、白票が無効票になってしまうから、もったいないんですよね。だから、適当に名前を知っている人だとか、政党名などの限られた情報で、投票してしまいがちだ。
だけど、白票が有効性をもっているのならば、総ての候補者が不適当な場合。再選挙の可能性が出てくる。候補者も、白票にならないために、積極的に情報を開示してくるだろう。(まあ、今以上にテレビを使った、イメージ選挙になる可能性もある)
この白票のシステムも、おそらく、これも、タイのバランス感覚なんでしょうね。
日本では、小泉さんが反小泉さんの人をうまく追い落としていった結果。民主党もなにやら、こちゃごちゃやっているが、が頑張っても、2大政党制という選択肢の少ない状況になる。2大政党制って、ディズニーランドがいいか、USJがいいかで迷うような世界なので。二つの有力なモノからでないと選べない状況では、有権者の多様なニーズに応えられないと思う。
今回のタイの政局をみて、日本でも、白票が有効な選挙システムが必要だと感じた。
とにかく、アメリカの言うことを聞くのもいいけど、欧米に限らず、いろんな国からも、学ぶべきポイントがありますよねぇ。






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最終更新日  2006.04.08 12:56:50
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