ジブリ新作『レッドタートル』大爆死!!
今週一位を獲得したのは『君の名は。』。これで初登場より4週連続で首位キープを達成。土日2日間で動員80万人、興収10億7,600万円と高い成績をキープし、19日までの累計動員は690万人、興収は91億円を突破した。興収100億達成も寸前と迫っているのだが、日本アニメ作品で100億を突破するのは、ジブリ以外ではなんと初めてとなる。すでにネット上では「まぁここ数年のジブリよりかは格段に面白いからな」「ポスト宮崎は細田じゃなく新海だったか」「確かに音楽、ストーリー性、どれを取っても素晴らしかった」という声が上がっている。 だが、当の本人である新海誠監督は『とくダネ!』(フジテレビ系)でのインタビューで、興収100億円突破が視野に入っていることについて質問されると「怖いですね。興行収入って必ずしも自分の実力とは比例しないじゃないですか。100億円分の実力が自分につくわけじゃないですよね。ちょっとアンバランスになっていきますよね、評価と実力が。そこの怖さがあります」と実に冷静なコメント。「大人だなぁ」「宮崎監督とかも見てヤバさを知っているんだろ。金に群がって来る連中が狙ってる」「自己分析出来てる人だな」と、このコメントにも絶賛が相次いだ。この大ヒットで次回作のハードルが物凄く上がると、早くも新海監督を心配する声も多数上がっているが、このぶんなら安心できるかも? そして今週2位にランクインしたのは初登場のアニメ『映画 聲の形』。全国120スクリーンで公開と割と小規模ながら(『君の名は。』は全国301スクリーン、『四月は君の嘘』は全国294スクリーンで公開)、オープニング2日間で動員20万人、興収2億8,300万円を記録、最終興収は15億以上見込みと好調な滑り出しをきった。 原作マンガ『聲の形』(作:大今良時/講談社)は数々の漫画賞を受賞しており、話題性はかなりあったのだが、この健闘ぶりには驚く原作ファンも多かったようで、「あれだけの劇場数でよく頑張ってる」「スクリーン数考えるとこれはエグイ」「日本に本格的にアニメの時代が来た」といった感想が溢れた。鑑賞者からも「館内のいろんなところから、すすり泣きが聞こえてきた」「これは是非たくさんの人に見てもらいたい」と絶賛の声が多数。「Yahoo! 映画」では9月21日現在で4.13点という高評価を得ていることからも、口込みで評判が広がり、これから想定以上の記録を作っていくかもしれない。その後のランキングは3位に初登場の『怒り』、4位に『スーサイド・スクワッド』、5位に『四月は君の嘘』、6位に公開8週目にもかかわらず粘り強い人気の『シン・ゴジラ』が、7位に『超高速!参勤交代 リターンズ』、8位に初登場の『BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』、9位に『ペット』、10位に『キング・オブ・エジプト』が続いた。 注目すべきは、17日から公開されたスタジオジブリ最新作の『レッドタートル ある島の物語』がランクインしていないことだろう。公開館数は全国124館と、『聲の形』とさほど変わらない規模なのだが、初週でトップ10にも入らない悲惨な数字を残してしまった。 この結果に「やっぱりかwww」「案の定大爆死。世間を舐めすぎだ」「ひっそり大爆死という神技を披露」とネット上では嘲笑われている。公式サイトを見ると「大ヒット上映中!」と表示されているのもまた何とも言えない。ちなみにこちらの「Yahoo! 映画」での評価は9月21日現在で3.24点という平均程度の数値である。 ジブリ作品と他アニメ作品で明暗がくっきりと別れてしまった今週の映画ランキング。だが、アニメ作品でのワンツーフィニッシュが達成できて、アニメ界は大盛り上がりとなっている。『君の名は。』『聲の形』がどこまで数字を伸ばすのか、『レッドタートル』の復活はありえるのか、来週の成績も楽しみだ。【記事全文】2016年9月21日 ジブリ新作『レッドタートル』大爆死!! 『君の名は。』『聲の形』アニメ作がワンツーフィニッシュ!! 『レッドタートル』は公開されたことも知りませんでした・・・新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド [ 新海誠 ]価格:1728円(税込、送料無料) (2016/9/22時点)映画 聲の形 オリジナル・サウンドトラック a shape of light (Type-A) [ 牛尾憲輔 ]価格:3510円(税込、送料無料) (2016/9/22時点)レッドタートル ある島の物語 サウンドトラック [ ローラン・ペレズ・デル・マール ]価格:2160円(税込、送料無料) (2016/9/22時点)