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2007.07.19
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カテゴリ:食べものネタ
結局はやらせ映像でしたが段ボール混入肉まんで話題になった中国産食品、大阪の米屋、ミンチ肉業者など、ここんところの食品問題に共通したキーワードは「混ぜる」であると言う人がいる。
しかし、本当に「混ぜる」がキーワードなのでしょうか。
確かに、人を欺くために混ぜるのは良くないことだが、良いこと、悪いことは別にして「混ぜる」というのは工夫である。ある目的を達成するために、その工夫の方法として「混ぜる」という行為が行われているわけです。
サンデー毎日に「ミートホープ術」と題された、料理研究家による、肉を混ぜて美味しく安価に料理を作る方法が書かれていたが。安く、美味しく、いただくために、混ぜるという工夫をするのは「アリ」なんです。
喫茶店で、その店で一番リーズナブルなコーヒーを「ブレンド」と称してメニューに掲載されているわけですが。いろんな豆を混ぜてはいますが。あくまでも店の看板商品であり、余った豆や安い豆を寄せ集めて入れたものではない。
2.3ヶ月前、モスバーガーが、牛肉100%をやめて、牛肉と豚肉との合い挽きにしたのですが。これは、日本人の多くが美味しいと思えるものにしようとした結果「混ぜる」という手法を取った結果です。
また、いいお米屋さんは、単一銘柄より、その店のブレンド米の方が安価でしかも美味しいという事があります。
お蕎麦も、蕎麦100%の十割蕎麦が流行っていますが。蕎麦通の中には二割小麦が混ぜられた二八蕎麦の方が美味しいという方がいます。
このように「混ぜる」ということで、良くなる事が多数あるのです。
要は、何を目的に「混ぜる」かが問題なんです。美味しく、安全にを目的に「混ぜる」という行為を行い、そのことを根拠とともに堂々と言えばいいのです。

さて、この10年以上、純粋であればいいという傾向が強まる傾向があります。
それが今回の食品の問題の根底にもあるし、「混ぜる」というキーワードをあてはめた方が「ウケる」こととなったように思います。
食肉の偽装の件ですが、表示を偽った要因のひとつとして、牛肉100%でないと売れないという概念が働いという事が考えられます。
そして、大阪の米屋さんの方も、○○産100%でないと売れないという概念が働いたと考えられます。
また、ブレンドする材料になったものに視点を移すと、ブランド志向から外れたり、規格外のものが異様に安く取引されているという現状に出会うわけです。
それは、ブランドや規格信仰により出てきた副産物というか廃棄物に近いものなんです。
その無駄をしても、利益が得られるのが、規格品であり、ブランド品で。規格品、ブランド品が売れ続ければ、こういう無駄も増えるわけです。
しかも、無駄な部位も、多くの飼料によって育っているわけで。価値のないものにも、多くのエネルギーや資源や飼料や水が使われている。
消費者を欺く行為など様々な問題はありますが、エコロジーの観点から言うと、大阪の米屋、ミンチ肉業者のやった事は、無駄を少なくしたとも言える。

さて、規格、ブランドによる弊害というものは、奥が深くて、今まで規格外、ブランド外だったものが、規格化、ブランド化することで、問題が発生する事がある。
たとえば、価値のない部位を使った肉を活用した、名産品や外食産業である。
共にBSE問題の時に入手困難となった。
仙台名物、牛タンは、本来、規格外として捨てられる事があった舌の部分を利用して始まったと言われています。そして、牛丼もあまり価値がない牛のバラ肉を活用することで、低価格で商品が提供できた。
これらは、もともとそんなに採れるものではない部位であるのですが。需要が増えた事により、国内では間に合わなくなり、海外の食肉業者が、そのまま捨てたりしていたものを、その部位を取り出す工程を増やすなど加工方法を指導し、安定して供給できるようになっていた。
しかし、取り出す工程を指導した国でBSEの問題が発生したため、必要な部位の供給が止まり。あらたに別の国の業者を選定し、指導するのにもお金も時間がかかるということで、品不足となり、価格を上げることで対処出来ないものに関して、販売中止されちょっとした騒動となった。
これも、規格化、ブランド化が進み、しかもそれを、大量に安定供給しなければならないという事情から発生した騒ぎだと考えられる。
特に、本来とんなに採れないものがブランド化され大量販売されると、そのデメリットが増える。サメが捨てられるフカヒレの問題などが端的なものだ。

それだけ、規格化、ブランド化は、メリットもあるが、リスクも背負ってしまうのです。
規格のものを、大量、安定供給させるメリットはあるが、そのデメリットもある。これは、これでそういうものなのであるが。これに、ブランド化が加わると、デメリットの方が大きくなるような気がしてなりません。

まだ、規格とブランドにはには恐ろしい面があって。
規格とブランドには「そうでなければならない」というメッセージが隠れていて、そのためにそれ以外の者を無駄なものとして排除の対象としてしまう。
「そうでなければならない」という思考が強いから、「そうでなければ売れない」ので、売れないといけないということから偽装をして「そうでなければならない」という状態にしたのが今回の騒ぎの発端であったのではないかという気がしてなりません。
そして、一度、行った偽装というモラルからの逸脱は、なし崩し的にモラルの崩壊を産んだのではないかという気がしてなりません。

今回の一連の件は、確かに、消費者を欺いた業者ではありますが、100%彼らに原因があるわけではありません。
今回は触れてませんが、大手小売店が、安くないと売れない、ブランドでないと売れない、いつも置いていないと売れない、と思いこみ信じ込んでしまっている事も、今回の騒動の大きな原因だと思います。

混ぜるのは工夫である。
しかし、その工夫をするための目標は、生産者、販売者、消費者が創り出している。
今回の件は、規格やブランド信仰の中で「そうでなければならない」という思考に陥り、生産者、販売者、消費者の間のコミュニケーションが軽視された事から発生した事件だったのではないかと感じています。





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最終更新日  2007.07.19 12:11:26
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