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カテゴリ:「個」「孤独」「群」「共同体」
仙台でカオラックに1年間ボランティアをしていた方が帰国していたので会った。
私が撮影をしにカオラックに行ったときに、津波の復興支援のために働いている彼女に出会った。彼女との出会いもあり、スムーズにカオラックの民芸品を輸入・販売出来ていた。 しかも、1年間津波のボランティアとして働いたというのは、とても珍しいケースで、長期に居たからこそ出来た事があったのだと思う。 しかし、現実は厳しい。 長期海外ボランティアから帰国して困ることは「仕事」。 就職活動をするとなると、求人のある長期アルバイトが出来ないし。長期アルバイトをすると、就職活動をする時間がないというのだ。 今回、仙台の仕事で手伝ってもらったのだが。彼女の実績をはなすと、国際保健学を学ぶ海外からの留学生からは、彼女に敬意を払った。それだけ、他の人に出来ない良いことをしているのに、現実は、他の人同様に仕事がないのだ。 大学を卒業して、即、津波のボランティアに行ったために、企業への就職の実績がないのも採用に不利なようだ。 津波被災地で、学生の間に海外ボランティアに行くと就職に有利だということで被災地に入り。しばらくして、現地の人にボランティアに来た理由を知られて、現地の人に激怒されるという事があったという話をよく聞いたが。 そういう、ポイント稼ぎに海外ボランティアを使っている人に職場があり、現地でねばり強く活動していた長期ボランティアの人が帰国したら職場がないというのは、なんとも言えない不公平感というかそういうものを感じる。 とはいえ、こういう特別な体験をした人には、普通のポイント稼ぎをしているような人には出来ない、もっと素晴らしい仕事をして欲しいと言うこともあるので。ポイント稼ぎで海外ボランティアをしたのを見抜けずに採用の判断をしたというようなバカな職場には行って欲しくない気もしている。 仕事が決まらないというのは不安だけど、人生のうちの微々たる時間かもしれないから、辛いかもしれないけど、焦らずに、それなりに有意義に過ごして欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.07.10 23:12:39
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